9月2日(土)J2 第37節 山形 vs 札幌(19:00KICK OFF/山形県)
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前節で敗れ8位に後退した札幌と、勝ち点1差の7位ながら1試合消化が早い山形。長く中位グループにくすぶっている両チームにとっては、順調に勝ち点を積み上げる上位チームを黙って見送るか、それとも食らいついていくのか、残り1クールと少しのいま、重要な分岐点に立たされている。必要なのは勝ち点3。負けはもちろん、引き分けももはや許されない状況の両チームが対戦する。
札幌は前節・横浜FC戦に続いてフッキが出場停止となるが、横浜FCには逆転こそ許したもののシュート数で13対7と上回り、攻撃力自体に問題がないことは十分に証明した。また、欠場したトップ下・砂川のポジションに入った上里も、相川・石井の2トップに当てたボールを拾ってからの展開やミドルシュートで攻撃に積極的に参加した。惜しむべきは、何度か訪れた決定機で決めきれなかったこと。山形にはフッキ抜きの第3節で勝利しているが、今節もコンパクトな陣形から素早いプレスを掛けてペースを握り、セットプレーも視野に先制を狙いたい。
ホームが2戦続く山形は、前節でみちのくダービーを制するとともに、ようやく前半に先制点を奪われる流れを脱却したことが大きい。先制点を挙げたあとも守備の集中力を持続させながら相手ゴールを脅かし、納得のいく勝ち点3となった。しかし、忘れてならないのは、第25節で柏に3−0と快勝したあと、樋口監督が「この試合をスタンダードにしたい」と宣言したにもかかわらず、試合を支配できない苦しい第3クールを過ごしてきたこと。前節のパフォーマンスは、それと同じくらいの危機感と勇敢さを発揮してこそ甦る。サポーターを失望させる試合は、もう見せてはならない。
フッキのいない札幌の攻撃は、早めに2トップにボールを預けることから始まる。ここで全体を押し上げるとともにセカンドボールを拾い、リズムをつくり出す。ただ、山形のCBも2トップには厳しいチェックで自由にはさせないだろう。また、サイドからのクロスにも山形は十分に対応できるため、札幌が仕掛けたいのはスルーパスなどの縦への揺さぶりと、サイドから中へ切れ込む横への揺さぶり。そこでマークを引きつけコースを空ければ大塚のミドルを含めて選択肢が増えるだろう。
山形がボールを奪ったあと、重点的に狙いたいのは札幌3バックの両サイド。足の速い2トップをそろえる山形だが、スペースに放り込むだけの単調な攻撃では、加賀や西嶋にしっかり対応され手詰まりになるだろう。カウンターでDFラインがそろわないうちに早めのクロスを上げることも有効だが、山形がペースをつかむかどうか、そのキーは右SHの佐々木が握っている。マッチアップする西谷を振りきって3バックの一人をサイドに引き寄せ、ゴール前で同数かそれに近い状況をつくりたい。
そうした両ゴール前のチャンスをどれだけつくれるかは、中盤の攻防にかかっている。山形の最重要任務は、攻撃の核となるトップ下の選手を抑えること。担当するのは主に2人のCBとボランチ。札幌の攻撃はトップにボールを当てることを合図に動き出すが、山形の両SHがワイドに開く札幌のWBをケアすることで、中央は3対2と札幌が数的優位を保つことができる。優位そのままに札幌がポゼッション率を上げるようなことになれば、すっかり札幌のリズムとなるため、山形はここでボランチ2人の踏ん張りが要求される。
山形はすっかり朝晩の涼しさを増したが、昇格の希望という熱気を逃さずにいられるのは山形か?札幌か?繰り返しになるが、ドローは「負け」を意味する。
以上
2006.09.01 Reported by 佐藤円
J’s GOALニュース
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