6月17日(日)J1 第15節 千葉 vs 甲府(16:00KICK OFF/フクアリ)
-ゲームサマリーはこちら-
----------
■注目プレイヤー: 巻 誠一郎選手(千葉)
(選手名をクリック&投票して、JOMOオールスターサッカーに選出しよう!)
----------
前節の横浜FM戦は0-1で敗れ、リーグ戦4連敗でJ2への自動降格圏の17位(勝点10)となった千葉。前半は相手のしつこいプレスの前にボールを支配できず、68分にサイドを破られて横浜FMのMF吉田孝行にゴールを許す、苦しい展開だった。その吉田が72分に退場となって数的優位に立ったが、雨でスリッピーなピッチの影響もあり、引いて守ってカウンター攻撃に切り替えた横浜FMの守備を崩す攻撃が仕掛けられなかった。ロスタイムのFW黒部光昭のヘディングシュートはオフサイドの判定で、ノーゴールに終わった。
千葉はヤマザキナビスコカップ予選リーグを含めた公式戦で6連敗中。その6試合のチームの得点はわずか3と得点力不足は深刻極まりない。しっかりとパスをつなぐ攻撃が狙いだが、「自分のところでミスをしたくないと、慎重になってしまっているように見える」(GK立石智紀)ところがあり、相手の脅威になるスピードアップと迫力に欠ける。今節の対戦相手の甲府は前線からの激しいプレスでボールを奪い、素早く攻撃に転じるのがうまい。スピードのないパス回しに終始すると、インターセプトを狙われてピンチを招くだろう。
甲府は前節の磐田戦で1-6大敗した。3トップの一角を務め、リーグ戦はチーム最多の5得点のFW茂原岳人、センターバックのDF秋本倫孝が出場停止のうえ、試合開始わずか3分でGK阿部謙作が右膝を痛めて6分に負傷交代。甲府のベースである守備から攻撃への切り替えの場面でミスが出て、中盤で主導権を握れなかったことが大きく響いた。
甲府は5月3日のリーグ戦第9節横浜FC戦を1-0で勝って以来、リーグ戦は1分4敗で14位(勝点14)、この間のヤマザキナビスコカップ予選リーグでも1分1敗と勝ち星がない。千葉と同様にゴール欠乏症で苦しみ、自信を失いかけている。だが、前線でタメを作って味方の攻め上がりを助け、自らも積極的に仕掛けられる茂原の今節の戦列復帰は好材料だ。
ボールポゼッションを重視しつつも、人数をかけて速くゴール前に迫る攻撃がポイントの両チームの対戦は、いかに中盤を制するかがカギだ。攻守でチーム全体の連動性を発揮し、積極果敢な攻撃で先制点を奪取できるかが勝負の分かれ目となる。千葉は14日の拓殖大学との練習試合で4得点のFW巻誠一郎、2得点のFW新居辰基の2トップに期待したい。
「自分の中にまず敵はいると思う」という言い方で自分のプレーの改善とさらなる向上を目指す巻は、甲府戦に向けて「相手がどうこうではなく、チームのために自分がやるべきことをやっていくことが必要だと思う。僕らは1人で相手を崩していくのは厳しい。自分でなんとかしようとして自分を出しすぎるのではなく、仲間を信頼して走ったり、パスを出したり、戦ったりしないといけない」と話した。そして、かつて千葉のサッカーを「人と人とのつながりで生きているサッカー」と表現した千葉のMF羽生直剛は、「チーム状況がよくないので難しい試合になると思うけど、まず一つ結果を残したい。自分も信じて、周りの選手も信じてプレーすることが大事になる」と甲府戦の抱負を語った。お互いを信じるからこそ生まれるプレーでゴールを奪い、ホームゲームで勝利を獲得してほしい。
以上
2007.06.15 Reported by 赤沼圭子
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第15節 千葉 vs 甲府 プレビュー】泥沼から抜け出し、自信回復のきっかけとなる勝利を得るのはどちらか? カギは中盤を制して仕掛ける積極果敢な攻撃(07.06.17)













