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【J1:第15節 広島 vs 甲府 プレビュー】広島が不安定な守備を改善し、甲府の攻撃的サッカーを迎撃できるか。(06.07.26)

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7月26日(水)J1 第15節 広島 vs 甲府(19:00KICK OFF/広島ビ)
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-スターティングメンバーは、試合開始約2時間前に各試合のスコアボード「試合詳細」に掲載されます-
-7/26(水)19:00締め切り!J1勝敗予想ゲームで豪華商品をゲット!-
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リーグ再開以来、広島は2試合で6失点。CBが急造だったことを差し引いても、これは少し多すぎる。

しかも、やられてるパターンはほとんど同じだ。失点の形はどうあれ、とにかくプレスが甘いのである。かわされて裏をとられることを怖れているのか、あるいは「自分が行くことでポジションバランスが崩れるのでは」という感覚が無意識に働いているのか。
 そこはおそらく、「1対1の守備を怖れている」(ペトロヴィッチ監督)このチームの傾向が、出ているのだろう。1対1に自信があれば「プレスをかわされる」ことはまず考えないし、「ボールを奪ってカウンターを仕掛けよう」というポジティブな発想が生まれる。それに、1対1に自信があればプレスをかけることに逡巡はなくなるため、簡単に裏にパスは通させない。

 「1対1で抑えることをまず考えろ。数的優位をつくることよりもそっちが優先だ」というペトロヴィッチ監督の哲学が浸透すれば、もっと激しくプレスを仕掛けられるし、もっと厳しい守備ができる。そして、選手個々が1対1で闘う状況ができて初めて、周囲のサポートが有効になってくる。ペトロヴィッチ監督の思想は、そういうことだ。
 ただ、そういう意識改革は、急激に進めたとしてもそう簡単にかつ劇的に変化することはない。常に意識を高めやり続けていくことで「気がついたら変わっていた」というのが普通の姿だ。そういう意味では、千葉戦の状況を大きく変えることは期待しずらい。

 だが、そこで手をこまねいていては、広島はまたやられてしまう。甲府の攻撃は運動量を活かして全員がスペースに走り込む意識の高いサッカー。その彼らに自由にボールをもたれてしまうと、ボールを動かされ人が動いて、波のように迫る相手の攻撃陣に身をさらさなければいけなくなる。そうなれば、バレーが出場停止とはいっても、またしても大量失点を食らう可能性があるわけだ。甲府の得点源は確かにバレーだが、彼らの攻撃はバレーだけで成り立っているのではない。チーム全体として攻撃にシフトしているチームなのである。

 特に昨年まで広島に在籍し、相手を知り尽くしている茂原岳人が甲府の中盤で存在感を見せていることは、広島にとっては脅威。運動量を誇る甲府の選手たちの中でもさらに他を圧倒する運動量を誇り、攻守にわたって質の高いプレーをする茂原だけに、彼に自由に動かれてしまっては広島は非常に苦しくなる。
 1対1の意識は急には変わらない。ベットや小村、吉弘など、ケガ人はすぐには戻ってこれない。そういう中でチームの守備を修正するためには、どうすればいいか。もっとも簡単なことは、選手を入れ替えることだろう。

 例えば、前節に途中出場ながら輝きを見せたルーキー・柏木陽介を起用し、攻守にわたって運動量を誇る青山敏弘をボランチに据え、ボールを落ち着かせられる森崎浩司にバランスを見させる。どちらかと言えば攻撃的で技術に優れたMFを中盤に揃えて相手を押し込むことを優先させる。チーム全体のベクトルを前に向かせることで、甲府のポゼッション率を下げさせ、相手の前への動きを止めるのだ。
 経験の乏しい柏木を起用するのは確かにリスクがあるが、しかしペトロヴィッチ監督にはリーグ戦未体験の青山を大切な再開初戦に先発起用し結果を出した実績がある。ケガ人や出場停止のために選手が揃えられない今のチーム事情を考えれば、決して無謀な手だとは思えない。

 甲府にとって確かにバレー不在は痛いが、代役としての起用が予想される須藤大輔は運動量もあり、泥臭いプレーをいとわない選手。昨年のJ2ではバレー不在の6試合全てに先発し、3点を叩き込んでいる。前述したように甲府はチーム全体で攻めるスタイルだけに、チーム戦術をしっかりと理解している須藤がいれば、攻撃の迫力が大きく落ちることは考えられないだろう。甲府にしてみても、前節は大宮に1-3と完敗しているだけに、アウェイとはいえ広島をしっかりと叩いて、流れを断ち切りたいところだ。

 2003年、J2で広島と甲府は4回対戦し、広島が2勝1敗1分と勝ち越している。しかし、その時とは監督もやっているサッカーも、互いに変わった。過去の対戦成績は関係ない。J1での広島対甲府の歴史は、明日から始まる。

以上

2006.07.25 Reported by 中野和也
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