9月13日(水)J2 第39節 札幌 vs 水戸(19:00KICK OFF/札幌厚別)
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前節の神戸戦、2試合の出場停止が解けて登場したエースのフッキがさっそく魅せた。得意の左足から見事なミドルシュートを決めたのだ。まさに個の力。得点した時間帯も失点直後だったということで、失点をきっかけにリズムを乱しがちな札幌イレブンのメンタルを支える貴重なゴールでもあった。
フッキを出場停止で欠いた36節37節の札幌は、中盤でテンポよくパスを回すサッカーを見せていた。守備的MF大塚、鈴木を中心に、インサイドでのプレーも得意とする西谷、芳賀の左右ウイングバックも中盤のローテーションに参加してスムーズにパスを動かすことができていた。中盤中央のエリアで短くパスを交換することで攻撃にタメが生まれ、そのパス交換を追い越すように最終ラインから加賀がオーバーラップを仕掛けるという形でのシュートシーンも生んだ。
ただ、36節の横浜FC戦を柳下監督が「ひとりひとりのボールを持つ時間が少なく、テンポよくパスが回った」と振り返ったように、ボールを保持する時間が長く、ドリブルで仕掛けていくプレーやロングシュートの多いフッキを起用した場合にはテンポよくパスを回すサッカーは難しいかもしれない。そうした部分も見えてきた。
だが、やはりフッキの存在感は際立っている。ボールを長く持つためそこで攻撃の流れがスローになってしまうこともあるし、フリーの選手がフォローに走ってもそれを使わずに自ら仕掛けるという場面はもちろんある。それでも、ワンプレーで試合の流れを一気に引き寄せられるフッキのマンパワーというのは、勝ちきれない試合が多い札幌にとっては重要なものなのだ。
同時に言えるのは、そのフッキの能力をチーム戦術の中にまだまだ上手く絡められていない部分が、札幌がなかなか上位に浮上できない原因のひとつだということ。今季ここまでフッキは14ゴールを挙げているが、PKや直接フリーキックがいくつかあったり、自ら持ち込んでシュートを叩き込むというゴールが大半。グループとして相手守備を崩し、あとはフッキが仕上げをするだけという得点シーンはあまり作れていない。
これはもちろん課題であるが、逆の見方をすればチームとしての伸びしろとも取れるはず。フッキの能力が高いことは間違いないのだから、その能力をより大きく活用することができれば札幌の得点力は絶対に高まる。シーズンも終盤に差し掛かり、どのチームもフッキの動き方については完全に研究をし尽くしている。そうした時期だけに、より一層チームとしての攻撃が重要になるだろう。
対する水戸は前節、徳島を相手に2−0で勝利しながらも前田監督が「勝ったけど、満足していない」という内容。相手の徳島が早い時間帯で退場者を出し、ゲームの大半の時間を数的優位に立ちながらも積極的に前に出ることができなかった。「2点じゃもの足りなかった」と秦が言うように、得点機がいくつもありながらも決めきれないシーンも目立ってしまった。
ただ、それでも結果として勝点3をしっかり取ったというの大きいし、徐々に攻撃的なサッカーを目指そうという狙いのなかで、実戦でゲームを支配してプレーする経験を得られたことは収穫だろう。ミスは目立っていたが、そうした部分も前田監督にとっては織り込み済みだったはずである。秦、小椋も負傷から復帰し、チームの雰囲気は前向きになっているようだ。
この試合の見所は、やはり札幌オフェンス陣と水戸ディフェンス陣との攻防。フッキ、西谷、芳賀といった突破力のあるアタッカー陣を、スペースを埋める守備を特徴とする水戸がどのように封じるか。一瞬も見逃せない、白熱した展開になりそうだ。
また、9月上旬とはいえ風のある厚別でのナイトゲームは冷えることが予想されるので、観戦に行かれるサポーターは上着の準備をお忘れなく。
以上
2006.09.12 Reported by 斉藤 宏則
J’s GOALニュース
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