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【J2:第15節 草津 vs 仙台 レポート】ゴールへの意識の差が勝敗を分けた。勝った仙台は連敗をストップ、敗れた草津は今季初の連敗。(07.05.13)

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5月13日(日) 2007 J2リーグ戦 第15節
草津 1 - 3 仙台 (13:03/群馬陸/4,042人)
得点者:'19 中島裕希(仙台)、'57 千葉直樹(仙台)、'86 尾本敬(草津)、'89 熊林親吾(仙台)

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草津のホーム・敷島陸上競技場のバックスタンドは、その半分にあたる1000席以上が仙台サポーターで占められた。仙台アウェイ席の前売りが驚異的な伸びを示していたために、草津側が割り当てを拡大したという。スタンド中央の聖火台を境界にザスパブルーとベガルタゴールドが鮮やかなコントラストを描く、キックオフ直前の風景は壮観だった。だが、今にして思えば、バックスタンドの半分を仙台サポーターが埋めた時点で今日の勝負は決まっていたのかもしれない。

 主力DF3人の「出場停止」に加えて植木監督が「ベンチ入り禁止」となった草津は、MF秋葉が最終ラインにスライドし、鳥居塚、松下、櫻田が3ボランチを形成する[4−3−1−2]の急造システムで仙台に挑む。「スタートのリズムは悪くなかった」と高田が話すように、序盤は両SBを高めに配置した草津が積極的な攻撃を展開する。しかし、時間の進行とともにリズムは仙台に傾いていく。「最初は様子を見ていたが、その後はボールを散らして両サイドから攻めることができた」と永井。

 先制点が生まれたのは主導権が仙台に移った19分。右サイド・梁からミドルパスを左サイドの裏で受けた中島がゴールへと猛進。「裏でもらった瞬間からDFをかわしてシュートまで行こうと思った。イメージ通りのプレーができた」(中島)。中島の放ったシュートはGK本田の左手をかすめてゴールネットを揺らす。草津は失点後も仙台に先手を奪われ、攻撃の糸口すらつかめない。

草津がバランスを崩した理由は、仙台が徹底してDFの裏にボールを出したことにあった。「中盤を助けるためにコンパクトにしたが、裏に出されてラインコントロールが難しかった」(尾本)。中盤の局地戦を仕掛けるために高いラインを保つ草津の背後に両サイドから高精度のロングパスがフィードされる。「今まではキレイにつなぐことが多かったが今日はシンプルに縦に出した」と望月監督。スタンドから見守っていた植木監督は試合後、「仙台が長いボールを蹴ってくるのは予測していなかった」と渋い表情。鳥居塚は「外からの指示を待つのではなく、選手たちが感じ取って修正できなければいけない」とチームの未熟な点を指摘した。

前半を0−1で折り返し後半の巻き返しを狙った草津だったが、儚い希望は57分に打ち砕かれる。梁が蹴った右CKに走り込んだ千葉がドンピシャで合わせ2−0。この日の草津に2点のビハインドを返す力はなかった。草津はきっちりとスペースを埋めてくる仙台の守備網を破ることができず、86分にCKから尾本が決めたのが唯一の得点。ロスタイムには熊林に豪快なボレーを叩き込まれ、勝敗は喫した。シュート数は仙台が19本だったのに対して草津は7本。そのほとんどがセットプレーからのシュートで、ゲームは仙台の「完勝」といえる内容だった。

仙台の攻撃陣は2トップの中島、萬代を中心としてゴールへ向かう気迫がみなぎっていた。「ボールをつなぐことではなく、ゴールを奪うことが目的」という望月監督の言葉を選手たちが実践していた。一方の草津だが、「つなぐ意識」が強過ぎる印象を受けた。前の選手に当ててから展開するという攻撃パターンに執着するあまり、チャンスにもかかわらずボールを戻すシーンが多発。攻め手優位な1対1の場面でも勝負を回避、自らバイタルエリアからボールを遠ざけ、仙台守備陣を楽にしてしまった。ゴールを奪うためには臨機応変なプレーが必要だ。「つながなかった仙台」と「つないだ草津」。今ゲームは、両チームが見せた「ゴールへの意識の差」が勝敗を分けたとも言えるだろう。

以上

2007.05.13 Reported by 伊藤 寿学
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