7月26日(水) 2006 J2リーグ戦 第30節
東京V 1 - 2 札幌 (19:04/味スタ/5,455人)
得点者:'29 中山元気(札幌)、'44 海本幸治郎(東京V)、'50 大塚真司(札幌)
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今季3度目の3連勝中だった東京Vが痛い敗戦を喫した。「ここを越えればチームは負けなくなるんじゃないか」とラモス監督はこの 札幌戦に大きな意味合いを見い出していた。しかし、先制され一度追いつくも、あっという間に離され勝点3を失う。試合後の憔悴(しょうすい)しきった指揮官の表情からは、この一戦へかける思いが本当に大きかったものだと伺い知れる。「本当にやばい」「僕の責任」など、ラモス節からは遠い言葉を絞り出した。これで東京Vは勝点42と変わらないものの6位転落。一方の札幌は勝点を東京Vに並べ、得失点差で5位と一つ上に立った。札幌にとっては最大の得点源フッキを欠く中での勝利だけに手応えもひとしお。連戦に弾みをつけた。
ピッチには昼間の暑さと湿度が残り、開始早々から選手たちは水に手を伸ばす。特に東京Vは、前半も後半も立ち上がり数分を除いて足が止まり気味の冴えない試合を展開してしまった。
前半は一進一退の攻防。東京Vはここ3戦負けなしのボランチ3枚、トップ下を1枚という若干変則気味の4−4−2の布陣。トップ下にマルクスが入ることで、「安心して預けられる」というボランチ根占にシュートチャンスが増え、エリア外から強烈なシュートを前半だけで3本放つ。しかし、これが決まることもなくこぼれ球をチャンスに結びつけることもない。「前半、1失点はラッキー」と札幌・柳下監督も振り返るほど、札幌の出来も良くない。「東京Vの両サイドバックが高いから、サイドから攻めようと思って攻め急いでしまったかも」と振り返るように、攻め急ぎ、失うというパターンが続く。それでも、前半2本しかなかったうちの1本のシュートを札幌はモノにする。29分、西谷の放った右コーナーキックに「ボールがよかったので」と中山が飛び込み先制。そしてペースは一旦は札幌に傾くかと思われたが、前半終了間際の44分、右サイドのゼ ルイスのキープから左サイドへ展開。齋藤を経由し、石川が前線に放り込むと、駆け上がった海本が体ごと投げ出した滞空時間の長い渾身のヘディングをたたき込む。これで、後半こそ、と東京Vは意気込んだはずだが、後半開始5分、大塚の30メートル近いミドルシュートに沈められてしまう。「シュートが良いというのはある。でも誰も少しもいってないのは問題」と海本は振り返る。スコアは残り40分間動くことなく、1−2で終わった。
このところ、海本、石川の補強に始まり、ゼ ルイス、マルクスと決してJ2レベルではない補強を東京Vは行った。だからこそ、この3連勝がそこで止まることなく先へ続くモノになると信じていた。それだけに、この一戦にかけるものは大きかった。ただ、選手たちの口から出てくるコメントは以前の「チームとしてのやり方を構築中」といったものから「個人レベルの問題」と内容が変わってきている。このところ、守備の入りかたや布陣、メンバーも固まりつつあっただけに、あとは個人の問題というところだろうか。
東京Vにとっては1シーズンでのJ1返り咲きは必ず成し遂げなければならない言わば至上命題。この一戦が、『良薬口に苦し』だったと言える日が来ると信じたい。
以上
2006.07.27 Reported by 了戒美子
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