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【 Road to 2008 vol.4 】頂上間近の高円宮杯、続々敗れる優勝候補たち。(06.10.03)

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9月10日(日)から行われていた高円宮杯がいよいよ10月7日(土)に準決勝、9日(月・祝)に決勝を迎える。今年ベスト4に残ったのは名古屋、G大阪、初芝橋本、滝川二高の4チーム。この大会は高校とクラブの垣根を取り払って行われるのだが、今年は優勝候補の一角と見られていた横浜FM、広島、東京Vが高校に敗れるという結果も。クラブのなかでも力のあるチームが高校に揃って破れるというのはいささか不思議な事に思えた。そこで今回、東京Vユースの柴田峡監督にお話を伺った。柴田監督がチームを指揮する上で感じたクラブと高校の違いとは。
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この週末には準決勝を迎える高円宮杯。各地でプリンスリーグという高校、クラブの垣根のない予選を行い、この高円宮杯という名の全国大会にやってくるのはわずか24チーム。高校選手権が各都道府県で予選を行い48チーム(東京はABと2チームあるため)で全国大会を行うのに比べれば遙かに狭き門。もちろん華やかさでは叶わないが「レベルでは高円宮杯」と公言する高校指導者も少なくなく、高校世代実力日本一を決める大会なのだ。各Jクラブのユースが人材獲得面でも高校に比べ優位にたつ昨今、この2年は目の前にプロ昇格という明確な目標を持ちながら強化をできる彼らが決勝に残る2チームを占めている。

今年の準決勝に残った4チームのうち半数が高校勢。(名古屋、G大阪、初芝橋本、滝川二高)05年は4つのうち3つ、04年は2つがクラブ勢と数字的にはそう大きな変化は見られない。だが、優勝候補の一角と見られた横浜FMがベスト16で、広島はベスト8で同じ滝川二高に破れた。ちなみに横浜FMも広島もクラブユースはベスト8、滝川二高は県予選4位のため高校総体出場に出場していない。また夏のクラブユース選手権の準優勝で高円宮杯出場権を得た東京Vが高校総体準優勝の初芝橋本に敗れるなど、戦力が揃っているはずのチームが高校勢に破れているのだ。関係者も「本来であればクラブだろうなあ」とクビをかしげる。

前述の通り、数字的に見ればなにも不思議はない。ただここまでクラブのなかでも力を発揮しているチームが高校に揃って破れるというのはいささか不思議な事に思えた。そこで、破れた張本人でもある東京Vユース柴田峡監督に尋ねてみた。決して、結論の出る話でもないのだが興味深い話ではあった。ちなみに柴田氏は昨年東京Vユース監督に就任するやいなや、クラブユース、高円宮杯と2冠を達成。今季の東京Vユースは昨年の優勝経験メンバーも多く、トップ昇格も近いといわれるエルサムニーオサマや、U-16代表で世界進出への決勝点を叩き込んだ河野広貴も抱えるチームだ。今季もタイトルを当然期待されていた。

「基本的にクラブでやっている以上、高校には負けてはいけないですよね。まず人材を集める時点で力が違うから。選手達にもそのプライドは持てといっているんだけど、一長一短、難しいですよね」と常々話しているだけに、悔しさはひとしおだったよう。

「あの試合(負けた初芝橋本戦)は、試合が終わってスグにバスに乗り込んでしまいました(笑)。やっぱり悔しいですよ。選手も泣いていました。とくにキャプテンオサマは一番最後までね。なんで、高校に負けたか?マリノスも、広島も負けたけど、僕自身が感じたのはエリート教育の難しさかなあ。

僕たちクラブユースっていうのはサッカーだけやっていればいい、というのがある。サッカーが上手くなければいけないけれど、サッカーさえ上手ければ良い。学校にいる間の彼らを見ることはない。高校との違いは良くも悪くもそこですね。高校サッカーは一日中彼らを見ていられる。もっと子供たちに手をかけられる。今後日本サッカーはJFAアカデミーなんかもできて、(クラブも含め)エリート教育の時代に入っていくのは間違いないでしょうけどね」

クラブユースとは、専門性に特化して教育するエリート教育の世界。だが彼らの場合サッカーという専門分野以外に関しての能力や取り組みについてはそう深くは関わることはない。だが、高校ではそうはいかない。生徒として、先生としての関係もあり、その関係がサッカーに生きてくる可能性もあるという。柴田氏がクラブユースの監督として「関わりたいけど関わりきれない」ジレンマを感じ、その中ででた結果だったようだ。エリート教育へと時代が移る中、そのエリート教育で結果を出してきた柴田氏の実感は興味深い。

「今回の滝川二高なんか、黒田監督の定年(今年度末で定年を迎え来期は神戸のスタッフに就任することが決まっている)なんかで選手のモチベーションも違うみたいだし強いんじゃないかな」と高円宮杯を展望を話してくれながら、目線はもう自分たちの冬にむかっていた。「でも、そうも言っていられない。試合後、選手ともクラブとも確認しました。Jユースカップは3年生も残して勝ちにいく、って。もう一度出直します」

戦うのは選手ばかりではないのだ、そんなことも思わされた。

以上

2006.10.03 Reported by 了戒美子

【10/4〜10/8 U-21以下の注目情報】
・高円宮杯(第17回全日本ユース(U-18)サッカー選手権大会
準決勝:
10月7日(土)12:00 初芝橋本高校 vs 名古屋グランパスエイトU18@国立
10月7日(土)14:30 ガンバ大阪ユース vs 滝川第二高校@国立

※高円宮杯ホームページ URL
 http://jfa.sportsinfo.jp/2006/JapanYouthU18/index_t18.html
※高円宮杯携帯サイトURL
 http://jfa.sportsinfo.jp/m/2006/JapanYouthU18/index_t18.html

・Jユースサハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権 予選リーグ開催中
高円宮杯に参加していないチームは、Jユースカップ予選リーグも進行中。
※Jユースサハラカップ ホームページ URL
 http://www.j-league.or.jp/shcup/

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