■Jリーグ公式サイト「サントリー×Jリーグ スポーツクリニック >>
- 今後の開催日程 -
[ in 豊田 ]　7月21日（土）　※参加申込み受付中！
[ in カシマ ]　8月25日（土）
[ in 熊本 ]　9月30日（日）
[ in 横浜 ]　10月20日（土）
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「Ｊリーグ百年構想」の理念のもとに、芝生の上で様々なスポーツを楽しむ場を提供しようという思いから始まった「サントリー×Ｊリーグ　スポーツクリニック」。今年に入って３回目、通算22回目を迎えた今回は、山梨県の櫛形総合公園陸上競技場で行われた。

およそ３倍の倍率を潜り抜け選ばれた子ども達が、朝早くから競技場にやってきた。しかし天気はあいにくの雨。本日のクリニックは参加人数141人でのスタートとなった。

午前中からパラパラと降っていた雨が開始前に小降りになり、子ども達の顔には「今日はやれるぞ」という笑顔が浮かぶ。しかし雨がまだ完全にやんでいないということもあり、トスをする際に上を向くバレーボールは中止。バレーボールが出来ないことに一瞬残念そうな表情を浮かべる子ども達もいたが、すかさずゲストコーチとしてやってきた小倉隆史さんが「元気がないぞ!!」と気合を入れると、すぐに子ども達に笑顔が戻った。

今日は小倉さん以外にもゲストコーチとして中西哲生さん、サントリー サンゴリアス（ラグビー トップリーグ）とサントリー サンバーズ（バレーボール Ｖリーグ）の選手とコーチ、そして地元Ｊクラブのヴァンフォーレ甲府から多数の選手が参加。「全国をクリニックで周っているけど、甲府ほどたくさんの選手が参加するクリニックはない」と中西さんもヴァンフォーレ甲府の地元密着を実践する姿勢に感心していた。選手だけじゃなく保護者の方の関心も高く、雨が降る中、テントの中や雨よけの下ではなく、傘をさしてピッチ際で見守る姿が印象的だった。

雨の様子を気にしながらも、予定どおり13時に始まったクリニック。まずは参加者全員でウォーミングアップを行い、その後４チームに分かれて、２チームごとにサッカーとラグビーを教わる。ほとんどの子ども達はラグビー初経験。変則的に動くラグビーボールに翻弄されながらも、楽しそうにボールを追いかけていた。またラグビーでは、要所要所に腕立て伏せやでんぐり返しの運動が盛り込まれ、雨を含んだ芝生の上を勢いよく転がる子ども達。サッカーでは、スリッピーな芝生に足をとられながらも、スライディングでボールを奪ったりと、むしろ雨を楽しむかのように取り組んでいるようだった。

しかし無常にも雨脚が強まり、種目交代をする前にクリニック中止のアナウンスが流れる。「雨でも大丈夫だよ」と大声で叫ぶ子もいたが、子ども達たちの体調を第一優先に考え、ここで中止することとなった。正味55分のクリニックではあったが、「もっとやりたかったけど、ボールで遊べて楽しかった」「ラグビーを初めてやったけど、面白かった」とわずかな時間でも子ども達は楽しめたようだ。大阪に続き、今年は雨にたたられることが多いクリニックだが、雨の中でボールを追いかけた経験も子ども達にとっては楽しい思い出となるだろう。

次回は7月21日（土）に愛知県のトヨタスポーツセンターで行われる「サントリー×Ｊリーグ　スポーツクリニック」（7月8日まで参加申込受付中）。真っ青な空の下でスポーツを楽しむ子ども達の姿があることを願っている。

以上

2007.06.25 Reported by 柴田愛子