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【アジアカップ:日本 vs UAE】試合前日のオシム監督、中澤佑二選手(日本代表)会見コメント(07.07.12)

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●AFC アジアカップ2007 グループB
7月13日(金)22:35キックオフ(日本時間)/ベトナム・ハノイ
日本 vs UAE
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・テレビ中継:テレビ朝日系列にて22:30〜24:40
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*オシム監督と中澤選手同席で、日本語で会見が行われました。

Q:明日の試合についてお話いただけますか?
(オシム監督)「何も言うことはありません」

Q:UAEの初戦を見てどんな感想を持ったか? 危険を感じたか?
(オシム監督)「危ないチームだと思う。危ないというのは危険であるという意味。UAEの側から見ればそうだが、それだけではない。危険という意味はUAEが危険であるという意味とともに、日本チームが危険な状況に置かれているということだ」

Q:日本が負けることを受け入れられるか?
(オシム監督)「負けても仕方がないという気持ちでやっていたら、私はこのような仕事には就いていない。もちろんサッカーは負けることと勝つことがつきまとう。フランスに諺があるが、負けるにしてもどう負けるかが重要だ」

Q:中澤選手に質問だが、日本はカタール戦で1−1の引き分けだったが、強さを取り戻すことはできるか? 次の試合では日本を強く見せられるか?
(中澤選手)「選手がやるべきことはしっかりとコンディションを整え、相手の分析をすること。しっかり練習をすることだけなんで、強く見せるとかそういうことは監督に聞いてください」

Q:先ほどUAEより日本は危険な状態にあるとおっしゃいましたが、どういう意味ですか?
(オシム監督)「先ほどの答えはそういう意味で言ったのではありません。まず1つとして初戦の戦い方がある。ベトナム戦のUAEよりははるかにいいサッカーをしたと思う。危険であると言うのは、そういう試合の中でもっといい内容・結果であるべきなのに、それが果たせなかったということ。UAEの方がもっと改善する余地が多く残されている」

Q:UAE戦はアジアタイトルを獲るためにとても重要で、オシム監督自身にとってもそうだが、この試合の重要性をどう考えているか?
(オシム監督)「私のキャリアについては気にしていません。日本代表監督の仕事として? それは関係ないと申し上げている。私が唯一の日本代表監督ではない。あなたはどうしてそのようなことに関心をもたれるのか? 私はプレミアの監督でもないし、イングランドに住んでいるわけでもない。日本のサッカーがもっとよくなるように援助をしているだけです」

Q:日本サッカーは改善が必要とおっしゃったが、気象条件についてはどうか?
(オシム監督)「これまで何があったか、今まで何をしてきたか、どうだったかという話はあまりするつもりはない。あなたがサッカーの専門家であれば、約束などできないことが分かるでしょう。日本が3大会連続で優勝することが決まっているのなら、他の国が出る意味などない。私がここにいるのは、2回優勝した後を受けてのこと。私が勝っても面白くないということはないが、それが最優先課題ではない。もっと重要なことはワールドカップ予選だ。そのための若返りが私に課せられた仕事。3年後にもっと強いチームを作ることが大事なんです。アジアカップも大変重要なステップ。気候や困難な面もあるが、それが日本サッカーの最重要課題ではない。私に代表監督を要請する際、3大会連続アジアカップタイトルを獲らなければいけないという条件があったのなら、私はサインをしなかったでしょう」

Q:中澤選手に伺いますが、世界のあらゆる国と試合をされた経験があるあなたにとってはアジアのサッカーは大したことはないという感想を持っているのではないか?
(中澤選手)「アジアだからといって、僕自身はプレーするのに手を抜いているわけじゃない。カタールのセバスティアンのような新しい選手も次々と出てくるし、そういう相手と戦うのは楽しみ。いろんな選手と戦えるのがいい経験になる。だからアジアがどうのこうのということはありません」

Q:先ほどの危険という話の意味は、初戦でいいプレーをすると、その先の進歩が難しいという意味でしょうが、連携面の手ごたえはどうですか?
(オシム監督)「結果と内容の違いという意味では、どんないい内容でも負けは負け、勝ちは勝ちだ。ロマンティシズム、つまり美のために死を選ぶというのは過去の話。結果は日本対カタールが1ー1だった。日本は確かに勝利に近かった。、美しいサッカーをしたのも日本だったが、結果でその全てが忘れられる。1−1。それが今のサッカー界の真実だ。それ以上申し上げることはない」

Q:中澤選手にお伺いしますが、一度代表を引退しカムバックしたわけですが、この大会ではオーストラリアと準々決勝で対戦するチャンスがあります。それをドイツワールドカップのリベンジの場ととらえているのか?
(中澤選手)「オーストラリアにワールドカップで負けたことは今でも忘れてはいないが、そのリベンジはまだ考えていない。まずは予選リーグをしっかり突破すること。それで対戦相手がオーストラリアになった時、いろんな感情が出てくるのかと思います」

Q:昨日の練習ではゴール前の連携に時間をかけていたが、次のゲームではより積極的にゴールを狙う姿勢を打ち出すのか?
(オシム監督)「サッカーはそんなに単純ではなく、見かけよりずっと難しい。同じ練習を見て、ディフェンス陣が失点しないための練習だと言ったらどうなりますか?」

Q:中澤選手に伺いますが、明日の試合へのプレッシャーはないか?
(中澤選手)「どんな試合でもマスコミの方はいろんな記事を書かれるので、プレッシャーはあります。でも自分のプレーには影響しない。特別に臆することもなくプレーしたい、過度なプレッシャーは感じていません」

Q:中澤選手に伺いますが、こちらにきて1週間だが、単調な生活に飽きているのか? それともフレッシュな状態か? 食事はおいしく食べているのか?
(中澤選手)「食事は特別おいしくないものも出ていないし、毎食おいしくいただいている。練習も毎日違うし、僕は代表に入って日が浅いのでまだまだフレッシュ。新しい監督になってから試合も少なく1つ1つやっている段階。マンネリ化することは1週間くらいではありません」

Q:ガルフカップを視察に来たが、イスマイル・マタルの研究のためか? 彼を危険だと思うか?
(オシム監督)「個人的に知り合いではないので、どんな人間か分からない。どんな選手かには興味はあるが。しかしそういう質問はよくない。UAEはマタルだけでやっているわけではないし、他の人も、素晴らしい監督もいる。マタル1人と戦うわけではない」

Q:UAE戦は大事なゲームになるが、明日に向けての決意は?
(オシム監督)「NHKの方ですか? であれば、会見の後、こっそりお話します。ひょっとすると少し長くかかるかもしれませんが」

Q:中澤選手に伺いますが、メツ監督が「日本はうまく試合を殺すことができない」と話していました。それについてどうか?
(中澤選手)「殺すという表現は難しいが、カタール戦は残り5〜10分の日本の戦い方にはまずい部分があった。今の日本代表はそういうミスをしてはいけない。同じミスを繰り返していたら先は見えてこない。選手全員で話し合ってやっていければと思う」

Q:ジーコが「日本の選手に1つ以上のオプションを与えるのは好ましくない、1つのオプションだけ与えてその通りやらせるべきだ」と話していたが、それについてはどうか?(*ジーコ前監督は6月5〜6日にドバイで行われたドバイ・スポーツ・カウンシル主催のフットボールカンファレンスでそう話したという)
(オシム監督)「ジーコがそんなことを言ったかどうか、私は知りません。だから本当に言ったとしたらという仮定の質問になる。ジーコは現役時代から優秀な選手で、今も優秀な監督として有名だ。彼がそんなことを言ったとは信じられない。新聞記者の誤解ではないかと思う。ジーコはそういう言葉で日本を褒めたのではないか。日本のサッカーはさまざまなオプションやアイディアがあり、これからもっとよくなる。経済や社会と同じようにもっとサッカーも成長する。自由なアイディアや即興性は伸びていくだろう。もう少し日本のサッカーに期待してもいいですよ」

以上
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