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【AFC アジアカップ2007 予備登録メンバー決定】欧州組から中村俊輔、高原。五輪世代から5人。サプライズは前田。基本的には順当な陣容でアジアカップ本大会へ(07.06.19)

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オシム監督(日本代表)コメント

 3連覇のかかるアジアカップ(東南アジア4カ国で共同開催)の日本代表予備登録メンバー30人のリストが配られたのは、18日夜19時すぎ。オシム監督が会見場の壇上に座って数分が経過した時だった。

 リストの大半を占めたのは、川口能活(磐田)、坪井慶介(浦和)、遠藤保仁(G大阪)、鈴木啓太・阿部勇樹(ともに浦和)、羽生直剛・巻誠一郎(ともに千葉)など、昨夏のチーム発足時から名を連ねる「常連組」。彼らがチームの骨格をなすのは間違いない。キリンカップを負傷欠場した加地亮(G大阪)が間に合い、17日のFC東京戦で右足首をネンザした田中マルクス闘莉王(浦和)も軽症と判明したことは、指揮官にとっても明るい材料といえる。

 一方、「欧州組」では中村俊輔(セルティック)、高原直泰(フランクフルト)の2人が選出された。稲本潤一(フランクフルト)と中田浩二(バーゼル)が外れたことについては多くの人が疑問を抱くかもしれない。これについて指揮官は「1人(稲本)は移籍して新しいクラブに移ったばかり。新たな環境で責任も課題も沢山ある」とクラブでの立場に配慮したと説明。中田についても「もう1人の選手(中田)はまだ次のシーズンにプレーするクラブが決まっていない。そういう選手を呼んだとしてどんなプレーが期待できるのか」と語り、移籍先探しに集中させる考えを示した。

 もう1つのグループが、水本裕貴・水野晃樹(ともに千葉)ら「北京五輪世代」の5人である。オシム監督はつねづね「若い選手たちには大いなる未来がある」と話している。彼らにタフな国際大会の経験を積ませることが、今後の日本代表のレベルアップにつながると確信しているようだ。

 サプライズといえるのは、右ひざ負傷から先月末に復帰したばかりの前田遼一(磐田)が入ったことくらいか。「前田は運動量が多く、いつの間にか危険なエリアに入っていける。代表に不足しているタイプの選手」と特別な才能を評価して抜擢したという。彼はアジアカップのジョーカーになるかもしれない。

 いずれにせよ、「この名簿をご覧になり、バランスが取れていると思っていただければいい。スペシャリストとポリバレントな選手が両方混ざっている」と指揮官は自信を持って語った。確かにその通りの「順当な陣容」ではないだろうか。

 この30人で6月25〜27日、7月1〜3日にかけて行われる国内合宿を実施。4日に1次リーグの舞台となるベトナム・ハノイへ移動する前までに、本登録の23人が絞り込まれる。選手たちはアジアサッカー連盟(AFC)への最終登録メンバー締め切りギリギリまで厳しいサバイバルを課せられるのだ。

 国内合宿では競争と同時にチーム完成度のアップも求められる。昨年8月のトリニダード・トバゴ戦(東京・国立)でスタートを切ってから、オシムジャパンは国際試合10試合と度重なる国内合宿を通じて戦術理解を深めてきた。播戸竜二(G大阪)が「今は多くのビブスを使う練習でも自然と体が動くようになってきた」と言うように、ボール回しなどの連動性も目に見えて向上している。

 こうしたベースを大事にしつつも、アジアカップまでには「プラスアルファ」を加えなければいけない。その1つが、一緒にプレーした回数の少ない選手同士の連携向上だろう。守備陣を例に挙げると、今年2月の国内合宿から招集されている中澤佑二(横浜FM)とケガがちの闘莉王が同じピッチに立ったことはほとんどない。オーストラリアなど高さのある相手との試合を想定した場合、2人の共存はチームにとって不可欠だ。彼らがお互いを尊重しつつ、チャレンジ&カバーができるようになればオシム監督にも心強い。

 攻撃陣でも、中村俊輔や高原ら欧州組と国内組のコンビネーションもまだ完璧とはいえない。まだ新チームで2試合しか消化していない中村俊輔自身、オシム監督の求める「人とボールの動くシンプルなサッカー」に適応しようと懸命で、自分の特徴を出し切るレベルには至っていない。周囲との連動性を高めながら、いかに彼らしさを発揮するのか。短い準備期間の中でどこまで理想のバランスを見出せるのかも焦点になってくる。

 もう1つ大きなポイントは、確実に点の取れる形を作ること。これはオシム監督も頭を抱える難問だが、高原、播戸、巻、前田、佐藤寿人(広島)、矢野貴章(新潟)の6人のストライカー陣には大きな期待がかかる。日本が破竹の勢いで勝ち進んだ2000年アジアカップ(レバノン)の際も、高原と西澤明訓(清水)の両FWがゴールラッシュを見せ、最後まで得点王争いを演じた。勝つべきチームにはそんな存在がどうしても必要なのだ。

 幸いにして、Jリーグで得点力不足に悩んでいた巻がヴァンフォーレ甲府戦で2得点をマークするなど、ようやく長いトンネルから抜け出しつつある。すでにオシムジャパンには高原というFWの柱がいるものの、彼1人では不十分だ。チームに新たな勢いをもたらすFWの台頭をぜひとも期待したい。

 アジアカップは3連覇のかかるビッグトーナメント。オシム監督は目標設定を明言しなかったが、いい内容で勝つことが理想に違いない。2010年南アフリカワールドカップに向けて「希望」を持てる大会になるように、選手たちには持てる力の全てを出し切ってほしい。

以上

2007.06.18 Reported by 元川悦子
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