●予選リーグ グループF
5月23日(水)/20:00(日本時間)/バンコク/
バンコク 1-2 川崎F
得点:18' 原田拓(川崎F)、41' Ekkaphan Petvises(バンコク)、65' 西山貴永(川崎F)
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前半立ち上がりにペースをつかんだのは川崎F。4分の久木野聡へのスルーパスと、その久木野がPKエリア内で倒されたようにも見えた微妙な判定を皮切りに川崎Fが波状攻撃を仕掛ける。
対するバンコク大学も13分に川崎Fの左サイドを攻略してクロスを上げるが、ファーサイドの飛弾暁がしっかりと対応して事なきを得る。
そんな中、17分に鄭大世の鋭いドリブル突破がファールを誘い川崎Fがゴール前およそ20mほどの位置でFKを手にした。ポイントに立ったのは、すでに移籍初年度ながらもFKからの得点の実績を持つ大橋正博と、川崎F移籍後3シーズン目となる原田拓。実績で言えば大橋かと思われた場面だったが、蹴ったのは川崎FではFKからの得点のなかった原田。意外な選択だったが、このシュートが見事にネットを揺らした。
「しっかりやろうという形の中で、点が取れてよかった」と原田はその場面を振り返ったが、いずれにしても川崎Fがアウェイで貴重な先制ゴールを決め、川崎Fから訪れた50名ほどのサポーターに加え、地元タイ駐在の富士通関連会社の200名を越えるサポーターの声援によって一気にスタンドは盛り上がりを見せた。
一気に流れをつかみたい川崎Fだったが、34℃に達した気温とじめじめとした湿気にやられ、ペースを落としていく。先制点の原田が「前半はしんどかった。最後の20〜30分は動けなくなりました」と振り返ると大橋も「前半はきつかった」と難しい戦いになった前半の印象を語っていた。
36分に鄭大世から飛弾暁へとつないでの崩しに対し、バンコク大学がペナルティエリア内でファール。PKが宣告されるが、これを蹴った鄭大世がGKのウィーラに止められてしまう。ここから一気に逆襲に転じるバンコク大学。その流れで奪ったCKの場面で、佐原が足を痛め、その足を引きずっていた41分に右サイドのティーラユートからのクロスを、エッカパンが頭で押し込んだ。すでに佐原に代えようと公式戦初出場の薗田淳が用意されていただけになんとも不運な失点だった。
川崎Fにとって体力的に厳しい試合になったのは、外気温の暑さによって一度上がった心拍数が下がらなかったから。ただ、それはロッカールームで落ち着く事で持ち直せたのだという。また日が完全に落ちたこともあって、選手たちにとって後半は割と戦いやすい状況にあったという。
そうした体力的な要素に加え、後半開始後に関塚監督は主に守備的な対応を主眼として3バックから4バックへと陣形を変化。それに伴い、西山貴永を前線に上げ、攻撃に専念させた。そしてこの采配が的中する。65分。鄭大世がパスを受けて右サイドをえぐると中央に西山が走り込んだ。
「転ばされたんですがそこに来た。テセさんのおかげです。後半の途中から相手の戦い方もあって4バックにして、前目になったんですが、守備を気にせずにいけたのが良かったです」(西山・川崎F)
頭から倒れ込んだ、そこにピンポイントでボールが入ってきた。西山にとっての公式戦初ゴールは、ラッキーな形でのダイビングヘッドとなった。
ペースをつかんだ川崎Fはその後のバンコク大学の反撃をうまく凌いでいく。試合後に出場しなかった深澤仁博に話を聞いたが、敗退が決まっていたバンコク大学はその戦力をリーグ戦に集中させるべく週末の試合から5人(出場停止2人を含む)が入れ替わっていたのだという。さすがにそんな相手には敵地であっても負けられない。
結局最後まで集中を切らさなかった川崎Fが、グループリーグ最終戦を勝利で飾り、決勝トーナメント進出に花を添えた。
「たくましい選手となる貴重な経験を、佐原、遠征のキャプテンがね、よくチームをいい雰囲気に持ってきてくれて、勝ちに収められた」と関塚監督はこの戦いを評価。高温多湿の悪条件の試合を乗り切った選手たちを称えていた。
さあ、次なる注目は6月13日に行われるという決勝トーナメントの抽選会である。さて、どの地域のチームとの対戦になるのか。今から楽しみである。
以上
2007.05.24 Reported by 江藤高志
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■注目プレイヤー: 西山 貴永選手(川崎F)
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