●日本代表中東遠征(AFCアジアカップ2007予選大会)
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深夜0時30分からのトレーニングという前代未聞の幕開けとなった日本代表のサウジアラビア・イエメン遠征。サプライズの続くオシムジャパンはジェッダ到着から24時間も経過していない9月1日20時から、現地2度目の練習をスタートさせた。
前夜は「さすがに疲れた」「眠い」と口々に話していた選手たち。だが1日ゆっくりと休養を取ったことで、コンディションはかなりよくなった様子だった。「このチームは若いし勢いがある。それは練習中から感じる」とトルシエ、ジーコ、オシムと3つの代表チームを知る遠藤保仁(G大阪)も言うように、フレッシュなメンバーたちは予想外に疲労回復が早いのかもしれない。
この日のトレーニングは、アジア代表として昨年12月のFIFA世界クラブワールドカップにも参戦したアルイテハドの本拠地で行われた。中東でしばしば見られる砂の嵐が吹き荒れたため、気温は前日よりやや低い30度にとどまったが、それでも厳しい気象条件には変わりなかった。
練習はストレッチの後、4対1からスタート。オシム監督はフィールドプレーヤーを5色のビブスで色分けした。
(1)黄色…駒野友一(広島)、田中マルクス闘莉王、田中達也(ともに浦和)、山瀬功治(横浜FM)、二川孝広(G大阪)
(2)水色…羽生直剛、阿部勇樹、巻誠一郎(ともに千葉)、田中隼磨(横浜FM)、小林大悟(大宮)
(3)ピンク…長谷部誠、坪井慶介、三都主アレサンドロ(ともに浦和)、佐藤寿人(広島)、中村直志(名古屋)
(4)緑…鈴木啓太(浦和)、我那覇和樹(川崎F)、加地亮、遠藤(ともにG大阪)、伊野波雅彦(F東京)
(5)白…梅崎司(大分)
という顔ぶれだ。梅崎は4対1をやっている全てのグループに顔を出し、フリーマンとしてプレーする役割を務めた。チーム最年少選手は「監督には『お前だけ特別だから』と言われました」と冗談めかしていたが、これも指揮官の期待の表れかもしれない。
オシム監督はボールを引き出す動きについて細かく指示を出していた。現代サッカーはワンタッチ目が勝負の明暗を大きく分ける。そのディテールにこだわるのがいかにも名将らしい。選手たちはエリアにこだわらず、広く動きながらタッチ数を少なくしながら、攻守を激しく切り替えていた。
続いて3対2+GKの練習となったが、ここで伊野波が右肩を痛めて離脱。梅崎が緑の組に入るというハプニングがあった。伊野波は治療後、再びピッチに戻ってきたが、軽くランニングをしただけで全体練習には参加しなかった。彼の状態が気になるところだ。
その後、ハーフコートでの5対5を経て、10対10+GK(3人)という特殊なメニューに入った。これはハーフウェーラインを軸に各ハーフコートの半分ずつを使用。4色のビブスをつけたフィールドプレーヤー計20人がここに入った。GKも1人はハーフウェーラインに、残り2人はゴール側のラインに立った。この配置でゲーム形式の練習を行ったのだ。普通のメニューと大きく違ったのはGKの仕事。彼らはポスト役としてボールをつないだり、球出し役としてパスを展開する役目を担った。「今のGKはフィールドプレーヤーと同じことが求められている。自分ももっと遠い視野を持ちながら展開できるようにしたい」と川口も話したが、オシム監督の要求はやはり高いようだ。
最後のオールコートを使ったゲームが終了した時、羽生や闘莉王ら数人がピッチに倒れこんだ。90分のトレーニングだったが、想像を絶するほど大きな負荷がかかっているに違いない。試合2日前だが、調整という色合いなど全くない。それどころか、サウジアラビアを想定した対策なども一切ない。「今は自分たちのサッカーを確立することが第一。ベースがなければ目指すべきサッカーはできない」と山瀬は指揮官の思いを代弁していた。
とはいえ、サウジアラビア戦は2007年アジアカップ出場権を獲るために負けられない重要な一戦。「このチームに合流して1週間も経っていないし、慣れていない面もあるけど、やっぱり勝たないといけない。今のチームは経験のある選手が少ないし、自分たちが積極的にやっていかないといけない」と遠藤は改めてベテランの自覚を口にした。若手と経験ある選手たちがお互いに切磋琢磨することで、チームにはいい相乗効果が生まれる。そのあたりもオシム監督が狙っているところなのだろう。
準備期間は限られているが、練習がスムーズに運ぶようになってきたのは間違いない。「考えながら走るサッカー」への意識は日に日に高まっている。こうしな前向きなムードを大事な本番にうまくつなげていきたいものだ。
以上
2006.09.02 Reported by 元川悦子
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【スケジュール】
9月3日20:30キックオフ(現地時間)サウジアラビア・ジェッダ
AFCアジアカップ2007予選大会 グループA
日本代表 対 サウジアラビア代表
9月6日15:20キックオフ(現地時間)イエメン・サナア
AFCアジアカップ2007予選大会 グループA
日本代表 対 イエメン代表
以上
J’s GOALニュース
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