8月20日（日） 2006 J1リーグ戦 第18節
千葉 3 - 4 Ｆ東京　（19:04／フクアリ／17,261人）
得点者：'5 阿部勇樹（千葉）、'7 坂本將貴（千葉）、'16 ルーカス（Ｆ東京）、'62 赤嶺真吾（Ｆ東京）、'75 石川直宏（Ｆ東京）、'84 羽生直剛（千葉）、'89 阿部吉朗（Ｆ東京）
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●アマルオシム監督（千葉）：
「今日の試合は典型的な日本の試合でした。とにかく多くのゴールが入りましたし、片方がリードしたら、また片方がリードしたりして、その繰り返しですた。アグレッシブに走って戦ったという意味でもそうでした。最後はロスタイムに点が入って勝負がつくというのも、全てにおいて日本の典型的なオリジナルの試合でした。
両チーム合わせて７点入った。このような試合で戦術がどうだとか言うのは間違っていると思っています。観客は満足した試合だと思います。特に、Ｆ東京側の観客には。それはすごく重要なことだったと思います」

Ｑ：２点取ったあとの試合運びに何か失敗はあったのか？
「まずは２−０になった時、Ｆ東京のほうはもう失うものがないということで、前線からプレッシャーをかけて、そこでＦ東京が成功して１点をとりました。１ー２になった時に、やはり千葉の目的は３点目を取るということだったが、その３点目がなかなか取れずに、結局は２−２になってしまった。あの流れからして、２ー２になった時点でＦ東京のほうがやりやすい試合になってしまった。それがリーグ戦です。
逆にいうと２−２のあとに、結果的に３−３という形で今度は千葉が追いついた。そういう意味では心理的には今度は千葉のほうが有利なんですが、そこで今度は４点目が取れずに試合は結局、４−３でＦ東京の勝利で終わったということです。
それ以上説明しづらい状況ですが、サッカーとはそういうものだと思っています。ただ、説明しきれないものがあったほうがいいと思っています」

Ｑ：典型的な日本の試合とおっしゃった意味を確認したいが、それは試合をうまくコントロールできなかったことに対して批判的な意味でおっしゃったのか？
「いい質問ですが、典型的な日本の試合と言った意味にネガティブなものは
ありません。ただ、日本の試合というのはそういうふうにたくさん点が入って、実際にたくさん点が入るというのは何か問題があると思います。監督の立場からはたくさん点が入るということはあまりいいことではありません。ただ、たくさん入ることは観客にはいいことでしょう。実際には、Ｆ東京のほうがそういうチームであって、千葉は少し落ち着いてボールを動かせるチームなんですが、結果的に今日勝ったのはＦ東京だったということです」

Ｑ：それはメンタリティの問題なのか、サッカー文化の問題なのか、具体的に説明していただきたい。
「もちろん文化からきているものだと思います。実際にＪリーグは１３年の歴史しかなくて、逆にアフリカや南米は技術や戦術が優っていて、日本がサッカーというものに対してお金がかかっていて、点を取られないというプレッシャーがかかったものになっていけば、もう少し守りを固めた試合になるだとか、そういうサッカーになっていくことが時間とともにあると思います。逆に言えば、１００パーセント、そういうサッカーになっていくと思いますが、現時点では観客にとってすごくおもしろいサッカーをやっていると思います」

Ｑ：千葉がボールをつないでいくことができなかったのは、前半に佐藤選手が怪我をしたことが原因になっているのか？
「（佐藤）勇人はもちろんいい選手だが、彼が抜けたからボールが落ち着かなくなってつなげなかったということではありません。実際にうちは個人、一人の人間が代わって、チーム全体が機能しないというようなチームではありません。２点リードしてから、うちはもっと落ち着いてプレーできるはずだったんですが、それは実際に落ち着いたプレーをさせてくれなかった相手、Ｆ東京がいたということもありますし、逆に言えば、そこで自分たちのリズムでボールをつなげなかったという自分たちのせいでもあります」


以上