●第86回天皇杯4回戦
11/4(土)13:00キックオフ/新潟ス/12724人
新潟 2-0 徳島
得点者:46' 三田光(新潟)、89' ファビーニョ(新潟)
------------
新潟が徳島を2−0で下した。後半1分、MF鈴木慎吾の左サイドからのFKをDF三田光が体で押し込んで先制。ロスタイムには途中出場のファビーニョのゴールでダメを押した。徳島は堅い守備からカウンターを仕掛け、前半はリズムをつかんだが、後半の立ち上がりの失点で流れを失った。
新潟が一瞬のチャンスをものにした。後半開始早々、ペナルティーエリア脇の左サイドで得たFK。鈴木慎吾が左足で入れる。ニアに両チームの選手が集まる中、ゴールに向かって走るように合わせた三田が胸に当てながら、ボールを押し込んだ。
「いいボールがくることを信じていました。とにかく体にあてれば、なんとかなると思っていた」。タイミングはぴったりだった。ただ、豪快に頭で合わせたわけではない。強引に体で当たりにいった。「ニアで触ることだけ考えていた。セットプレーは練習していましたから。たまたま僕が取っただけ」。結果につながったことで、ホッとした表情をみせる。
チームとしても狙い通りの得点だった。「こういう試合はセットプレーが重要。いい形で取れた」。新潟の鈴木淳監督は言う。立ち上がりから守備を固めてくる徳島を攻めあぐねた。ゴール付近に攻め込みながら、シュートを打たせてもらえない展開。MF寺川能人がチーム最初のシュートを放つまで、試合開始から20分が経っていた。
もっとも、流れの中で崩せない場合は想定もしてあった。リーグ戦前節の福岡戦も引いた相手を攻めきれず、逆に一瞬の隙を突かれて0−1の敗戦だった。ましてや一発勝負のトーナメントは、単調な攻撃が続けば焦りにもつながる。その解消法として、この1週間はセットプレーを練習に取り入れた。
普段はポゼッションのメニューがほとんどだが、紅白戦の中でもCK、FKを行った。ボールへの入り方から精度をチェックした。「成果が出たと思う。あの1点が大きかった」。鈴木監督はやってきたことを形にした選手たちを評価した。
逆に徳島は課題を消化し切れていなかった。後半開始のホイッスルからほどなく喫した失点。リーグ戦前節の鳥栖戦でも試合開始14分で失点した。試合の立ち上がりでリズムを崩す悪いクセが顔を出した。前半は新潟ボールを激しいプレスで奪いカウンターにつなげるパターンでチャンスをつくった。後半もその流れを続ける作戦だった。「あの1点が悔やまれる」。東泰監督の表情は厳しい。
新潟はロスタイムにファビーニョが得点。故障からの復帰をアピールした。守備の要の海本慶治を故障で欠いたが、中野洋司、千葉和彦の若手の両センターを軸に安定したディフェンスを見せた。残りのリーグ戦にも弾みがつく勝ち方になった。
徳島は成果と課題の両面が見えた。堅い守備から攻撃につなげる立ち上がりの流れは、チームがまとまってきたことを示している。はっきりとしている失点パターンを解消することが、来季にもつながる。
以上
2006.11.04 Reported by 斎藤慎一郎
J’s GOALニュース
一覧へ【第86回天皇杯4回戦 新潟 vs 徳島 レポート】セットプレーで先制した新潟が、徳島を振り切り5回戦へ。徳島は序盤の好展開を生かせず(06.11.04)















