5月23日(水) 2007 J2リーグ戦 第17節
京都 2 - 1 愛媛 (19:04/西京極/4,643人)
得点者:'38 倉貫一毅(京都)、'50 アンドレ(京都)、'70 田中俊也(愛媛)
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すがる愛媛を振り切って京都が前回の雪辱を晴らした。
序盤に流れをつかんだのは愛媛。その後京都がリズムを奪い、2得点。そして、終盤に1点返した愛媛が流れを再度引き戻し反撃するが京都が逃げ切った。
パウリーニョの欠場に美濃部監督は「相手のボランチにプレッシャーをかける」という意図から倉貫一毅をトップ下に配置。さらに「今までは試合の中で斉藤が前に入ったが、今回は最初から斉藤が前に行く形にした」(石井俊也)と前線からプレッシャーをかけようというゲームプランで愛媛を攻略。
だが、キックオフすぐこのプランが崩れる。理由は愛媛が予想以上に低い位置からロングボールを入れる形をとったためプレスがかけ切れず、何度も相手に裏を狙われたためだ。愛媛ペースで入ったゲーム。それを冷静に、しかし、的確に修正したのはディフェンスリーダーの角田誠だった。
10分、負傷者を出しゲームが少し止まったところで、角田が斉藤大介、倉貫一毅を呼んだ。「相手が放り込んでくるサッカーだと分かったけど、セカンドボールを拾われていた。だから石井さんとの距離を近づけてボールを拾って欲しい」と指示を出す。すると、京都はワントップのアンドレを残しリトリートし、セカンドボールを拾い、つなぎ始める。
これで流れをつかんだ京都は38分、ペナルティエリア内で相手のクリアボールを拾った倉貫がディフェンスをかわし愛媛ゴール右隅に突き刺す。自身の今季初ゴールで京都に先制点をもたらした。
後半に入っても京都は前線からプレッシャーをかけることでリズムを作ると、後半5分、高杉亮太のボールを奪った斉藤がアンドレへ送り、これをアンドレが冷静に決め2点差に。
後半9分には、金守智哉がアンドレを倒し警告2枚目で退場。愛媛は千島徹、持留新作を投入し、田中俊也のワントップで対応するが、10人の愛媛に京都が試合を優位に進める。
しかし後半25分流れは大きく変わる。京都は渡邉大剛の不用意なミスで青野大介にボールを奪われると田中俊也につながれ失点。1点差に詰め寄られる。
この1点で勢いづいた愛媛は「攻撃のときは2バックでもいいからサイドを上がらせた」(望月監督)とはっきりした攻撃意思をチームでみせて京都を押し込む。
最後は、「本当はああいう守備固めはしたくなかった」(美濃部監督)が、勝ち切るために手島和希を投入し京都が愛媛を振りきり2−1で逃げ切った。
試合の流れは、「低い位置からロングボール主体で入った愛媛」→「素早く対応しポゼッションを高めた京都(2得点)」→「相手のミスから得点を奪い全員攻撃で押し込んだ愛媛(1得点)」、と入れ替わったが、ここで注目したいのが、序盤の愛媛から京都に流れが代わったきっかけに角田の冷静な指示出しがあった点だ。この判断が今節の勝敗を引き寄せたと言っても過言ではないだろう。選手たちが試合の中でお互いの動きを確認し修正できたのはチームの成長を感じさせる。安定した試合には安定した守備が欠かせないだけに角田のディフェンスリーダーとしての成長は京都にとって頼もしい。
愛媛も「10人になっても取り返したのは成長がある」と江後賢一が語る通り敗戦の中にも一つチームの成長をつかんだようだ。
決して褒められた内容ではないが、第2クールに入りお互いのチームの成長を感じさせる1戦となった。
以上
2007.05.24 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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