第86回 天皇杯全日本サッカー選手権大会 3回戦
仙台 vs 熊本 (6,007人/ユアスタ)
得点者:'28 ボルジェス(仙台)
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●池谷友良監督(熊本)
「残念な結果だ。あとは自分たちの今置かれている状況や力というものが確認できた。
メインはやはり、天皇杯ではなくJFLにあるので、来週から始まるそこにつなげたいという気持ちで今日を迎えていた。いいゲームができたことで、次につながっていくのではないかというふうに感じている。
細かい点ではいろいろ修正点があるが、イージーなミスが多く、そこから逆襲(を受ける)というパターンが多かったので、あの辺の精度を上げるということだと思う。あとはフィニッシュ。シュートチャンスはあるがゴールマウスに行かないというシーンが多かったので、この辺は永遠の課題だとは思うが、何とか修正していきたいと思っている。
Jリーグのチームと試合できたということによって、選手が『この場に立ちたい』という気持ちを持ってくれたかなということを感じている。私も含めて、もう一度この場に戻りたいということでやってきているので、そういう意味ではいい経験が出来たと思う」
Q:ハーフタイムに、福嶋選手を下げて町田選手を投入。この交代の意図は?
「(福嶋の部分で)ちょっとボールの収まりが悪かった。(福嶋は)非常に動いてよく頑張っていたが、特徴的なところでいくと、町田のほうがスペースランニングができる。前半は(DFラインの)背後へのボールが少なく『(仙台は)背後があまり強くないな』という感じがしていた。そういう狙いで町田を入れたが、なかなか上手くいかなかった」
Q:福嶋選手は、強引なシュートなどで仙台守備陣を脅かしてはいたが、それよりもDFラインの背後を狙ったほうが、全体としては効果が大きいと考えた、ということか?
「そう、判断した」
Q:状況を確認できたという言葉があったが、具体的には?
「自分たちがあくまでも目標にしているJリーグという舞台に、順調に行けば来年立てる可能性は大いにある上で、一つは見極めというか、この選手たちがJの舞台に立って本当にやれるのか? というところ。選手も個人的に、それを確認できただろうし、またそれによって欲が出て、チームとして、選手としてステップアップできればと思っている。自分では手ごたえを感じたが、後は見た方に判断してもらいたい」
Q:山口選手から宮崎選手への交代の意図は?
「山口が体力的に少し落ちてきたということと、宮崎のランニング、前に出る強さなどを活かしたいと思ったこと。あと宮崎はキックも持っているので、その辺を期待した。1対1も強いので、中盤のプレッシャーが甘くなってきていた中で、こちらの中盤はボックスに変えていて中央で前線と距離があったが、そこでしっかりボールを奪って、前へ出たいということで入れた。
宮崎に関して言えば、試合数は少ないが今いちばん良くなってきている選手の一人だ。その意味では彼も練習生のようなものなので、そういう中で『自分もJリーグという舞台に立ちたい』という思いで、今日は良く頑張ってくれたなと思っている」
Q:監督自身は、今日の戦いで「いける」という思いを抱いたか?
「今日の仙台は本調子だとは思えないが、少なくともJリーグのチームだということでいくと、JFLのレベルもそうまんざらではないな、と感じている」
Q:監督自身が柏で采配を振るっていた頃から、こうしたアウェーらしいアウェーは久しぶりだったと思うが、その辺に関する監督個人の気持ちは?
「今日はある意味、この2年の中でいちばんリラックスできたゲームだったと自分では感じている。いい意味でプレッシャーがなかった。チャレンジャーとして、失うもののないゲームだった。この1、2年間は、勝つことしか考えず、負けてはいけないというプレッシャーの中でやってきたので、プレッシャーがない中の今日のゲームはすごく楽しめたし、選手も楽しんでくれたと思う。その上でまた新たに、課題が見つかったということだ」
Q:JFLも残り9試合という中で「ここで絶対来年もやるんだ」といった気持ちは?
「あるんじゃないですか、選手は。逆にその気持ちを持ってくれないといけない。チームとしても今後生き残りを賭けて、9戦を戦わなきゃいけないので、その意味では今日は、いいタイミングでいい相手とやれたと思う」
Q:この1ヶ月、天皇杯の中で試していた「4‐4‐2」の出来はどうか?
「順調にいっていると思う。アクシデントで、本来センターをやる予定だった福王が今日はいなかったが、その中でも全体としてやろうとしていることは、少しずつ出来ていると思う」
Q:両サイドバックが上がったり、積極的な攻撃の姿勢も見られたが、その部分では?
「4枚(4バック)でやるのは、サイドを崩すという意味ではやりやすい形ではあるが、まだまだそこをチームとして、1ランク上げないといけないと思う。後は中への入りとクロスの精度、この辺が課題だ。とはいえ順調には進んでいると思う」
Q:後半から、熊本のボールキープ率が上がったと思うが、監督の指示などは?
「みんなの『勝ちたい』、『プレーしたい』という気持ちがよく出たということではないだろうか。負けていたわけだから、ボールを奪ってどう攻めるという気持ちが、そういう形に表れたのではないだろうか」
以上













