9月13日(水) 2006 J2リーグ戦 第39節
徳島 1 - 3 仙台 (19:04/鳴門/1,257人)
得点者:'31 アンドレ(徳島)、'33 ボルジェス(仙台)、'35 中島裕希(仙台)、'79 ボルジェス(仙台)
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「内容としてはよかったと思う。全員走れていたし、パスも回っていた。そしてチャンスも多くあったのではないか。」DFリーダーとしてこの一戦を戦い、自ら先制点を叩き出したアンドレが語る通り、徳島の出来は決して悪くなかった。いや、前節の水戸戦を思い返せば、内容としては格段に良かったと言っていいだろう。
しかし、やはり大事な所での甘さは克服し切れなかった。先制点を挙げながらもその直後の大事な時間帯に集中力を欠き、わずか2分後と4分後に立て続けの失点。あっという間に逆転を許し、そして…敗戦。これには田中監督も「点の取られ方がまずかった。集中力を切らすことが無いよう気を付けているのに」と、その嘆きは尽きなかった。
試合は、立ち上がり互角の主導権争いを見せた後、15分過ぎから徳島が徐々に流れを引き寄せ始める。中盤でセカンドボールを支配するようになると、雨を含んだピッチを苦ともせず小気味良いパスワークも披露。トップ羽地のキープを起点として両サイドを効果的に使い、仙台の守備陣をたびたび混乱に落とし入れた。
そして、その展開が31分の得点に結び付く。右サイド深い位置でボールをキープした羽地がファウルを受けFKを得ると、ジョルジーニョの入れた低い弾道のクロスにアンドレが二アサイドで薄く合わせてゴール。滑るピッチもうまく利用して見事な得点を挙げた。
と、ここまでは理想的な形で試合を進めた徳島。奪った先制点で精神的にも優位に立ち、勝利に向けてしっかりとゲームをコントロールするかに思われた。
が、この後のたった4分間で形勢は逆転する。33分にボルジェス、35分には中島に続けてゴールを割られ、逆に仙台にリードを許すこととなってしまった。しかも、喫したその2失点は全く同じようなシチュエーションから。右サイドでボールに寄せ切れず、簡単にアーリークロスを上げられての失点だった。一度ならず二度までも…。さらには、ゴール前の守備人数が揃っていたにもかかわらず全員がボールウォッチャーになってしまっていたことは徳島にとって見過ごせない。その結果、中央の人を捕まえられず、これを防ぐことが出来なかったのは明らかだ。
試合はこの4分間が過ぎた後、また徐々に徳島が主導権を手繰り寄せる。トップの羽地とジョルジーニョにいいタイミングでくさびが入り、そこからピッチを広く使った攻撃をたびたび展開して見せた。その攻撃は最下位に低迷するチームとは思えないものだったと言っても過言ではないだろう。実際、玉乃のスルーパスにジョルジーニョが抜け出し仙台GKとほぼ1対1の形になるなど、仙台守備網を完全に突破し決定的なシーンも創り出した。
とは言え、それを決め切れなかったことを考えれば、まだまだプレーの精度に問題があったと言わざるを得ない。こうした部分を一刻も早く克服しなければ、今の苦しい状態を脱することは難しいだろう。
逆に、何はともあれ勝利を手にした仙台。内容ではやや譲りながらも結果を出すあたりはさすがと言えよう。しかし、である。今後さらに熾烈を極める昇格レースを戦うことを思えば、今一度の十分な反省が必要だろう。電光石火の2得点、そしてダメ押しの3点目と確かに得点こそ挙げたが、一試合を通してゴール前に入り込んでいく工夫に欠けたことは否めない。攻撃の主軸であるロペスがいなかったことも大きな要因であろうが、そうした事態は今後もあり得る以上、チームとしてその解決をしておくことが急務であるのは間違いない。
徳島と仙台。状況こそ違えど、次節から始まる第4クールはどちらにとっても今季リーグの締め括りとなる。両チーム一戦一戦を大切に戦い、悔いの残らないシーズンとしなければならない。
以上
2006.09.14 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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