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【AFC アジアカップ2007】対戦国分析 / オーストラリア編:ドイツW杯日本戦出場者を11人擁すも、過酷な気候、指揮官の違いに苦しむ豪州(07.07.19)

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●アジアカップ2007 決勝トーナメント準々決勝
7/21(土)19:20キックオフ/ハノイ
日本 vs オーストラリア
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・テレビ中継:テレビ朝日系列にて19:00〜21:18
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 アジアカップ3連覇を目指す日本にとって、最大のハードルになると見られていたのが準々決勝だった。「日本がB組1位になり、オーストラリアがアジア初でのビッグトーナメントでつまずいて2位になれば、両者は1年ぶりに再戦する」という読みが大会前からあったからだ。両方とも1位通過ならこの段階で当たることはなかったのだが、残念ながら予想は的中してしまった。

 2006年6月12日、ドイツ・カイザースラウテルン。この日の悪夢を忘れたサッカー関係者はいない。選手もメディアもファンもオーストラリア戦の1−3の屈辱的な逆転負けを今も引きずっているはずだ。

 この試合をあえてプレイバックすると、前半のうちに中村俊輔(セルティック)のラッキーゴールで先制した日本だったが、敵将・ヒディンク監督(現ロシア代表監督)の老獪な采配にじわじわと苦しめられていった。40度を超える暑さで日本選手の足が止まる中、タイミングを待っていたかのようにケイヒル(エバートン)、ケネディ(ニュルンベルク)、アロイージ(アラベス)と切り札を次々と投入。残り6分というところから3点を奪って試合をひっくり返したのだった。

 勝利の立役者・ケイヒルは「我々は昨年のドイツでいい試合運びができた。私自身はゴールも奪えた。その相手が強豪だった日本ということで、非常にいい思い出になっている」と感慨深げに語っていた。今大会に入ってからも敗色濃厚だった初戦・オマーン戦(バンコク)で終了間際に同点弾を叩き込み、勝負強さを存分に見せつけている。スーパーサブとして驚異的な力を発揮するこの男には、とにかく気をつけなければいけない。

 彼だけではない。今回の登録メンバー23人のうち、1年前のビッグマッチに出場した選手は11人。GKシュウォーツァー(ミドルスブラ)、DFニール(ウエストハム)、MFウィルクシャー(トゥエンテ)、エマートン(ブラックバーン)、グレッラ(パルマ)、クリナ(PSV)、キューウェル(リバプール)、ブレシアーノ(パレルモ)、ケイヒル、FWのビドゥカ(ニューカッスル)、アロイージだ。豪華な顔ぶれを擁する彼らとの一戦は「事実上の決勝戦」の呼び声も高い。

 しかしながら、オーストラリアは今大会に入って予想外の苦戦を強いられた。雨季真っ只中のバンコクで戦ったグループリーグはオマーンに1−1のドローからスタート。第2戦のイラク戦では1−3の完敗を喫し、グループリーグ敗退の危機に瀕した。ドイツ大会後に指揮官となったアーノルド監督はここで大胆な戦術変更に打って出る。4−2−3−1を改めて3−5−2へ布陣を変え、ビドゥカとアロイージという大型FWを2トップに据えたのだ。さらにキューウェルを控えに回し、ケイヒルとともに切り札に起用したのだ。この選手起用が当たり、最終戦・タイ戦は4−0で完勝。A組2位の座を辛くも守って準々決勝に進んできた。

 オーストラリア報道陣の多くは「日本戦もタイ戦と同じ戦い方できるだろう」と見ている。となれば、ビドゥカとアロイージをいかに封じるかが大きなポイントになる。この大会限りで代表引退を表明しているビドゥカも調子を上げており、すでに3点をマーク。得点王争いで高原直泰(フランクフルト)に並んだ。そんなエースの動向は気になる。

 しかも日本のグループリーグの戦いを見ると、阿部勇樹(浦和)と中澤佑二(横浜FM)の間の守りにやや不安があった。オシム監督が3バックに変更するか否かは今日以降のトレーニングを見なければ分からないが、可能性は十分ある。中村俊輔も「昨年の試合ではビドゥカを警戒するあまり、日本の3バックが引きすぎた。相手の起点がこっちのゴールに近すぎるところになってしまった」と守備の問題点を口にしていた。これをどう修正するか注目である。もちろん途中出場してくるケイヒル、キューウェルにも自由を与えてはいけない。グループリーグの日本は攻撃重視で戦ってきたが、ここから先はより守備意識を高めていく必要がある。

 とはいえ、オーストラリアにも問題点はある。1つは過酷な気象条件への適応だ。気温28度、湿度50%程度だったバンコクとは違い、ハノイは気温35度以上、湿度70〜80%と猛烈に暑い。「国が変わることで環境も変わる。気分も変わっていい」とアロイージは余裕の発言をしていたが、実際のところは戸惑いがあるに違いない。

 もう1つは、指揮官がヒディンクでないこと。現在のアーノルド監督はヒディンクほどの戦術家でもなければ、百戦錬磨の名将でもない。タイ戦での戦術変更はたまたま的中したが、ドイツでのヒディンクのように日本の弱点を徹底的に突く戦いができるとは限らない。実際、グループリーグにおける彼への評価は低く、次期監督候補にアドフォカート前韓国代表監督(現ゼニト・サンクトペテルスブルク監督)の名が挙がっているほどだ。両国の監督力を比較した場合、今回は日本のオシム監督の方がはるかに上だろう。そういう意味で安心していいはずだ。

 過去の対戦成績を見ても、94年のファルカンジャパン以降は4勝3敗1分と日本に分がある。ファルカンジャパン最初の94年キリンカップ(広島)や2001年コンフェデレーションズカップ(横浜)など、節目節目では日本が勝っている。ビッグマッチで敗れたのはドイツワールドカップの1回きり。1年前の苦杯をそこまで気にする必要はないのだ。

 キャプテン・川口能活(磐田)も「早く試合がしたい」とやる気満々だ。オシムジャパンが発足して1年。この大一番はどれだけチーム完成度がアップしたかを試す絶好の機会でもある。今回こそは日本が勝たせてもらう番だ!

以上

2007.07.19 Reported by 元川悦子
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