8月27日(日) 2006 J1リーグ戦 第20節
名古屋 3 - 3 G大阪 (19:05/瑞穂陸/17,556人)
得点者:'13 藤田俊哉(名古屋)、'26 中村直志(名古屋)、'32 播戸竜二(G大阪)、'34 本田圭佑(名古屋)、'58 遠藤保仁(G大阪)、'88 中山悟志(G大阪)
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前節のアウェイ・川崎F戦で黒星となり、5連勝の夢は絶たれたが、ホームでは3連勝中の名古屋。首位のG大阪との対戦だったが、ホームでの連勝を期待してか、多くのサポーターが詰めかけ、試合開始前からスタジアムは盛り上がりを見せていた。
この日の名古屋の布陣は4―3−3。磐田戦で顎を骨折したスピラールが、真っ赤なフェイスマスクを着けて復帰。さらに、出場停止明けでも絶好調の本田がこの日も左サイドバックに入る。そして、左のウイングに最近好調の津田が入った。
序盤、G大阪・山口がケガでピッチを去るアクシデント。G大阪が立て直せないところを、コンパクトな守備で主導権を握った名古屋が、スピーディーなサッカーを繰り広げる。13分、ペナルティエリア内に切り込んだ藤田を、山口の代わりに入った青木が倒し、名古屋がPKを得る。これを藤田が落ち着いて決め、先制。チームを波に乗せた。その後も中盤でプレスをかけ続け、インターセプトからチャンスを作り、G大阪にボールを持たれる場面があっても、スピラールを中心としたDF陣がしっかりセーブ。流れは完全に名古屋のものだった。26分、ハーフウェイラインでG大阪・遠藤が持っていたボールを中村が後ろから奪い、そのままゴール前まで持ち込んでシュート。「イメージ通り」(中村)のゴールで追加点を奪う。
このまま押せ押せムードで行くかと思われたが、そうさせてくれないところが、さすがはリーグ2連覇を狙うG大阪だ。苦しみながらもチャンスを作り、わずか6分後の32分、二川が右サイドを駆け上がり、中央に水平のパスを出すと、これを播戸がダイレクトでゴールへたたき込む。1点を返す。
しかし、今の名古屋はここで下を向いたりはしない。その2分後の34分に、ペナルティエリア付近でFKを得ると、中村、本田がボールへ。キッカーは、追加点を奪った中村か? FKが絶好調の本田か? 蹴ったのは本田。これが、磐田戦でのFKの再現となる、計ったように同じ場所へ…GK藤ヶ谷の指先をかすめゴール右上隅へと吸い込まれていき、3点目。「枠に飛べば決まると思っていた」(本田)自慢の左足FKがこの日も炸裂、G大阪を突き放した。
しかし、その後、徐々に足が止まり始めた名古屋。一抹の不安を感じさせたが、G大阪の反撃を許さず、2点リードで前半を折り返す。
後半、青木に代えてフェルナンジーニョを投入してきたG大阪。リスクを冒して攻めてくるG大阪に、名古屋は次第に押され始める。58分、ペナルティエリア内に仕掛けてきたマグノ アウベスを古賀が倒してしまい「アンラッキーなPK」(フェルフォーセン監督)をG大阪に与えてしまう。これを遠藤が決め、後半早々、名古屋は1点差に詰め寄られてしまう。足がつってしまった津田に代えて増川を投入した名古屋は、本田の位置に増川を据えて守備固めをする一方、本田をひとつ前に上げて「前線で仕事ができ、小さなチャンスでもものにできる」ことを狙って、追加点を挙げようとする。G大阪に押し込まれ、再三ピンチを招きながらもチャンスを作ろうとする名古屋。しかし「DFラインでの守備を強いられ、攻撃に時間がかかってしまった」(フェルフォーセン監督)状態で、なかなか思うように効果的な攻撃の形が作れない。そこでさらに名古屋はフレッシュな渡邊を左サイドに投入。藤田の位置に本田を据えて、サイドからの攻撃を仕掛け、中央の中村、本田、さらにはトップのヨンセンのシュート力に賭ける。
両チームとも疲労はピークに達しながらも、前対戦の雪辱を果たしたい名古屋と、首位を守りたいG大阪の、闘志みなぎる一進一退の攻防が続く。終盤、G大阪が最後のカードを切ってくる。トップ下の前田に代えて、スピードと高さの中山を投入。刻々とタイムアップの時間が近づく中、1点のリードを必死に守りながら、チャンスがあれば追加点を狙っていく名古屋。だが終盤、プレスの甘くなった名古屋に、悪夢が襲いかかる。88分、右からドリブルで上がってきた宮本が中央にセンタリング、ボールはスピラールの頭上を越え、フリーとなった中山の頭にドンピシャで合わされ、ここに来て痛恨の同点弾を許してしまった。
最後に名古屋は、8月にJリーグ特別指定選手となった橋本(明治大学在学)を杉本に代え、投入。元気のいい橋本を使ってサプライズゴールを狙うが、及ばず、タイムアップ。名古屋は勝点2を最後の最後で逃してしまった。しかし、勝点3が取れなかったG大阪は首位を浦和に明け渡すことになり、またしても名古屋は、首位争いをするチームを引きずり下ろすゲームを演じた。「このチームは日々前進している。強い相手に対して良いサッカーができることを見せてくれた」と、フェルフォーセン監督も及第点を与える戦いだった。最後の最後で勝ちを逃したのは残念だが、これを続ければ、負けないことを見せてくれた名古屋の未来は明るい。
以上
2006.08.28 Reported by 茂木美佐子
J’s GOALニュース
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