●第15回アジア競技大会(2006/ドーハ)壮行試合
11月19日@フクアリ 13時キックオフ
なでしこジャパン 1-0 オーストラリア女子代表
得点者:51' 大野忍(なでしこJAPAN)
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フクダ電子アリーナで11月19日(日曜日)、アジア競技大会(カタール・ドーハ開催)に向けて、なでしこジャパンの壮行試合が開催された。あいにくの雨にもかかわらず、サポーターをはじめ、サッカーをしているという女の子たちが楽しそうにスタジアムに向かう様子が見られた。今日の対戦相手は、オーストラリア女子代表。7月のアジアカップで破れた相手であり、選手たちにとってはそのときの『リベンジ』という思いも強い。試合前、大橋浩司監督は「同じ相手に2度は負けられない」と選手たちに話し、送り出した。昨年の3月からここまでの間に日本とオーストラリアは4回の対戦をしており、今回で5回目、お互いよく相手を知る同士でもあり、譲れない。
今回注目が集まったのは、アテネ五輪後の出産を経て2年以上代表から遠ざかっていた宮本ともみ(伊賀くの一)だが、大橋監督はその宮本をスタメンで起用してきた。
スタメンはGK福元、DF安藤、磯崎、下小鶴、矢野、MF酒井と宮本のダブルボランチ、その前中央に澤、トップに永里、その少し下がったところに大野と柳田が並んだ。宮本をボランチに入れ、普段ボランチの柳田をひとつ前のポジションに上げて臨んだ。一方のオーストラリアは、前回の対戦と同様のシステムで4-4-2、中盤の15番・ローレン・コルソープをひとり、澤にマンマークでつけた。「澤選手は、日本ではいちばん危険なプレイヤーだ。基本的には彼女中心にチームが動いているといえるので、澤の動きを止めることによって守ることが出来ます」と、トーマス・サーマンニ監督(オーストラリア女子代表)は、その狙いを語る。
前回の試合(7月のオーストラリア戦)直後、澤は「まさかあんなにマークがつかれると思わなかった」と話していたが、今回はそれも予想済み。澤がマークされながら動いたところに出来たスペースを使いつつ攻撃を仕掛けるなど、前回の対戦ではなかなか見られなかった動きが繰り返された。今回のキャンプでは「ポゼッション、ボールを動かす、スペースを使う動き」に時間をかけたという。攻撃面で自分たちのサッカーを出来なかったことを克服しようと臨んだこの試合。立ち上がりから、マークされた澤が動いて出来たスペースを活用する動き、そして宮本が入ったことで攻撃に大きな展開が見られるようになった。前半はお互いチャンスをつくりながらも決定機を逃し0-0で終了。
「攻撃的にいこう(サーマンニ監督)」と、後半から戦術を変えて臨んだオーストラリア。今回のこの試合は、来年のFIFA女子ワールドカップ(オーストラリアは既に出場を決定している)、オリンピック予選に向けての強化試合でもあり、「いろいろ試したい(サーマンニ監督)」という気持ちもあった。後半は澤へのマークを徹底的なマンマークではなくし、攻撃の枚数も増やして臨んだ。しかし、0−0のままむかえた後半6分、試合は大きく動いた。右サイドでスローインをうけた永里から大野へボールが渡り、ゴール前の大野は落ち着いてコントロールしゴールを決め拳を突き上げた。これが決勝点となり、1-0でなでしこジャパンが勝利、7月のリベンジを果たすこととなった。
「自分たちのサッカーをすることが出来なかった」と7月の対戦直後、選手たちの悔しい思いを語った澤から、「自分たちのサッカーが出来た」という言葉が今回の試合後に聞くことが出来た。まず「失っていた自信を取り戻すことが出来た」ことが何よりこの試合の収穫だったのではないだろうか。
「アジア競技大会前にどうしても決めたかった」という大野は、この得点で「1点」「1勝」だけではなく、自信も得ることが出来た。「リベンジが出来て良かった。あとは修正点をここからしっかり修正して大会に臨みたい。優勝してきます」とすっきりした表情で語る澤。久しぶりに代表復帰となった宮本は、その良さを随所に感じさせ存在感を見せ「久しぶりでしたが、緊張しませんでした。楽しかったです」と笑顔、息子を抱いてスタジアムを後にした。
なでしこジャパンはこの後、アジア競技大会に向け、まずドイツに遠征する。そこでは世界ランキング1位のドイツとの練習試合が予定されている。そして、その後、開催地のドーハに向かいアジア競技大会を戦うというスケジュール。
およそ1ヶ月という長い日程が予定されている今回の遠征に、「W杯プレーオフに向けて、強化の絶好のチャンスだ」と、大橋監督も力を込めた。一連の「強化スケジュール」を勝利でスタートし弾みをつけたなでしこジャパンの今後に期待したい。
以上
2006.11.20 Reported by日々野真理
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★なでしこジャパン(日本女子代表チーム) ドイツ遠征メンバー
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