7月25日（水） 2007 J2リーグ戦 第30節
仙台 0 - 2 札幌　（19:04／ユアスタ／14,517人）
得点者：'19 中山元気（札幌）、'46 ダヴィ（札幌）

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●三浦俊也監督（札幌）：

「まず前半に関しては、立ち上がりからいい守備も出来ていたし、決定機もカウンター、ミドルシュートなどで作れていた中で、自分たちのアグレッシブさがプラスして１−０になったという流れだった。ただそこからどうしても、相手が攻めてきて、こちらがそれまでどおりのプレーが出来なくなったことで、前半非常に苦戦した。（失点）０で終わったことは良かったが、まだ残り時間は長いから、同じようにプレーしてほしかった。
後半はその話をして『０−０の気持ちでやらないと、このまま攻め続けられて負けるだろう』と伝えて（後半に）行った。後半も早い時間に２点目が入ったが、逆に攻める仙台、守る札幌という形になってしまい、ちょっと厳しい時間が長く続いた。特に仙台は、パスサッカーという意味ではＪ２で一番しっかりとしたチームだと思うので、その中で失点しなかったというのは良かったが、最後、ロペス選手が真ん中に（クロスを受けるために）入ってきた辺りは、やられそうだなという印象を持った。
札幌のサポーターの皆さんには、遠路はるばる来ていただいたことに感謝している」

Q：FW２人が点を取ったことについては？

「やはり試合に勝つにはFWが点を取ることが大事だといつも言っているが、そういう意味では勝利に貢献してくれたかなと思う。１点目は中山のシュートもいいが、そこに貢献したダヴィのああいう粘り強いプレーが生んだものだと思っている」

Q：19試合連続得点については？

「あまり意識していない。19試合連続得点で昇格できるのなら嬉しいが、これで何かもらえるわけでもないので。それでもトータルの得点は、上位の中でそんなに多くないので、手放しでいいとは思わない」

Q：先制してから攻められたものの最後まで凌いだという意味では、前節の反省が活きたと言えるか？

「意識の中ではあったと思うが、最後にラインが上がれなくなってクロスを入れられ放題になるというのは、どうなのかなぁと。ミドルだとか、決定的なシュートが入っていれば、全くわからない展開になったと思うので。凌いだといえば凌いだのかもしれないが、もう少し危なげなくというのは必要かなと思う。（それはメンタルの弱さなのか聞かれ）メンタルの弱さですか？メンタルはいつでも弱い」

Q：相手の両サイドが中央に入ってきたところで、数的不利を作られて崩されていたように見えたが、戦術的な対策は考えなかった？

「そういう風にやってくるというのはビデオでも見せていたし、それをやらせないようなサッカーをやりたいということで、途中までは出来ていたが、後手後手になり始めて、SBにボールが渡り中に絞られた。ロペス選手をボールが経由した時が一番危ないのだろうが、捕まえきれなくなって、ゾーンの悪いところは出たかなという風に思っている。
ただ前半、仙台は前線にターゲットとなる選手がいなかったので、クロスを上げられても高さでやられるという感じはしなかった。とはいえ、受身というか、やられているなという印象は持った」

Q：後半、ロペス選手が前線に上がったことで、逆に仙台のボールの動きが減ったように見えたが、このことは札幌にとってプラス？マイナス？

「私は怖かった。クロスに対してヘディングとなると、萬代選手かロペス選手になるわけで、ロペス選手には何回か入り込まれた。クロスが上がった時、特に曽田とブルーノの間で結構やられていたので、それで池内をああいう感じで（ＤＦラインの）真ん中に入れた。（ロペスを前線に）上げられたのは、やっぱり嫌だった」

Q：「守りきろう」と思ったのは、どれくらいの時間帯から？

「後半15分たった時『この先30分間守るのか？』と非常に嫌な気持ちになったが、守りきりを考えたのは、１点を取られればあとは押せ押せでやられるので、残り５分くらいだろうか。石井、池内の交代あたりでは割り切って、３点目を取るのをやめました」

Q：札幌では久しぶりの出場だった藤田選手の印象は？

「２点目をああいう強引な形でアシストしたのでそこは評価できるが、前半はどうもいまひとつゲームに乗れていない印象があったし、後半の途中も交代しようかなと思うほど、息が上がったのか守備に戻れなくなったり。最後はまた良くなったが。
やっぱり、試合に出ていないとダメ、ということだ。ヨーロッパにいくら行こうが、試合に出ていない選手は落ちる、ということ」

以上