6月23日(土)J2 第23節 仙台 vs 愛媛(13:00KICK OFF/ユアスタ)
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前節、両チーム合計で8失点。それぞれ相手となった京都、水戸の出来を考慮に入れたとしても、数字上守備が崩壊したと表現されても文句の言えない結果となった、仙台と愛媛。通常考えれば、今節に臨むにあたりまず手をつけなくてはいけないのが、守備の修正であることに間違いはない。
しかしそれ以外にも、両チームには思い出さなくてはいけないものがある。
仙台にとって愛媛との対戦といえば、自陣ゴール前に戻ってきた萬代のチェックを皮切りに、永井、ジョニウソン、梁が上手く絡んだパスワークを経て最後はロペスが強烈なシュートを突き刺した、約70メートルに及ぶ美しいロングカウンターアタックを含む第1クールの4−0という大勝が思い出される。このゴールは、今季の仙台が目指すサッカーが濃縮されたスーパーゴールだった。「選手はよく走っていたし、守備から攻撃への切り換えの早さや、ボールを奪った後に前へ出て行く姿勢などがとても良かった」。望月達也監督もこの試合を振り返り、当時の仙台を自賛する。
転じて、前節に京都と対戦した仙台はどうだったか。ゲームの入りこそ、千葉が振り返るには「そんなに悪くなかった」というが、京都が徐々にペースを掴み、パウリーニョに先制ゴールを許すと、一転しておかしなムードになっていった。そして待つのは悪循環。ミスが増え、ボールの奪われ方の「危険度」が増していくにつれ、チームの売りであった部分が失われていった。それこそつまり、第1クールで愛媛を粉砕したチームに備わっていた「守から攻への切り換えスピード」であり「前へ出て行く姿勢」である。
望月達也監督は「自分たちが出来ることを、ピッチでしっかりと表現することが大事」と、今節を前にした心境を語っているが、この「自分たちが出来ること」とは、前回の愛媛戦を含む第1クールの戦いで仙台が見せていた、前述の部分と同義なのだろう。
前節の大敗直後には「5点取られたことで逆にすっきり切り替えてしまわないといけないかな」という、いわば「開き直りのススメ」が監督の口を突いたが、「京都戦に必要以上にこだわる必要も無い」(木谷)、「悔しい思いはあるけど、次は絶対勝ちたいという気持ちが、今はみんな前面に出ている」(中島)と、当の選手たちの切り換えは済んでいる様子。前節に福井まではるばる向かいながら、そこで悪夢を見せられてしまったサポーターの多くも、きっと今節のホームゲームには改めて駆けつけるはず。彼らを含めたホームのサポーターに、それこそ第1クールには遠い愛媛で披露することになった仙台の「目指す姿」を見せることが、今節の仙台には求められる。
もちろん、守備にまるで手を加えなかったわけではない。マークを受け渡すタイミングなどが乱れ、大量失点を回避できなかった守備陣は、CBに木谷が復帰、千葉とコンビを組むことが予想される。「(木谷は)守備の軸ですから」(千葉)、「(千葉)直樹くんも僕に合わせてくれるし、僕も直樹さんの長所を消さないようにしたい」(木谷)と双方語るCBコンビの連携にも注目したい。
その仙台にアウェイで挑むのが、前節「アクションサッカーの」水戸に0−3となすすべなく敗れた愛媛。東日本でのアウェイ連戦である。
愛媛と言えば、望月一仁監督の指導の下、若さ溢れるフレッシュな陣容が繰り広げるプレッシングと、両サイドの運動量とスピードを活かしたシンプルなサイド攻撃という印象があるが、前節はその双方が、アクションサッカーを目指すうえでは後発(失礼)であるはずの水戸のそれに飲み込まれてしまった。一人ひとりの顔ぶれを見ても、若さが大きな魅力であるはずの愛媛だが、この試合に関してはそれが、劣勢を打開するための経験不足という「裏目」に表れてしまった感がする。
そして今節、若いチームにさらなる試練となるかもしれないのが、ユアテックスタジアム仙台の雰囲気だろう。
昨年の第1クール、クラブとして初めて仙台とのアウェイゲームを経験した愛媛は1−3と破れたが、2度目の経験となった第3クールの戦いでは、仙台の十八番を奪うかのような左SB松下のオーバーラップからの得点もあり、敵地で1−1のドローという結果を得ている。
そこで今節だが、仮に前節のスタメンがそのまま登場したとすれば、近藤、青野、藤井の3人は「ユアスタ初経験」となる。若いながらも、各ポジションでセンターラインを形成する中核選手となった彼らが平常心でプレーできるかは、愛媛の出来を左右する小さくない要素ではないだろうか。その点、羽田、金守、星野など(チーム内での)ベテラン勢は、こうした環境内で若いチームを引き締める役割も担う。
前節の繰り返しにならないよう、持ち前のひたむきなサッカーを繰り出せるかにおいて、メンタル次第の部分がある若き愛媛。アウェイの逆境を跳ね返し、フレッシュな風をユアスタに吹かせられるか。
まず守備で落ち着きを取り戻すことは当然重要。そこから自分たちの理想を目指してもう一伸びできるかが、きっと「勝点3」到達の成否を分けるものになる。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第23節 仙台 vs 愛媛 プレビュー】守備を立て直すのはもちろん、各々の理想とするサッカーを追求できたチームにこそ、勝点3は与えられる。(07.06.22)













