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●第一試合
野洲(滋賀) 1-0 真岡(栃木)
1/2(火)12:10 キックオフ/10,500人/柏の葉
得点者:50' 乾 貴士(野洲)
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1月1日。前日練習を終えた乾貴士は、自分にいい聞かせるように、静かに口にした。「明日、点を決める」
後半10分。ゴールまで約25メートルほどの直接FK。乾はゆっくりボールを置き、ゴールを見た。2歩3歩下がってから狙いすまして右足を振り抜く。「FKは苦手。もう2度と見れないよ」(乾)選手権直前の練習試合、対大阪朝鮮戦で、同じような位置からのFKを決めていた乾は、舌を出しながらそう話していた。「大阪朝鮮との練習試合のイメージがあったので、ファーサイドに早めに蹴った」(乾)。きれいな弧を描いてネットに吸い込まれる。練習試合での1本目は布石。公式戦では初めてだというFKを、乾が決めて1-0。野洲が先制を奪い、そのままタイムアップ。
「流れの中で点が取れなかったのは残念だけど、ホッとしている」と山本佳司監督は試合を終え、安堵の表情を浮かべた。連覇や王者と騒がれる中、迎えた大事な緒戦。立ち上がりの20分過ぎまでは「粘り強い守備で、最後まで行ききれなかった」と田中雄大が話すように、真岡は早いプレッシャーで野洲の両サイドを封じ、乾にマンマークをつけていた。しかし、野洲は動じない。「ボールを先に取りに行くことを意識していた。思ったよりサイドから来ていたし、セットプレーも怖くはなかった。後半勝負を仕掛けるつもりだったので、前半0-0は問題なし」(田中)と手ごたえさえ見せていた。
そして後半。乾の得点につながった。苦戦が予想されながらもそれを覆し、チームの大黒柱が勢いをつけた。「このチームで勝ちたい」乾の言葉のように、王者ではなく優勝へ挑む野洲が、頂点へ向けてスタートを切った。
●第二試合
丸岡(福井) 0-0(PK 5-3) 初芝橋本(和歌山)
1/2(火)14:10 キックオフ/2,800人/柏の葉
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柏の葉総合公園陸上競技場は1回戦2試合に続き、またもスコアレスドローのPK戦となった。「06年のインターハイで0-1と負けている。リベンジの大会だなと思った」(丸岡・徳丸)。初芝橋本が準優勝に輝いた夏のインターハイ。そのときの記憶が頭をかすめる。「(初芝橋本は)夏のときと戦い方があまり変わっていなかった。裏に蹴ってくるなという印象」(丸岡・小林正純監督)。
初芝橋本はボランチ岡田翔太郎の正確なパスからピッチを大きく使いパスをつなぐ攻撃が主体。しかし、この日は、攻め方が単調で、ほとんど決定機を作れなかった。「ボールの動かしが遅かったし、ウチのDFがボール持ちすぎてテンポアップできなかった。(丸岡の)DFを常に背負っている状態で前に出られなかった」(岡村宜城監督)。
丸岡はしっかりと守ってカウンターという戦略を徹底していた。初芝橋本のパスの出所をしっかりと抑えて、ペースを握ると徳丸敬紘を起点に速攻でゴールを脅かす。しかし、何度かチャンスを作るもののゴールを奪いきれずに0-0のまま、PK戦へ。
先行の丸岡が5人きっちり決めたのに対し、初芝橋本は3人目が失敗し決着。「1回戦でもPKをしていたので、コースを読まれているかと思った。でも冷静になるとかじゃなく、楽しんでPKを蹴ろうってみんなと話して、笑顔だけは絶やさずにいようとしました」(徳丸)。やや固い表情だった初芝橋本とは対照的にPKになっても丸岡の選手は、楽しそうに大きな声を出し、手を叩いて盛り上げていた。この時点でもしかしたら勝負の行方は決まっていたのかもしれない。
勝利した丸岡は3回戦で那覇西と対戦が決定。「那覇西には05年のインターハイで0-1で負けている。また、リベンジですね」と小林監督。丸岡のリベンジ大会はまだまだ続いていく。
以上
2006.01.02 Reported by 青柳舞子
J’s GOALニュース
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