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【プレシーズンマッチ:水戸 vs 鹿島 レポート】J1優勝候補・鹿島が力の差見せ付ける。水戸は序盤善戦するも、4失点完敗。(07.02.25)

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●いばらきサッカーフェスティバル2007
2002FIFAワールドカップ開催記念事業
2月25日(日)13:05 kick off/笠松/8,823人
水戸 0-4 鹿島
得点者:24'野沢拓也(鹿島)、37'マルキーニョス(鹿島)、48'柳沢敦(鹿島)、50'マルキーニョス(鹿島)
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Jリーグ開幕1週間前のプレシーズンマッチ「いばらぎサッカーフェスティバル2007」が25日、笠松運動公園陸上競技場で行われた。爽やかな青空だったが、気温は5.3度。冷たい空気の中のゲームとなった。

スタジアムを訪れた観衆たちは、立ち上がり20分間を見て「この調子なら、鹿島は水戸相手にかなり苦しむかもしれない」と思ったことだろう。それほど序盤の水戸はいい形でプレスをかけ、相手のパスサッカーを封じていた。

しかし「1人1人の能力と経験の差が出た」と前田秀樹監督がため息交じりに話したように、鹿島はじわじわとJ1トップレベルの実力を発揮する。期待の新外国籍選手FWマルキーニョスと、復活を期する柳沢敦がいい連携から揃って得点を奪い、中盤も新たなバランスを披露。最終ラインも187cmの長身DFファボンと岩政大樹が安定感ある守りでゴール前を固めた。終わってみれば4−0。オシムジャパンにも名を連ねる野沢拓也が負傷離脱するアクシデントはあったものの、鹿島は開幕に向けていい仕上がりを見せた。

水戸も、最終的には鹿島のパス回しに翻弄されたが、前半の激しいプレッシング、新外国籍選手のエジナウドを起点とする終盤のサイドを使った攻めなどで手ごたえをつかんだ。「J2年間7位以上」という目標に一歩前進したといっていいだろう。

前田体制5年目となる水戸は従来通りの4−4−2を採った。先発はGK本間幸司、DF(右から)平松大志、鈴木和裕、大和田真史、金澤大将、ボランチ・小椋祥平、椎原拓也、右MF眞行寺和彦、左MF村松潤、FW鈴木孝明、西野晃平。左サイドで先発すると見られた初田真也は控えに回り、右MF鈴木良和は負傷欠場した。

一方、鹿島はオズワルド・オリヴェイラ新体制となり、初めて一般公開されるゲームに挑んだ。先発はGK曽ケ端準、DF(右から)内田篤人、ファボン、岩政、新井場徹、ボランチ・中後雅喜、2列目に野沢、本山雅志、ダニーロ、FWに柳沢とマルキーニョスの4−4−2。パウロ・アウトゥオリ監督が率いた昨季との違いは中盤の構成。昨季はボランチ2枚、2列目2枚のボックス型だったが、今年はボランチ1枚をアンカー役に置き、2列目の3人は流動的に動いて攻守に絡むという形だ。この戦術が機能するか、そして新外国籍選手3人の状態と周囲との連携はどうなのか。これが大きな注目点だった。

1月末に始動した鹿島はコンディションが上がりきっておらず、序盤は動きが極端に少なかった。水戸は前線からのプレスを積極的にしかけ、相手の動きを封じる。複数で鹿島の選手を囲んでボールを奪うなど、守備全体が連動していた。長身DF大和田も「ちょっとはやれるかもしれない」と期待を抱いたという。

だが23分の右CKをきっかけに試合の流れが一変する。CKのこぼれを拾った内田が前線にフィード。これに反応した岩政が頭で落とし、ボールは柳沢へ。柳沢はシュートを打てるポジションにいたが、あえて背後にいた野沢へバックパスを送る。そして野沢がゴールを奪った。「1点目は判断ミスだった。内田のクロスに対し、しっかりと競りにいけなかった」と前田監督も悔やむ先制点で、鹿島はリズムをつかんだ。

ここからは全体の運動量も増え、彼ららしいショートパスをつなぐサッカーが機能し始める。今季からコンビを組んだ柳沢とマルキーニョスも息のあった動きで何度かチャンスを作る。彼らが噛み合うかどうかは今季の鹿島の命運を左右するが、この日を見る限りでは連携は上々のようだ。しかし残念なことに野沢が相手DFのチャージを受けて左ひざを負傷。3月3日の開幕・川崎F戦出場が絶望的になってしまった。そこで指揮官は青木剛を起用。彼を中盤の底に据え、中後を野沢のいた右MFに置いた。

この変更が成功したのか、鹿島は36分に追加点を奪う。前線に鋭く飛び出した柳沢がフリーに。ここはシュートを打つべき場面だったが、彼は横パスを出す。次の瞬間、走りこんだマルキーニョスがゴールした。

後半も鹿島ペースが続く。開始3分に本山のクロスを柳沢がヘッド。3点目を挙げる。その2分後には柳沢のスルーパスに反応したマルキーニョスがシュート。これをGKがクリアミス。詰めていた中後がラッキーな形で押し込み、4点目を奪った。

この時間帯は完全な鹿島ペースだったが、水戸の前田監督はエジナウドを右MFに投入するなどで、何とか建て直しを図った。これが功を奏し、彼らの右サイドをえぐる攻撃が増える。16分には平松のクロスにエジナウドが飛び込むという惜しいチャンスがあった。「今回はボールをつないでゴールに持っていく形を試したかった」という指揮官の意気込みを選手がピッチ上で表現しようとした。

結果としてゴールをこじ開けられなかったが、今季の水戸は「守備一辺倒のチーム」という以前のイメージから脱却できそうだ。サッカーの質向上と7位以内達成のためにも、鹿島戦で沈黙した鈴木孝と西野の2トップの活躍が必要だ。指揮官も「エジナウドに頼るチームにはしたくない。2トップには頑張ってもらいたい」と実名を挙げて奮起を促した。

鹿島の方は4得点・無失点と攻守両面で手ごたえをつかんだ。中盤の新たなバランスがまずまず機能し、マルキーニョスとファボンも確固たる存在感を見せた。唯一の気がかりはダニーロだが、彼も日本という環境に慣れればそれなりの仕事をするだろう。「チーム力は去年より確実にアップしている」という岩政のコメントも心強かった。彼らには今季こそタイトルを奪回してほしい。

以上

2007.02.25 Reported by 元川悦子
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