5月26日(土)J1 第13節 広島 vs 清水(19:00KICK OFF/広島ビ)
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9勝3分20敗。野球風に言えば、勝率.310。広島にとって清水とは、横浜FM(勝率.281)と並び、天敵中の天敵といっていい(対戦成績)。ただ、この相性の悪さには、「11年間勝利がない日本平スタジアム」という鬼門の存在があり、ホームでは7勝2分7敗と五分の戦績ではある。
とはいえ、J1復帰以降の広島唯一の勝利は2005年最終節だったが、この時は前節で清水がJ1残留を決めたためにモチベーションが大きくダウンしており、その翌週に行われた天皇杯では、広島はホームで清水に0−3と惨敗を喫している。昨年はナビスコカップを含め4回対戦しているが1分3敗と圧倒され、ホームでは2戦2敗。今や清水には、日本平以外でも勝てなくなっている。
その清水戦に対して、人一倍闘志を燃やしているのは森崎浩司だ。昨年最終節、日本平での戦いで広島は前半清水を圧倒しながら、戸田和幸の不運な退場も響き、結果として0−3で完敗した。その時の悔しさを彼は決して忘れていない。
「あの試合は、いろいろな意味で本当に屈辱感を感じた。とにかく清水には負けたくないんです」
森崎浩は、リーグ戦で対清水に勝利したことがない。2001年も2005年も、清水に勝った時、彼はいつも怪我をしていた。唯一の勝利は、2002年天皇杯準々決勝のみ。とはいえ、相性は別に悪いわけではなく、2002年には日本平で試合終了間際に同点ゴールを叩き込み、昨年のナビスコカップでは日本平で1得点1アシストを記録した。得点に絡んでいない試合でも、彼のパスワークと飛び出しで何度も相手に脅威を与えており、チームの相性ほどのやりづらさは感じていない。それだけに、「勝ちたい」気持ちはあふれ出てくる。
だが、現実問題として、明日の試合の広島は厳しい戦いを強いられるはずだ。現在得点王(11得点)のウェズレイが警告累積で出場停止なのだ。広島の20得点中18得点をあげているJ最強2トップの一角を欠くということは、広島にとっては痛手であり、そして相手の清水にとっては脅威が軽減することにつながるだろう。
一方の清水は、別メニュー調整を続けていた兵働昭弘と岡崎慎司がチーム練習に復帰。また、その岡崎のほか、杉山浩太・枝村匠馬・山本海人と4人がU−22日本代表に選ばれるなど、チーム全体の底上げも急だ。5月の公式戦で4勝2分と負けがないことも、清水の勢いを証明している。
広島にとって、清水は非常にやりづらい相手だ。高さのチョ・ジェジンや高速ドリブルで突破してくるフェルナンジーニョらがそろう清水の攻撃陣は、身体能力が決して高くない広島DF陣にとっては「天敵」に近い。さらにトップ下の枝村は、昨年の対広島戦4試合で4得点を決めるなど、新しい「広島キラー」と言っていい存在だ。しっかりと守備を固め、裏のスペースを鋭くつくゲームスタイルも、ハーフカウンターを得意とする広島は苦手とする。兵働・伊東・藤本のMF陣はいずれも技術が高く、サッカーをよく知り尽くしていることも、広島の若いMF陣にとっては脅威だろう。
ただ、ウェズレイの代わりに出場する平繁龍一は、清水の守備陣にとって未知の怖さがあるはずだ。破壊力と経験ではもちろんウェズレイとは比較にはならないが、平繁には運動量とスピードがある。足下でボールを受けてキープするスタイルのウェズレイに対し、平繁には裏のスペースを鋭く狙う動き出しのよさもある。ドリブルの破壊力からスルーパスまで総合能力の高い平繁は、ナビスコカップでは神戸・G大阪から得点をあげ、広島の予選突破に大きく貢献した。
平繁と組む時の佐藤は、裏一辺倒ではなくもっと幅広いプレースタイルへと変化する。当初はあまり機能しているとはいえなかったが、ここ最近は真ん中で縦に動く平繁と横に大きく走る佐藤のコンビは、ウェズレイ・佐藤のコンビとは違った魅力に満ちてきた。そこに、ナビスコカップで存在感を発揮した森崎浩司や、平繁との相性の良さを見せる柏木陽介が絡めば、ウェズレイ不在をカバーすることは可能だろう。
清水にとっては、優勝戦線に踏みとどまるためにも負けは許されない試合となる。一方の広島は、前節の勝利で7位に浮上し、ナビスコカップ予選突破の勢いをさらに強めるためにも、そしてホームでまだ1勝しかできていない屈辱を晴らすためにも、苦手・清水に積もり積もった借りを返しておきたい。技術と闘志に満ちた、熱い試合となるだろう。
以上
2007.05.25 Reported by 中野和也
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