5月13日(日) 2007 J1リーグ戦 第11節
神戸 0 - 0 大宮 (15:03/ホムスタ/7,769人)
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前半37分のことだった。立ち上がりから激しく競り合っていた両選手のうち、神戸のFW近藤と大宮のDF波戸が小競り合いになり、DF波戸がFW近藤に対して頭突き。この暴力行為に対して選手全員、スタッフが歩み寄る中で一時、騒然とした雰囲気が流れる。そして、DF波戸は一発レッドで退場に。大宮は10人での戦いを余儀なくされる。
神戸がゲームの流れの中で数的優位に立ったのは、今季4度目。一度目の第2節・川崎戦Fは1−1。第3節・横浜FM戦ではその状況を巧く活かして4−1と圧勝したが、9節のG大阪戦については、一度は逆転しながらも追いつかれドロー。例え数的優位にたっても内容的に優位に立てなければ、また相手を恐れるばかり防戦一方になって相手ゴールをこじ開けなければ勝ちきれないという反省が残っただけに、その後の展開に注目が集まる。
だが、システムを4−4−1に代え完全に引いた大宮に対し、必然的に前がかりにはなるものの、策がない神戸。「一人一人が数的優位を活かす為にもハードワークすること」とはハーフタイムの松田監督の指示だが、その言葉通り、ハードワークはしているものの、これまでの試合でもその殆どがカウンター攻撃でリズムを作っていたこともあってか、逆に攻め手を失ってしまった。本来、もう少しサイドのスペースを突いて、大宮DFの横への動きを増やし、揺さぶりをかけてもよかったはずだが、同じリズムで真ん中に放り込むばかりの攻撃になってしまったことで、前線に入れたボールをことごとく大宮DFに弾き返されてしまう。
それを打開すべく、72分にFWレアンドロに代えてMF三浦を、88分にはMF朴に代えてDF小林を投入。その小林をFWに据えてパワープレーを試みるも、それまでの流れの中で相手DFに揺さぶりをかけれていないこともあり、プラス材料にすることができない。
逆に大宮はDF波戸の抜けた左サイドにセンターバックを務めていたDF冨田を動かし、そのセンターにはボランチを務めていたMF奥野を下げるなど、人の配置を変えながらも、DFとMFの8人でしっかりとゴール前にブロックを作る。ハーフタイムでロバート監督は「ディフェンスのオーガナイズを崩さないように」と指示を出したが、まさに選手たちがそれを体現する中で守備を徹底。数は少ないが、時に相手のミスを拾ったカウンターを仕掛けていく。
後半は守る大宮、攻める神戸といった、分かりやすい形になったが、せっかくの数的優位も、攻め手のない神戸にとってはマイナスに働いた。後半のシュート数も数的優位とは思えない、わずかに6本に留まるなど、むしろ課題を突き付けられる結果に。対する大宮は、10人でのアウェイ戦でなんとか勝ち点1を手にしたが、最下位に転落。「一番下にいってしまいましたので、もう下を気にする事なく、上を向くしかない(MF藤本)」状況の中で、次節は1つ上をいく横浜FCと対戦する。
以上
2007.05.13 Reported by 高村美砂
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■注目プレイヤー: 大久保 嘉人選手(神戸)
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