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【J1:第20節 新潟 vs 大分 レポート】新潟は2点リードを守れず、大分は終盤に勝ち越すが逃げ切れず、ともに無念のドロー。(06.08.27)

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8月26日(土) 2006 J1リーグ戦 第20節
新潟 3 - 3 大分 (19:04/新潟ス/40,466人)
得点者:'0 ファビーニョ(新潟)、'7 松下年宏(新潟)、'34 松橋章太(大分)、'44 高松大樹(大分)、'72 高松大樹(大分)、'76 鈴木慎吾(新潟)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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両チーム合わせて41本のシュートが飛び交う激闘は、3対3の引き分けに終わった。新潟は試合開始25秒でファビーニョが先制ゴール、7分には松下年宏のJ初得点であっさりと2点をリードした。対する大分も新潟のミスを突いて、松橋章太、高松大樹のゴールで前半のうちに追いついた。後半、主導権を握った大分が、72分に高松の2得点目で勝ち越すが、その4分後、今度は新潟が鈴木慎吾のゴールで試合を振り出しに戻した。

「残念な引き分けでした」。試合後の会見で、新潟の鈴木淳監督はこう振り返った。大分のシャムスカ監督も「残念だが、結果は引き分けだった」。両指揮官がともに口にした「残念」。ただ、その後の言葉の中に、勝点1の受け止め方の違いが含まれていた。「(引き分けに)価値を感じなければならない」と一定の評価を下したシャムスカ監督に対し、鈴木監督は「勝点2を失ったゲーム」と言い切った。

ホームで2点差を守れなかった新潟のダメージは、大分よりも大きかった。逆転を許して迎えた76分、ペナルティーエリア内でファビーニョからパスを受けた鈴木慎がゴールを決め、3対3。なんとか最悪の状況は免れた。だが、この3点目はもっと早く取るべきゴールでもあった。

開始直後、鈴木慎のシュートをファビーニョが押し込んだ。松下のゴールは本間勲のパスのタイミングを計りながら、2列目からの飛び出しで決めたもの。理想的な立ち上がりだった。この勢いでさらに追加点が入ってもおかしくはなかった。「でも、2点を取って一息ついてしまった感じがした」。本間が言うように、要所で集中を欠いた。

カウンターから何度かチャンスをつかむが、スペースを見逃したまま、攻撃を急いだ。効果的とはいえないクロスを上げるシーンが増えた。攻めの狂いは守りにも影響した。前半の2失点はクリアミスと、マークの甘さから。「集中力があれば防げた」(本間)はずの自滅だった。

もっとも、収穫もあった。J初得点を決めた松下がその1つ。攻守に豊富な運動量のほかに、セットプレーや狭いスペースで正確なキックを披露した。本来は左MFのファビーニョがトップに入ったことで、ペナルティーエリア付近での力強さが加わった。攻撃のバリエーションが増えた。

大分はアウェイで最低限の結果を出した。松橋は相手のクリアミスを逃さず1得点、高松はエリア内でのチャンスをきっちりとものにした。トゥーリオが負傷退場後、代わって入った西山哲平が流れを作った。果敢にボールを奪い、チャンスを演出した。攻撃全体のリズムは整っている。

一方で課題もあった。前節清水戦に続いての3失点。終盤のリードを追いつかれたのも、前節と同じ。3点目は、選手交代直後の一瞬の隙を突かれて奪われた。攻撃力を生かすためにも、守備の集中力が必要になる。

新潟は守備の要、DF海本慶治が故障のため途中退場した。次節(8月30日)のG大阪戦の出場が微妙に。攻撃面で力強さと精度の高さが一段と求められる。大分は負けなかったことが、立て直しのベースになる。

ともに、この勝点1を生かせたかどうかは、次節の戦いの内容にかかってくる。

以上

2006.08.27 Reported by 斎藤慎一郎
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