●プレシーズンマッチ
2007年2月10日(土)/13:00キックオフ/熊本
横浜FC 2-1 ロッソ熊本
得点:19' 滝澤邦彦(横浜FC)、53' 高橋 泰(ロッソ熊本)、89' 三浦知良(横浜FC)
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今シーズンに入り、横浜FCにとって国内で初めての試合となったこのプレシーズンマッチ。オフ中、久保竜彦や奥大介など、様々な選手の加入などで注目を集めたチームの、新たな布陣や戦い方などに、多くの注目が集った。
この試合で初お目見えとなった横浜FCのシステムは4−1−4−1。この日は、トップに久保、中盤の4枚に右から薮田光教・奥・アドリアーノ・滝澤邦彦の4人の選手を、そして山口素弘のワンボランチに、最終ラインには右から小野智吉・アンデルソン・早川知伸・和田拓三、そしてGKに菅野孝憲という顔ぶれがスタメンのピッチを踏んだ。対するロッソ熊本は、4−4−2で 果敢にJ1・横浜FCに挑んだ。
試合は序盤から、お互い探りあいながら時間が進む。そんな中、横浜FCは前半5分、久保に入ったくさびからの展開で、滝澤とのワンツーで抜け出すシーンや、10分・12分にはボールを奪ったあとのサイドを使った速い展開からミドルシュートまで持っていくなど、ボールを前へ前へと運ぼうとする強い意識を感じる場面を多く見せる。ロッソ熊本も相手の隙を突きながら、何とかフィニッシュまで持っていこうとする果敢な姿勢。
そんな中、ゴールが生まれたのは前半19分だった。今季横浜FCに新たに加わったブラジル人選手の一人・アドリアーノから奥に出た長いパス。これを受けた奥は、ボックス内に走りこんできた久保に合わせるようなクロスを上げる。そのクロスは久保の頭上を越えたが、ファーサイドに流れこんできた滝澤の頭にピッタリと合い、そのままゴールネットを揺らした。「タツが2枚くらい引っ張ってくれて、逆サイドがあいたので…」 奥はそのシーンを振り返った。
前半終盤、ロッソ熊本は巻き返しを図るも、無得点のまま試合を折り返す。しかしロッソ熊本は前半こそそこまで多いチャンスをものには出来なかったものの、特に後半は積極的なプレスが見事にハマり、そこからボールを奪うシーンを数多く見せたり、再三に渡ってサイドからクロスを入れる展開に持っていくなどチャンスを作り、後半8分には高橋泰の右足から同点弾が生まれた。
その後も怒涛の攻撃で横浜FCゴールを脅かすも、小山健二がナイスセーブを連発し、追加点を与えない。後半ロスタイムも残り僅かとなり、ラストワンプレーかと思われる時間帯の右からのCK。アドリアーノが蹴ったボールはゴール中央で競っていた三浦の頭にピッタリと合った。「アドリアーノのあのボールは最高、素晴らしいボールだった。(前に居た)ヨンデの前につる動きとか、そういう全ての一連の動きから生まれた(三浦)」というそのゴールは横浜FCの決勝弾となり、横浜FCに勝利をもたらした。
しかし、J1相手にも関わらず、大きな差を感じさせない戦いぶりを見せつけたロッソ熊本。 池谷監督は「やろうとしていた事、(選手たちに)伝えていた事はかなりやってくれたなという感じ。今の時点であれば、満足のいくゲームだった」と、この善戦に手応えを感じている様子。J2入りへ向けたシーズンへ良いスタートが切れたと言ってもいいだろう。
一方、横浜FCは、崩される場面が(特に両サイドから)かなり多く見られ、シーズンスタート時からトレーニングを積み重ねてきた守備の部分に関しても大きな課題を残した。 後半途中から出場した内田も「もう少し出来ても良かったのかなという感じですが、攻守ともにまだまだでした」と不完全燃焼といった表情。「攻撃に関してはチームとしてまだあまり手をつけてない部分がありますが、守備に関しては、もっと連動してボールを奪う場面があっても良いのかなと…。(試合)内容が少し寂しかったですね」 と言葉を残し、スタジアムを後にした。
試合後、「チームとして骨組みを作る中でのゲーム、(今日のプレシーズンマッチは)最初の一歩だった。 その中で、色々なものが見えてすごく良かった」と語った高木監督。 豪州キャンプや横浜でのトレーニング、そして熊本でのキャンプの中で積み重ねていっている中にも、ある程度課題が浮き彫りになり、J1での船出にまだ不安は残る結果となったが、「チームとしても、僕自身も、チャレンジする気持ちを忘れずにやっていきたい。 失うものは何もないし、あとはやるだけ」と滝澤。
ここで出た「膿み」をどう修正して臨んでくるか、3週間後の開幕戦にも、また更に大きな注目が集まりそうだ。
メンバー交代:
≪横浜FC≫
GK 菅野 → 小山(HT)、DF アンデルソン → 小村(HT)、和田 → 中島(75分)、MF 山口 → 鄭(60分)、MF 滝澤 → 三浦(60分)、MF 奥 → 内田(65分)、FW 久保 → シウバ(HT)
≪ロッソ熊本≫
DF 市村 → 河野(73分)、MF 山口 → 宮崎(68分)、関 → 喜名(HT)、FW 小林 → 北川(62分)
以上
2007.2.11 Reported by 浅野有香
J’s GOALニュース
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