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★キリンカップサッカー2007〜ALL FOR 2010!〜
6月1日(金)日本代表 vs モンテネグロ代表@エコパ
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6月初旬のキリンカップ、7月のアジアカップという2つのビッグトーナメントを念頭に置いた今回の日本代表候補合宿。2日目の15日は午前・午後の2部練習の予定だったが、選手たちの疲労度を考慮し午前練習をキャンセル。夜18時半からの1本となった。
前日は別メニューで調整していた浦和レッズの鈴木啓太、阿部勇樹、坪井慶介、ガンバ大阪の遠藤保仁、橋本英郎、そして川崎フロンターレの中村憲剛、森勇介、黒津勝も全体練習に合流。24人全員で練習が行われた。
オシム監督は約1時間半のトレーニングの大半を「サイドを意識した攻撃練習」に割いた。まずはサイドを崩してクロスを入れ、ゴール前で2対1を行うパターンからスタート。状況に応じて攻守の人数が少しずつ増え、最終的にはサイドを上がってきた3人も加わって6対2になるところまで難易度を上げていった。
この練習では右サイドに新戦力の小宮山尊信(横浜FM)と森、左サイドに藤本淳吾(清水)が入った。小宮山はフィジカルの強さと運動量の豊富さ、両足で蹴れるキックの正確さが魅力だが、この日も随所にいい部分を出していた。森は4月から日本代表候補に呼ばれているが、小宮山以上に体幹が強くてパワフルだ。タッチライン際でのアップダウンの繰り返しも厭わない動きの多さも魅力だ。藤本は彼らとは異なる攻撃的MFだが、スピードもあり、左サイドでも十分プレーできる。そんな選手たちの一挙手一投足を指揮官はしっかりと見つめていた。
続いてハーフコートでの6対5へ。これも攻撃側はできるだけ外を広く使い、サイドチェンジを何度か織り交ぜながら、守備陣の背後を突くという約束事でプレーした。この練習は攻守がはっきり分かれていたため、小宮山や村井慎二(磐田)、駒野友一(広島)や森らはずっと守備に徹していた。その一方で、彼らより前目に位置しつつ、外でもプレーできる佐藤寿人(広島)や播戸竜二(G大阪)、太田吉彰(磐田)や羽生直剛(千葉)が、果敢にサイドをかき回していた。オシム監督のサッカーは相手に合わせるというのが基本。サイドの人材も守備的な選手から攻撃的な選手まで幅広く必要だ。佐藤らも間違いなく貴重なアウトサイドの候補者なのである。
なぜこれほど「アウトサイド」にこだわるのか…。最大の要因が昨夏のチーム発足時から右サイドを担ってきた加地亮(G大阪)の不在だろう。彼がいないとなると、左右のサイドをこなせて、五輪やワールドカップなど高いレベルの国際経験を持つ選手は駒野1人になってしまう。仮に加地が早期復帰を果たしたとしても、確固たるバックアップがいない状況では、キリンカップはもちろんのこと、3連覇のかかるアジアカップに大きな不安が残る。ジーコジャパン時代も同じ問題を抱えており、それを最後まで解決することはできなかった。
そこでオシム監督は今回、あえてアウトサイドの候補者を数多く招集。サイドを意識したトレーニングを行ったのだ。
「小宮山は右利きながら左利きとプレーができる。本物の左利きは藤本、村井、佐藤寿人ということになる。本来のサイドプレーヤーは村井だが、彼はまだコンディションが100%ではない。誰が何をやれるのかを間近で見るために、今回、これら興味のある選手を呼んだ。ここに来ているということはJリーグでいいプレーをしている証明だ」とオシム監督も説明している。
とはいえ、たった3日間の合宿で全てを見極めるのは難しい。指揮官も「こんな短期間で答えは出ないし、もしこれがキリンカップ前の23歳以上の国内組の最終テストなら、選手たちに失礼だ」と話していた。しかしながら、代表というのは短期間で結果を出さなければいけない場所でもある。クラブチームとは違い、練習時間が極端に少ないのだから、すぐにチームに溶け込み、自分の力を最大限発揮できる「適応力」や「運」は必要不可欠なのだ。
オシム監督も「いい選手かどうかの原則論がそのまま全てに適用されるわけではない。チャンスを生かすかどうかの運もある。現に、黒津はチャンスをモノにしたからここにいる。サッカーはそういうものではないのか」と不敵な笑みを浮かべていた。
そういう意味では、明日の最終日に行われる流通経済大学との練習試合が興味深い。ここで爆発的なパフォーマンスを見せる選手がいれば、一気に代表レギュラーを獲ることもありえるのだ。遠藤や中村らに加え欧州組もひしめく中盤だったらサプライズは考えにくいが、アウトサイドは驚きの抜擢もないとはいえない。そのチャンスをつかむのは一体誰なのか。チーム戦術浸透度やオートマティズムの向上も練習試合の重要なポイントではあるが、それ以上に今回はアウトサイドの選手たちと、彼らがトライする外からの果敢な崩しに注目したい。
以上
2007.05.15 Reported by 元川悦子
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