5月20日(日)J1 第12節 横浜FM vs F東京(16:00KICK OFF/日産ス)
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4月にブレイクしたプレッシングサッカーで、一時はJ1の脅威となった横浜F・マリノス。一方、開幕からの長い迷走を打ち破り、前節・千葉戦でようやく目指すサッカーにたどり着いたFC東京。図らずも、両チームが現在志向しているサッカーが上昇点に達した状態でぶつかるこのカードは、『プレス合戦』との呼び声が高い。
高い位置から相手ボールに果敢にプレスをかけて、奪ったらダイレクトに早くつないで相手ゴールを脅かす。見る者にはこの上ない、スリリングで面白いサッカー。だが、次節の「横浜FM対F東京」でカギを握るのはプレスではなく、“守備力”ではないか。
まず、F東京。開幕に出遅れた茂庭はコンディション不良、馬場と石川はケガ、そして福西は腰痛と、故障者に悩まされる原監督が千葉戦で打って出たのは「前からの積極的なプレス」。千葉は人もボールも流動的に動いて、ゴールに向かってどんどん選手が選手を追い越していくサッカーを身上とする。その千葉に対して「弱気になれば相手もどんどんパスを回してくるので、僕らは前からプレスをかけて自信を持って反撃に出たい」と、センターバックを務めた今野も言うように、序盤からF東京のプレスが機能。予想外の戦術にひるんだのか、千葉もミスを連発。中島も「確かに相手のプレッシャーはあったが、こちらの動き出しも遅かった」と、心理的な重圧から狭いスペースでのプレーに終始し、相手に主導権を渡してしまったことを認めていた。
一方、前節の名古屋戦で、やりたいサッカーができず、完敗してしまった横浜FM。これは、名古屋のフェルフォーセン監督の作戦勝ち。従来の3バックから4バックへ変更し、両サイドを封じる。さらに、4人の中盤がボックスを形成して、横浜FMの選手にスペースを与えなかったことが奏功した。トップの大島が競り勝っても、周りのフォローが薄く、一人ひとりの選手が孤立。前からのプレスが機能しなければ、後ろの選手もボールの取りどころをつかめない。一つ歯車が狂うと、全体に悪影響が及んでしまうのが、このプレッシングサッカーの難しいところだろう。
「相手にちょっと研究されたくらいで負けるようではいけない」
攻撃のリーダー、山瀬功治が言うように、横浜FMのサッカーはまだまだ熟成を極めていかなければならないし、それができるだけのポテンシャルは十分に持っている。元々はディフェンス能力の高い選手が揃っているチーム。ここ数試合は、前線・中盤の選手が前からプレスをかけることで、後ろにいるディフェンスの選手も「楽だった」と口をそろえていた。だが、名古屋戦では前からのプレスが効かないため、最終ラインも苦戦を強いられた。連戦の疲れもあったのだろう、CB中澤らにも“らしくない”ミスが見られていた。
今度のF東京戦、相手も前からのプレスを仕掛けてくる。やはり、中盤の底を担うボランチが防波堤になるだろうが、横浜FMは河合のワンボランチ。体を張って頑張っている河合だが、中盤とディフェンスラインのスペース管理のため、河合をカバーする選手の存在もカギを握る。
前節のF東京は、ボランチに攻撃的な梶山と、守備的な伊野波を配していたが、「(トップ下の)ルーカスが相手のボランチを見てくれていたのが大きかった。中盤まで降りてくれたので、うまくパス交換ができた」と、梶山も試合後に語っていた。
ともに、すぐれたディフェンシブ・プレーヤーを有する両チーム。前からのプレスを敢行しても、安心して見ていられるのは、彼らの力に負うところが大きい。しっかり守って、相手の長所を消していく。そして、相手の急所を瞬時に探して一刺しのカウンターを応酬。そうした“守”から“攻”への切り替えの妙に注目したい。
以上
2007.05.18 Reported by 近藤泰秀(インサイド)
J’s GOALニュース
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