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【第86回天皇杯4回戦 名古屋 vs 仙台 レポート】ワンチャンスを生かした名古屋が渋く勝利。敗退した仙台はリーグ戦に集中したい。(06.11.05)

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第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦
11/5(日)13:00KICK OFF/3,906人/瑞穂陸
名古屋 1-0 仙台
得点者:32' ヨンセン(名古屋)
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名古屋のフェルフォーセン監督は仙台を評して「よくオーガナイズされたチーム」だと述べている。おそらくは、守備の局面でしっかりと名古屋のキープレーヤーをマークしていたその献身的なプレーからそう感じたのだろう。たとえば千葉直樹は、中村直志にしっかりと付いていたし、富田晋伍は藤田俊哉から目を離すことがなかった。それだけではなかったが、それがある程度効果を示し、名古屋は攻めあぐねることとなる。

そうした中、頻繁にチャンスに絡んだのは本田圭佑のサイドだった。本田は守備の局面では労を惜しまず最終ラインまで下がるが、チャンスと見るや猛然とタッチライン際を駆け上がる。その本田の動きによって、名古屋の攻撃はスイッチが入るという流れだった。ガマンの時間は長かったが、仙台も右のワイドに張り出した大柴克友に対し、右サイドバックの中田洋介がオーバーラップを仕掛け、本田不在の名古屋左サイドに攻め込む。圧倒的なスピードによってゴール前に顔を出した中田だが、そこで仙台の攻撃が完結してしまっていたのは残念なところ。仙台にとって大きな武器となる彼の突破力を生かした攻撃を組み立てたいところだ。

シュートチャンス自体は作れるのだが、なかなかゴールに結びつけられなかった名古屋に待望の先制点が決まったのが、32分のこと。山口慶の右サイドからのクロスを中央に走り込んだヨンセンが足で合わせる。それまでの苦労が報われた瞬間だが、楽になった名古屋に、この試合唯一のピンチが訪れたのが前半のロスタイムだった。最終ラインに生まれていたギャップに大柴が走り込むと、軽快なステップを踏んでGKを外しシュートを放つ。力強さがあれば同点ゴールという場面だったが楢崎正剛が落ち着いてセーブ。「シュートまで行くところで力を使っていましたね」と楢崎は振り返っていた。

ハーフタイムのインターバルを経ると、名古屋はリードした強みを生かしつつどっしりとした試合運びを見せる。ジョエル・サンタナ監督は、閉塞感の漂う試合を動かそうと66分に大柴に代えて中島裕希を投入。その中島は積極にドリブルで仕掛けるなどチャンスに絡もうとするが、どうしても最終ラインを切りくず事ができない。ボールを奪う場所と、前線との距離が長すぎて前線につなげないのがその最大の要因だった。もちろんトップにボールを収められるポストタイプの選手が一人いればまた違うのだろうが、ボルジェスはちょっとしたフィジカルコンタクトですぐに倒れてしまうので難しい。ちなみにポストプレーヤー不在の仙台の攻撃については、中盤での起点となっていたロペスが「ボールが前に行ってもすぐに帰ってきてしまうから。もう少しキープしないとダメです。そうすれば打開できると思います」と分析。「ぼくやチアゴのような選手は、前に入れて後ろからサポートするスタイルなので、プレーしにくい感じです」と直近の3試合で連続無得点のチームの現状を憂いていた。

「今日の試合は典型的なカップ戦の試合でした。カップ戦なので1試合目でミスを犯してしまうと取り返せない」と会見の冒頭のコメントを発したフェルフォーセン監督は「Jリーグの方は残念ながらタイトルは取れませんが、天皇杯でその悔しい気持ちにリベンジしよう」と選手に伝えたのだという。今日の試合を見る限りその道は険しそうだが、試合後の楢崎が自身の経験から味のあるコメントを残している。「天皇杯にはいい思い出も悪い思い出もあります。勢いつけるのがトーナメントでは大事になる。満足する試合ではなかったですが、勝つことが大きい。一つ一つ階段を上っていきたい」

天皇杯敗退の仙台は、今季も残すところリーグ戦一本となる。J1昇格への道は限りなく厳しい状況となっているが、ロペスが「リーグ戦4試合は愛情と意欲を持って臨みます。可能性はものすごく小さいですが、全員で意欲的に戦って、ベガルタ的な戦いをしたいと思います」と述べていたのが印象的だった。次戦となる天王山の柏戦にむけて、どうチームを立て直すのかが問われる事となる。

以上

2006.11.05 Reported by 江藤高志
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