7月7日(土) 2007 J2リーグ戦 第26節
京都 1 - 1 C大阪 (19:04/西京極/10,934人)
得点者:'25 斉藤大介(京都)、'74 金信泳(C大阪)
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10,934人、西京極は今季ここまでの最高の入場者数を記録した。多くのサポーターが声援を送る中、C大阪は後半戦への希望を、京都は後半戦への課題を、それぞれ示す試合となった。
これまでとほぼ変わらないメンバーで試合に臨んだ両チーム。序盤はどちらもリズムを作れずにいたが、それぞれの形は示した。京都は前線からのプレスを積極的に仕掛け、7分には倉貫が素早い出足からDFのパスをカットし攻め込む場面を作り。C大阪は宮本が丁寧にサイドに散らし、かつ、パウリーニョをケアしC大阪の攻撃を牽引した。ただ、C大阪は古橋、金信泳へ決定的なパスを送れず、京都もパウリーニョが裏をなかなか取れずC大阪DFを崩しきることはなかった。
そんな中でスコアを動かしたのは京都。25分、平島のクロスがC大阪にクリアされ、その浮いたボールを斉藤大介がダイレクトボレーでミドルシュートを放つとC大阪のゴールネットを揺らした。斉藤は前節の徳島戦でも力のあるミドルシュートを放っており、ここまでの積極的にミドルシュートを狙ってきた積み重ねが、今節での結果となり、京都の先制点となった。
39分にも、パウリーニョのクロスから田原がシュートを放ち、京都は流れを掴んでC大阪を押し込む。
しかし、C大阪・クルピ監督は冷静に選手たちを見極める。「先制され、必然的に前に向かう意識が出来る」とC大阪がドリブル、ワンツーなどで仕掛け始めるのを冷静に見極めると、その通りC大阪が流れを掴み始める。
C大阪が京都を押し込んだ前半終了近く、44分のC大阪のCK。江添がヘディングで叩き付けたシュートが京都の枠内へ。誰もが同点と思った瞬間、京都GK・平井がわずかに触り枠外へかき出した。京都は平井に救われリードのまま後半へ入る。
後半、攻撃に出たのはC大阪。右サイドバックの柳沢、左サイドバックのゼ・カルロスが積極的に攻撃参加し、京都を攻め立てる。この攻撃を加速させるべくクルピ監督は後半15分に小松塁を投入、古橋を右サイドにつなぎ役として配置。「二人(小松、金)をエリア内に送る」というクルピ監督の采配通りにC大阪は京都を圧倒する。
京都が圧倒された理由の一つが、球際の攻防でC大阪に負けていた点がある。高い集中で京都のパスを読み、迷いなくアタックするディフェンスに京都は攻撃を寸断されリズムを作れずC大阪のカウンターを何度も許した。さらに、中盤で人数をかけて囲んでもC大阪からボールを奪いきることがなかなか出来ず、攻撃の数も少なくなった。
しかし、C大阪の攻撃の前に京都は平井がゴールに鍵をかけた。64分、67分の決定的場面をファインセーブで守りきり、美濃部監督に「彼のプレーがなければこの試合を落としていた」と言わしめる働きで何度も京都を救う。
だが74分、C大阪の強い気持ちが結果になる。右サイドを突破しC大阪が、中央の濱田につなぎ、濱田がシュートを放つ。これを平井が弾くと、そこには金信泳。金信泳のJ初ゴールでC大阪が同点に追いついた。
終了間際にも右サイドから速攻をしかけ小松がシュートを放つなどC大阪は京都を押し込んだが追加点を奪えずに同点のまま試合終了。勝ち点1を分け合った。
試合後、「監督の指示通りに動いた結果」と金信泳は初ゴールのコメントに監督の信頼を口にした。クルピ監督も「選手、サポーターを信じて第3、第4クールのナンバー1になる」と信頼関係を強調し、後半戦への希望を示した。
対して追いつかれた京都は、倉貫が語った「相手も集中していた」というC大阪との球際の攻防に、課題を残した。
2位を取った京都に、次節の山形、次々節の鳥栖は「上位との直接対決」と位置づけ、高い集中力と負けられない強い気持ちで臨んでくるはずだ。今回のC大阪以上のタフなゲームが第3クール以降続くことになる。相手の「前へ、前へと向かってくる気持ち」、それ以上の強い気持ちを出し切らなければ勝つことなど絶対におぼつかない。これから戦いは厳しさを増していくのだ。
試合後「一つ一つのゲームに集中し」と語った美濃部監督。選手がどれだけこの言葉の意味を汲み取るか、次節の山形戦は選手の気持ちが試される。
以上
2007.07.08 Reported by 武田賢宗
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