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【J2:第18節 福岡 vs 札幌 プレビュー】簡単ではない状況をどう乗り越えるか。首位・札幌相手に福岡の真価が問われる一戦(07.05.27)

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5月27日(日)J2 第18節 福岡 vs 札幌(13:00KICK OFF/博多球)
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 サッカーとは本当に分からないものだ。ほんの3週間前、チーム史上初となる首位の座について第1クールを折り返した福岡が、その後まさかの3連敗。消化試合がひとつ少ないとはいえ、札幌との勝ち点差は12までに開いた。まだリーグ戦は半分以上残っているとはいえ、札幌にこれ以上離されるわけにはいかない。チームは苦しい状況だが、自らの力で立ち上がり、再び上昇気流に乗るために、福岡は総力を挙げて札幌を迎える。

「1点取ったら、もう1点。失点しても、もう1点。その意識が強くなっている」。布部陽功の言葉が、今の福岡のすべてを物語っている。得点であろうと、失点であろうと、ゴールが生まれると突然前がかりになってバランスを崩す。その結果、中盤が間延びし、そのスペースを使われて失点を喫するパターンを繰り返している。大量失点は決してDFラインだけの問題ではなく、むしろ、前に出ることに意識を取られている攻撃陣に起因している。

 チームが志向する攻撃的サッカーとは、前がかりになって攻め込むことを意味しない。ゴールを重ねたいからこそ、ボールをポゼッションしてじっくりと攻めるのがリトバルスキー監督の目指すパスサッカー。逆転負けを喫した京都(5/13)、鳥栖(5/19)の戦いでも、ボールをポゼッションする意識が高い時間帯は、ほぼ一方的に試合を進めていた。このあたりの整理を選手が出来ているかどうか。それが連敗をストップする鍵であり、首位・札幌を止める力になる。

 迎える札幌は現在4連勝中。16試合を戦って9失点という抜群の守備力がチームの快進撃を支えている。最終ラインから出されるパスのほとんどが両サイドか、前線の中山元気へのハイボール。中央のスペースでボールをキープすることはほとんどない。奪われたら危険な場所には絶対にボールを運ばないという、その徹底したリスク管理がチームの守備を支えている。そして、前線で献身的なチェイシングを繰り返す中山の存在も効いている。

 ただし、首位にいるのは守備力が突出しているからだけではない。総得点はJ2で6位と平凡な数字だが、ここまで無得点に終わったのは3試合のみ。しぶとくゴールを奪う力があってこそ首位の座が守れている。西谷正也の突破力と、ダヴィの存在はカウンターをより攻撃的なものにし、中山、ダヴィ、曽田雄志と長身選手をそろえるセットプレーは相手にとっては脅威。スーパーサブ的な働きをする砂川誠も厄介な存在だ。1点取れば勝てる雰囲気があるのが札幌の最大の強みだろう。

 そんな両チームの戦いでは、先制点のもたらす意味はとりわけ大きい。先制点を奪った試合では10勝1分1敗(状況別勝敗)と圧倒的な勝率を誇る札幌には言わずもがな。福岡にとっても、先制点はチームの勢いを増すばかりではなく、札幌にいつものサッカーをさせないという効力を併せ持つ。ただし、福岡が不用意に攻めこめば札幌の術中にはまりかねず、にらみ合いでは福岡にとっては消化不良の結果になりかねない。90分を使ってじっくりとゴールを奪うことが求められる福岡だが、どのように理詰めで追い込むのかに注目したい。

 そしてもうひとつの鍵が、出場停止、コンディション不良の選手のバックアップを務める選手たちの働きだ。福岡は久藤清一が戻ってくるが、久永辰徳が出場停止。チェッコリの復帰も難しい状況だ。そして札幌はブルーノ・クアドロスの欠場は決定的で、西澤淳二も微妙な状況にある。そういう意味ではチームの総力をかける戦いでもあり、疲労がたまってくる今後の戦い方を占う一戦であるともいえそうだ。


以上

2007.05.26 Reported by 中倉一志
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