6月30日(土) 2007 J2リーグ戦 第25節
福岡 3 - 0 水戸 (13:03/博多球/8,118人)
得点者:'19 田中佑昌(福岡)、'33 リンコン(福岡)、'54 アレックス(福岡)
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試合開催日の前日、雁の巣球技場で最終調整に汗を流す選手たちの輪から明るい声が響いていた。状況は決していいとは言えない。前節・愛媛戦を引き分けたことで2位仙台との勝点差は7に開いた。結果を出さなければサバイバルレースから置いていかれる。内容を示さなければ、今後の戦いを安定して戦い抜くことは難しい。内容も結果も求められる試合。水戸との対戦は難しいものになると予想されていた。しかし、選手たちに悲壮感はなかった。自分たちのサッカーをやるだけ。迷う心が整理できていたのかも知れない。
そして迎えた水戸戦。福岡は立ち上がりから積極的に前に出た。中盤の底でバランスを取るのは山形恭平。田中佑昌が左サイドの高い位置に構え、アレックス、久藤清一、久永辰徳がポジションチェンジを繰り返してリンコンの周りを動き回ってボールをつなぐ。最終ラインのボール回しにも安定感があり、山形辰徳、チェッコリは、チャンスと見るや積極的にオーバーラップを仕掛ける。全員で組み立てて積極的に攻めていく姿勢が強く伝わってくる。
そして19分、福岡に先制点が生まれる。「1対1になったら勝負を仕掛けることを意識している。あそこはシュートしかイメージしていなかった」(田中佑昌)。右サイドに開いてボールを受けると中へ切れ込んで左足を一閃。回転のかかったボールはゴールを巻くようにしてネットを大きく揺らした。さらに33分。山形恭平から送られたボールを受けて田中が右サイドを突破。そこからのクロスボールをアレックスが落とすとリンコンの右足が唸る。次の瞬間、強烈なシュートがゴールネットに突き刺さった。
前半に放ったシュート数は福岡の9本に対して水戸は0。ここまで一方的な展開になったのは福岡が自分たちのサッカーを貫いたことによるところが大きいが、それにしても水戸は戦う姿勢がなさすぎた。「運動量が全然ない。攻守の切り替えの速さがない。集中力が切れている。最悪のゲーム内容」(前田秀樹監督・水戸)。ここのところ、上位相手との試合でも互角以上の内容を見せていたのだが、その姿は少しも感じることができなかった。
「自分からのアクションじゃなくて全てリアクション。これでは話にならない。今まで通りにアクションを起こせ」。ハーフタイムに前田監督から檄を飛ばされた水戸イレブンは、後半開始直後には前に出る姿勢を見せた。しかし、この時間帯を福岡に凌がれるとトーンダウン。そして、「3点目を取りに行け」との指示を受けた福岡イレブンが再び攻めに転じた。そんな福岡にダメ押し点が生まれたのは54分。スローインのボールが久藤を経由してアレックスへ。GKと1対1の場面を落ち着いて決めて試合を終わらせた。
福岡は内容も結果も手に入れた。加えて、山形恭平がボランチとしての可能性の高さを見せたこと、覚醒の気配を感じさせていた田中がゴールを決めただけではなく、攻守にわたって好プレーを連発したことも大きな収穫。それは、布部陽功、久藤に頼りきりだったボランチに新たなオプションが加わったことを示すものであり、不動のサイドアタッカーとして田中の1人立ちを予感させるものであったからだ。再浮上に向けての手応えは掴んだとみていいだろう。
そして水戸。「選手たちに(相手が)怖いというのがあったと思う。メンタル的な問題でうちは弱い。上位陣との差がある」とは前田監督。ひとつ上のレベルへ脱皮する可能性を有しながらも、この日は何もできずに試合を終えた。先発起用されたビジュとの連携が整っていないことも原因のひとつだが、自分たちの力をコンスタントに発揮するにはまだ力不足のようだ。その壁を乗り越えるにはコツコツとチャレンジし続けるしかない。
以上
2007.06.30 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第25節 福岡 vs 水戸 レポート】自分たちのサッカーを余すところなく発揮した福岡が快勝。再浮上への手応えを掴む。(07.06.30)
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