6月20日（水）J1 第16節 大分 vs 千葉（19:00KICK OFF/九石ド）
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■注目プレイヤー： 高橋　大輔選手（大分）
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大分はＪ１に昇格して以来、1分7敗とまだ一度も千葉に勝ったことはない（対戦成績 http://www.j-league.or.jp/SS/jpn/team/20070100_000042_W0711_J.html ）。両チームともに、システムは3−5−2と組み合ってしまうので、あとは個人技、運動量が上回る千葉のほうが有利ということになるのだろうか。
千葉から期限付き移籍をしている藤田義明に話を聞いてみたが、「大分には負ける気がしないと言っていた。理由？　メンタルが弱いというイメージがあった」という答えが返ってきた。しかし、大分に来てからそのイメージは一変。「メンタルも弱くないし、逆に今は千葉に負ける気はしない。どうしても勝ちたい」と力強く意気込みを語った。

前節は新しいメンバーで神戸から勝点３をもぎ取った大分。中断期間中に広島から前田俊介を期限付き移籍で獲得。またフランス・グルノーブルからＭＦ梅崎司が帰ってきた。前々節のホームの鹿島戦で梅崎が入ると、体の止まっていた血が一気に流れ出したかのように、チームは息を吹き返した。そして次の神戸戦では梅崎が復帰後、初先発しゴールも決めた。どうしても大分で結果を残したい、大分のために力になりたいという気持ちが伝わるようなゴールだった。また、2試合連続2ゴールのＭＦ高橋大輔も殊勲賞ものだ。この勢いのままいまだ未勝利の千葉から初白星をあげたいものだ。

今節はDF上本大海とMF梅田高志が出場停止。ＤＦ深谷友基もケガでまだ別メニュー。そこで3バックはDF三木隆司とU-20日本代表選出のDF福元洋平、森重真人が濃厚。また、左サイドの根本裕一もケガで出場は厳しい様子。しかし、サイドはシャムスカ監督が今回のゲームでいちばんのキーポイントにあげているポジションだ。千葉の両サイド、水野晃樹と山岸智が強力にしかけてくるから「どれだけウチのサイドが抑えることができるかだ」と警戒していた。シャムスカ監督は右は高橋大輔、左は宮沢正史・金崎夢生・プラチニの名前を挙げたが、いずれにしても日本代表の水野・山岸を抑えるのは、容易ではない。守備の強い藤田を左サイドにおいて、1ボランチにするということも考えられる。

一方、千葉は前節の甲府戦での勝利の感動を維持しようと、大分に乗り込んでくる。千葉からすると、過去のデータから見て連勝するには恰好の相手だ。「前節は気持ちの入ったゲームができた」という2ゴールあげた巻誠一郎には最も注意しなければならない。しかし、巻だけでなく、スピードのあるMF羽生直剛や得点感覚の鋭いFW新居辰基などタレントは揃っている。大分は相手と同じペースで合わせてしまったら、流れを掴むことができない。まずは、いつもの課題である「試合の入り方」に気を付けたい。

いずれにしても両チーム、絶対に勝たなければいけない相手だ。今シーズンの低迷を脱出するためにもここは踏ん張りどころだ。


以上