7月15日(日) 2007 ヤマザキナビスコカップ
川崎F 4 - 2 甲府 (19:00/国立/10,107人)
得点者:'12 須藤大輔(甲府)、'29 谷口博之(川崎F)、'64 谷口博之(川崎F)、'74 須藤大輔(甲府)、'88 鄭大世(川崎F)、'113 黒津勝(川崎F)
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ヤマザキナビスコカップ準々決勝、川崎F対甲府の一戦は、文字通り死闘というに相応しい内容だった。第1戦同様のメンバーで3トップを張る甲府に対して、川崎Fは第1戦みせた甲府対策の4バックを採用。スタメンには、若干の変更があり原田と鄭大世が名を連ねた。台風は免れたものの、試合前に降り出した雨と強風のなか試合はキックオフした。
ゴールが生まれる度に、準決勝進出の可能性が両者を行き来するというシーソーゲームだったが、まず先制点を決めたのは甲府だった。前半12分、川崎F・森が奪ったボールをキープして味方につなごうとしていたタイミングを見逃さなかった甲府がスキをついて、これを須藤が右足で決める。
だが、この流れを断ち切ったのが川崎F・谷口だった。前半29分、ジュニーニョがドリブルで相手DFを引きつけ、「練習通り、テセからいいボールがきた」という連携から谷口がスペースに走り込んで落ち着いてシュートを決める。そしてハーフタイムを挟んで64分にもセットプレーのチャンスから、負傷している額の傷に痛みを感じながらも、体ごとゴールに飛び込んで2対1と川崎Fがリードを奪う。その直後に森に代わって入った井川が「このままの流れで試合を終えるのがプラン」と話したように、このまま終われば川崎Fが逆転勝利、となる筋書きだった。
ところが、自分たちのスタイルを崩さず動き続けた甲府の粘りと意地も素晴らしかった。決めたのは、2試合通じてこれで5ゴール目となる須藤だった。74分、CKから池端が放ったシュートに須藤が触り、一度はGK相澤に弾かれたものの、再び須藤が押し込んで、これで2対2。再び甲府が準決勝進出に王手をかけた。
だが、ドラマは終わらなかった。
試合終了間際の88分、川崎F・井川が右サイドを力強くドリブルし、深いところから折り返したボールを鄭 大世が決めて土壇場で3対2。これで2試合通じてスコアを同点に戻し、勝負は振り出しに。
そして、前後半15分ハーフの延長戦へと突入した。両チームともに足を攣らせる選手も多く、このままPK戦へと委ねられるのかと思われた113分、川崎F・大橋からの絶妙なパスに反応した黒津が左足で決着をつけた。
それにしても、川崎Fと甲府はほんの数年前までJ2で戦っていたチームである。両者に共通するのは当時からのメンバーも少なからずおり、J2時代からの積み上げでJ1でもレベルアップをし続けていることだ。そうした視点も含めて、両監督のこの試合に賭ける思いや選手たちのひたむきなプレーには心を動かされるものがあった。
甲府の奮闘も、あと一歩のところだった。
だが、川崎Fが準決勝進出を決めた。
以上
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