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【第86回天皇杯4回戦 横浜FM vs 愛媛 レポート】若手中心の横浜FMが苦しみながら緒戦突破。組織的守備で善戦した愛媛、決め手を欠き惜敗。(06.11.05)

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第86回天皇杯全日本サッカー選手権大会 4回戦
11/5(日)13:00KICKOFF/5,791人/三ツ沢
横浜FM 1-0 愛媛
得点者:104' マルケス(横浜FM)
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J1前節の広島戦に惨敗し、「少しの変化ではダメだろう」と水沼監督がメンバーを大きく変えてきた横浜FM。システムも3バックから4バック、経験の少ない狩野、山瀬幸宏、田中裕介ら若手をスタメンに入れて臨んだ。過去、天皇杯で何度も『格下』チームに足元をすくわれてきたから、この一戦にも大番狂わせのにおいは漂っていた。  

横浜FMサポーターの陣取るゴール裏は、試合前のアップから異様な高揚感に包まれていた。「そんなんじゃ戦えねぇぞ!」盛んに檄が飛ぶ。シュート練習では、鋭く決めた選手には大喝采、失敗しようものなら容赦ないブーイング。今年はサポーターの意気込みも違う。ゴール裏には、寄せ書き入りの横断幕も掲げられた。『想いは一つ 国立へ』。  

横浜FMのキックオフで始まった前半は、左サイドバック・田中裕介のシュートに始まる。積極的な攻め上がりから切れ込んでリターンを受け、エリア内で左足を振り抜くもDFに寄せられて浮いてしまった。2年目の田中裕は、この試合が公式戦初出場。さらに、横浜FMは16分に決定的なチャンス。左に開いた奥からのボールを、大島がDFを背にしながら胸トラップ、反転して放った左足シュートは、クロスバーを直撃した。

愛媛もカウンターから、何度も裏を狙ってくる。17分、飛び出した江後が右からシュート。ゴールネットの上に突き刺さったが、これはオフサイド。19分には、右サイドで奪うとすかさずサイドチェンジ。菅沼が左からニアにシュートを打ったが、横浜FMのGK榎本哲が足を投げ出してブロック、栗原のクリアに阻まれてしまう。菅沼は27分にもリスタートから、栗原を振り切ってシュート。これも、GK榎本哲にセーブされた。  

横浜FMの若き守護神、榎本哲也はこの日も好調。28分、FW田中俊也がペナルティエリア右から脱け出すが、榎本哲が田中の足元を狙ってスライディング。PKかとひやりとした一瞬だったが、しっかりボールに行っていた。決定的なチャンスを逃しては逆襲を食らう展開で終わった横浜FMの前半。ゴール裏からは激しいブーイングが浴びせられた。  

相手より先にピッチに戻り、円陣を組んで臨んだ後半。横浜FMは、左サイドから那須がディフェンスラインの裏を狙ってクロス。大島の胸トラップからのシュートはDFに体を寄せられた。その後、狩野に代え山瀬功治を投入するも、愛媛の組織的守備を崩せない。  

一方、愛媛の後半はミドルシュートからゴールをこじ開けようとしてくる。70分、左から田中のシュート。鋭く対角線に逸れるが、つないで中央からDF松下が浮かし気味にゴールの上を狙ったが、榎本哲が右手を伸ばして弾き出した。横浜FMも81分、坂田がドリブルからシュートするが、GKの正面を衝く。ロスタイムには決定的なチャンス。ダイレクトパスがつながり、右から切れ込んだ栗原がシュートを打つも、コーナーに逃げられた。

90分が終わって、0−0。予想外の延長戦も、横浜FMにあせりは見られない。延長に入る前のピッチ上では、疲労困憊のチームメート一人ひとりに、サブの田中隼、榎本達が声をかけて気合を入れた。そして、延長に突入。開始直後、山瀬功のドリブルからDFを引き寄せ、マルケスにパス。絶好のチャンスにシュートはバーを超えたが、後半途中から入ったマルケスがサイドで起点をつくると、愛媛は徐々に押し込まれていく。決勝点は、そのマルケスからのクロスに大島のヘッドでつかんだコーナーキックが生んだ。山瀬功のCKに栗原が強いヘディングシュートを叩き付ける。GK川北に弾かれるも、マルケスが右足で押し込んだ。延長前半のロスタイムだった。  

追加点こそ奪えなかった横浜FMだが、延長後半も愛媛ゴールを脅かし続けた。ピンチもあったが、全員で守り抜き、苦しい勝利をものにした。特に、初出場でいきなり120分フル出場の田中裕介の奮闘ぶりは、チームに活力を吹き込んだ。次の5回戦以降、あるいは残るリーグ戦に備えて、「新たなチャレンジ」(水沼監督)が始まった。  

一方、善戦した愛媛だったが、最後は技術の差が出てしまった。とくに、後半以降は遠目からのシュートに終始した。とはいえ、「どうやって崩そうかと苦しんだ」と奥も認めた組織的な守備は、賞賛に値するだろう。「やれるという自信は得た」と語ったのは、FW江後。ヒザの状態が思わしくないため、前半で交代したが、「PK戦でもいいから勝ちたかった」と最後まで敗戦を悔やみきれない様子だった。

以上

2006.11.05 Reported by 近藤泰秀(インサイド)
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