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【J2:第39節 札幌 vs 水戸 レポート】サポーターの「攻めろ!」の声に押された札幌が前半で勝負を決めた。プランの崩れた水戸はシュート僅か2本に終わる。(06.09.14)

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9月13日(水) 2006 J2リーグ戦 第39節
札幌 3 - 1 水戸 (19:04/札幌厚別/5,364人)
得点者:'2 鈴木智樹(札幌)、'26 フッキ(札幌)、'56 石井謙伍(札幌)、'62 椎原拓也(水戸)
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会場となった札幌厚別公園競技場の札幌サポーターが陣取るゴール裏スタンドには、“攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めて攻めまくれ”という横断幕が張られ、試合前さらには試合中にも「攻めろ!攻めろ!」というコールがゴール裏から発せられた。これはつまり、攻撃的なサッカーを目指す札幌の、その姿勢を後押ししようというものなのだろう。そうしたことを考えると、リスタートからの得点が2つあったものの、3ゴールを奪って勝利したこの日のゲームには、多くのサポーターが満足したのではないだろうか。

この試合、前半のうちに札幌が勝利をほぼ決めてしまった。開始2分に左サイドで得たフリーキックを砂川が素早くスタートし、フリーになった鈴木がミドルシュートで先制点。26分にはフッキがPKを決めて序盤の段階で札幌が2−0とリードを広げた。
「ある程度スペースを消して我慢して、なんとかカウンターから点を取る形を狙っていた」(前田監督)という水戸。カウンターから勝機を見出そうというプランの守備的なチームが序盤に2点のビハインドを負ってしまう展開になると、これは相当に厳しい。

水戸としては自陣のスペースを埋めながらも、それが効果的に機能しなかったことが響いた。「相手の大塚がバックラインまで下がる場面があって、そこでちょっとウチの選手に迷いが出てしまった」と前田監督は振り返る。これはつまり、パス配球の起点となる大塚の位置が低かったためチェックに行けなかったということである。その前田監督の言葉通り、深い位置でのプレーが多かった大塚がほぼフリーでパスをさばく場面が多かった。そしてこの大塚が起点となってパスを回すことで札幌はリズムを掴んだ。
そして、チェックに行けないだけならまだしも「迷いが出てしまった」という部分がさらに水戸の隙となる。中盤の選手の位置取りが中途半端なものになり、最終ラインとの間にスペースを生んでしまったのだ。このエリアに何度もクサビのパスを打たれ、押し込まれる。カウンターを狙おうにもボールを奪う位置が深すぎて、前へ運ぶことができなかった。

後半に入っても状況はそれほど変わらない。56分にフッキからのパスを受けた石井がシュートを決め、札幌が差を広げた。ただし、3−0とリードを広げた札幌の試合運びが抜群だったかというと、決してそうは言えない。リードがあるため、水戸が攻めてきたところをカウンターで追加点を狙おうと引き気味になる選手がいれば、4点目5点目を狙おうと積極的に前へ出る選手もいる。もちろん、どちらの狙いも悪くない。だが、バラバラでは意味がない。そうしてバランスを崩したところを突かれ、苦しんでいた水戸に得点を与えてしまった。3点のリードがあるという余裕が生んだ失点なのだろう。1点差の場面であればしっかりと守備の意識があったはずだから、ここでの失点をもってして札幌の決定的な課題だとは言えない。どんなに強いチームでもある程度のリードがあれば隙も見せるものだ。とはいえ、この日の札幌は90分を通して水戸のシュートを僅か2本に抑えていただけに、できれば完封したかったところだ。

だがしかし、ここ最近は勝ち星の不足していた札幌である。まずは勝利を喜ぶべきだろう。そして、これまでボールを持ちすぎる傾向にあったフッキが、この日はシンプルにパスを預けるプレーを大幅に増やして攻撃を活性化させた。これは今後に大きく期待できる要素である。

J2は次節からいよいよ第4クールへと突入する。札幌としてはこの日の勝利を何としても追い上げの口火としたいところだ。

以上

2006.09.14 Reported by 斉藤宏則
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