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【AFC アジアカップ2007】対戦国分析 / ベトナム編:圧倒的な運動量で走り勝ってきたベトナム。勤勉なサッカーで王者・日本に立ち向かう(07.07.16)

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●AFC アジアカップ2007 グループB
7月16日(月)19:20キックオフ(日本時間)/ベトナム・ハノイ
日本 vs ベトナム
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・テレビ中継:テレビ朝日系列にて19:00〜21:26
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 タイ、インドネシアと開催国の奮闘が際立つ今回のアジアカップ。日本と同じB組のベトナムもその1つである。彼らは8日の初戦でブルーノ・メツ監督率いるUAEを2−0で撃破。さらに12日のカタール戦でも1点を先制するなど勝利に限りなく近づいた。最終的には日本戦でもゴールを決めたウルグアイ出身のストライカー・セバスティアンに1点を返されて引き分けに終わったが、現時点で勝ち点4を確保。グループリーグ突破を現実のものにしつつある。

 2000年に国内リーグの「Vリーグ」が発足。ベトナムサッカー協会が中心となって育成年代強化にも注力した結果、代表チームは急激に力をつけている。

 今回のチームの軸をなすのは若い世代だ。登録メンバー23人のうち、U−22世代が12人を占める。UAE戦でゴールを奪ったVリーグベストプレーヤーの1人であるL・ビン(レー・コン・ビン)は22歳。カタール戦で先制したP・ビン(ファン・タン・ビン)も21歳と非常に若い。卓越したスピードと運動量を備えるこの2人が、今大会躍進の原動力になっているのは間違いないだろう。この強烈な2トップには細心の注意を払うべきだ。

 日本はベトナムとは北京五輪アジア最終予選でも同組になっている。反町康治監督(日本代表コーチ)も彼らの伸び伸びとしたプレーに警戒心を強めていることだろう。

 そんなチームを率いるのは、オーストリア出身のアルフレッド・リードル監督。欧州の指揮官らしく組織的サッカーを選手たちに浸透させてきた。ベトナムの基本布陣は4−4−2。全員が90分間通してよく走る。前線から献身的にボールを追いかけ、高い位置で奪って一気にゴールへ向かう。気温35度、湿度70〜80%の高温多湿の気候も関係ない。この厳しいコンディションの中にあっても、その運動量は決して落ちることがなかった。爆発的な機動力と無尽蔵の走力を前面に押し出すことで、彼らは両中東勢を窮地に陥れてきたのだ。

「ベトナムが1勝1分で来ているのも、まじめに走って戦術的にしっかりしているから。ボールを奪われたら自分の位置にすぐ戻るし、全員が忠実に動いている」と中村俊輔(セルティック)も関心していた。今大会の彼らはFIFAランク143位とは思えない強さで見る者を驚かせている。

 ベトナムのもう1つの強味は、本拠地であるミーディンスタジアムを埋め尽くす4万人を超える大観衆の存在だ。ここまでの2試合ともにベトナムのゲームは超満員に膨れ上がった。強力2トップがボールを持つたびにスタンドが激しく揺れ、耳をつんざくような歓声が響きわたる。それがホームアドバンテージというものだろう。中村俊や高原直泰(フランクフルト)など国際経験豊富な選手たちにとってもこの環境は手ごわい。スタジアムの熱狂ぶりは2004年アジアカップで4試合を戦った重慶に匹敵する。明日16日のグループ最終戦で、日本が「完全アウェー」の状況に追い込まれるのは間違いない。

 そんなベトナムゆえ、勢いに乗れば手がつけられない。が、逆を言えば、日本がツボを抑えてしまえば、すぐに意気消沈するということ。過去2大会を制しているアジア王者らしく、若いチームにつけ入るスキを与えず、相手を苛立たせるような老獪な戦い方が求められるのだ。

 そのためにも、相手の弱点を確実に突きたいところ。その1つが守備力だ。彼らは1対1の寄せが甘く、相手をフリーにしがちだ。最終ラインの裏も弱く、これまでの2試合でもしばしば相手FWの侵入を許していた。そのあたりは自陣にガチガチに引いて守ってきたカタールとは違う。個人技に優れる日本選手がボールポゼッションをしながら攻撃できる時間帯は多くなるだろう。

 小柄な選手が多く、高さがないのもベトナムのウイークポイント。日本は制空権を握れる。セットプレーは有効な得点手段になるはず。2004年大会の立役者ながら今回はまだ得点のない中澤佑二(横浜FM)や長身FW巻誠一郎(千葉)らの高さを最大限生かしたい。

「UAEとカタールはタテへタテへと攻め急いでいたけど、横の揺さぶりも必要。前半のジャブの入れ方がすごく大事になる。相手に勢いがついてくる前にタテヨコをうまく使って最終ラインと前線を間延びさせること。ボールを回すところは回すけど、ボールを飛ばすことも有効な手段。そのメリハリをつけたい」と中村俊は試合運びのポイントを説明していた。

 こういったリズムの変化や緩急に若いベトナムは弱い。圧倒的な走力を生かして一本調子でくる相手を巧みにいなすこと。そんなサッカーができれば、日本は必ずや1位通過するだろう。徐々に完成度を高めてきたオシムジャパンの戦いぶりに期待したい。

以上

2007.07.15 Reported by 元川悦子

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【アジアカップ:日本 vs ベトナム プレビュー】
試合前日のオシム監督、遠藤保仁選手(日本代表)会見コメント
試合前日の日本代表各選手コメント
試合前日のリードル監督、ヌエン・ミン・フォン選手(ベトナム代表)会見コメント
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