7月14日(土)ヤマザキナビスコカップ G大阪 vs 浦和(19:00KICK OFF/万博)
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★【重要】7/14台風における開催情報について
第1戦、埼玉スタジアムのアウェイ戦は1−1の引き分け。前半12分に浦和MF小野にゴールを許しビハインドを負う苦しい展開も、終了間際、後半42分にゲームキャプテンDF山口のヘッドが炸裂。「最低限の結果は出せた(DF山口)」中でホーム・万博での第2戦へと繋げたG大阪。
ナビスコカップ決勝トーナメントは『アウェイゴール』が適用されるということで、第2戦はG大阪が勝つか、スコアレスドローで準決勝への切符を手にすることが出来ると考えれば、意味深い『1点』にも思えるが「ポイント3をとった訳ではないし、最少得点だからね。逆に浦和の方が明確に点を獲らなければいけないという中で、積極的に仕掛けてくるだろう。確かに0-0でも準決勝には進出できるが、そういう状況を最初から意識してプレーするようなことがあれば、それはうちの流れではないということ。もちろん、ロスタイムくらいになれば、それも意識することもあるだろうが、最初からそういう戦い方になるとは、うちも浦和も考えられない」と西野監督。スコアレスドローの戦いを目指すのではなく、ホーム戦だということを追い風に、今季示している『守備への共通理解を持った中での攻撃サッカー』を実現する中で勝ちにいくことを明言した。
ただ、心配なのはケガによる選手の相次ぐ離脱。FWでは、既に離脱中だったFWバレー、FW播戸に続き、FWマグノアウベスが負傷も右太もも裏の肉離れで全治3週間と診断され、欠場は決定的。更に、12日のトレーニングには右膝の内側を痛めているMF二川が不参加。同日の練習中にDF入江が負傷。
MF家長が気管支炎による離脱から復帰を遂げたばかりで「決してベストな状態ではない(家長)」という状況。そうでなくとも、日本代表、U-20日本代表選手の離脱でメンバー不在が否めない中、更に出場が危ぶまれる選手が続出するという新たな試練を突きつけられている。
だが一方で、第1戦ではMF倉田を含めて、普段は控えに回ることの多いメンバーが名を連ねる中、チームとしての約束事を徹底し、プラン通りにゲームを進めたという『自信』が選手たちの胸に備わっているのだろう。第2戦を前に選手たちは「いないメンバーを嘆いても仕方がない。いるメンバーがしっかりと責任を持ってやるだけです」とDF山口が話した言葉に集約される胸の内を語り、「浦和は最低でも1点は獲れる、という攻撃力を持っているし、うちも0−0で終わるチームではない。ということを考えてもスコアレスドローを目指した試合にはならないはず。ラインを下げ過ぎず、全体がしっかりとリンクしながらガンバらしく戦いたい(明神)」と先の西野監督と同様のコメントを残している。実際、その言葉が実現されれば白星=準決勝への切符が必ず手に入る。いやそれだけではなく、チーム躍進のために必要不可欠とされている『選手層の厚み』にも繋がっていくことだろう。ピッチに立つメンバーにはその意地とプライドをしっかりと、ホームで示してもらいたい。
対する浦和は前節は第1戦同様、代表メンバーをはじめ、エース・ワシントンは離脱中だが、ケガで欠場していたFW田中の復帰が濃厚。『アウェイゴール』を奪われ、勝つか、アウェイゴール数を上回る2-2以上のスコアで引分けなければ準決勝進出の望みが絶たれるという状況に『追い風』が吹いている。実際、田中自身も「点を獲ったり、チャンスを導き出したり、いい流れを作りたい」と意欲的に話しており、出場となればその言葉を体現すべく攻撃を加速させるはず。いや、離脱中のワシントンとはプレースタイルこそ違えど、高さのあるG大阪守備陣を切り裂くようなドリブル、突破力は、逆にメンバー不在で連携にやや不安が残るG大阪を苦しめる武器になるだろう。その存在感がピッチでどのような輝きを放つかに注目したい。
今季は天皇杯、ゼロックスと『タイトル』を懸けた戦いを繰り広げ、リーグ戦でも首位を争っているG大阪と浦和。事実上の決勝戦とも目される同カードだからだろう。当日の万博記念競技場は、ナビスコカップ準々決勝としては異例とも言うべき満員が予想される。そのピッチでメンバー不在をものともせず、チームとしてのプライドをしっかりと示しながら勝利を手にするのはどちらか。今季、4度の対戦では、1勝1敗2分とイーブンの戦いを続けてきた両者が5度目の火花を散らす。
以上
2007.07.13 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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