8月4日(土) 2007 JOMOオールスターサッカー
WEST 3 - 2 EAST (17:03/エコパ/30,941人)
得点者:'19 オウンゴ−ル(EAST)、'28 我那覇和樹(EAST)、'38 中山雅史(WEST)、'78 佐藤寿人(WEST)、'89 大久保嘉人(WEST)
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2007JOMOオールスターサッカーが、8月4日土曜日、静岡県のエコパスタジアムで開催された。朝早くから多くのサポーターが会場にかけつけ、会場周辺でそれぞれに楽しみながら開門を待っていた。“いよいよ開門!”となると、スタジアムの中で行われるイベントに期待を高めてスタンドへと急いだ。
早速行われたのは小学生が参加することができるピッチでマッチ。続いてはいよいよお待ちかねのマスコットによるアトラクション。その愛らしい動きにスタジアムが笑顔に包まれる。そこで行われたスペシャルマッチには選手も登場。マスコットとのFK対決では、カズ(三浦)・ゴン(中山)コンビが司会をつとめるなど、大サービス。冴え渡る中山選手のトークとパフォーマンスにマスコットたちも負けじと燃えた。
午後4時過ぎからは、いよいよ選手のウォーミングアップ、4時50分からはオープニングセレモニーと、祭典のメインが始まると、J-WEST対J-EASTでの応援が始まる。「各クラブの応援をみんなで一緒に出来ることがいい」という人も多かったように、これは、オールスターサッカーならではの楽しみのひとつだ。
17時、いよいよキックオフ。注目のカズvsゴン対決はスタートから実現。先制したのは、J-EAST。しかし注目されたのは、J-EASTのどの選手でもなく中山だった。小野のCKをゴール前のカズがヘディング!と思いきや、カズの頭をすれすれで通り越したボールはそのまま、その後ろにいた中山の頭にあたりゴール。J-EASTの得点を阻止しようとした中山が決めてしまう・・・、オウンゴールというハプニング。試合後にこのゴールを振り返り「カズさんに触られたけど、うまく反応できたと思ったのに、それがあんなファインゴールになってしまった。オールスターということで見ている人も多めに見てくれたのかもしれませんけど、ショックでした」と渋い表情を見せた。オウンゴール直後に、悔しそうで照れくさそうにする中山の仕草がオーロラビジョンに映し出されると、スタジアム中が笑いに包まれた。
さらにJ-EASTは小野のアシストで我那覇が追加点。「マグロかな?と思ったけど、これで試合が終わるとは思わなかった」と我那覇は「もう1点!」と気を引き締めた。2-0にされたJ-WESTは、このままでは、終わらせないとゴールを狙う。すると38分、J-WESTは左の坂本からのクロスに中山が飛び込みヘディングシュート。隊長ホットラインにより生まれたゴールで2-1。前日集合した際に「中山さんから、『隊長』って言われちゃって・・・」と恐縮した様子の坂本だったが、堂々のアシストに、ほっとした表情。試合後には「一緒に喜べて、抱き合ったのが嬉しかった」と笑顔を見せた。坂本隊長から中山隊長への絶妙なホットラインを見ることが出来た。
J-EASTの1点リードで前半を終了。J-WESTの長谷川監督の切ったカードはわずかに2枚。ハーフタイムに渇を入れたという長谷川監督は「やるべきことをきっちり」「決めるべきところを決めろ」と指示。J-EASTの関塚監督は5人を交代し「交代した(ベンチに戻った)メンバーもいつでも出られるように準備しておくように」と指示。ベンチの指揮官も熱い。
いよいよ後半キックオフ。その際カズが中山を挑発して、中山がカズを削りにいく、というパフォーマンスを見せる。お祭り男たちは、遊び心も忘れない。さて、ゲームは後半33分、J-WESTは佐藤のゴールで、2-2と同点に追いつき、振り出しに。このまま試合が終わるのか、カズゴールが見られるのか・・・と思わせた44分。またもJ-WEST坂本がゴールを演出。坂本からのドンピシャクロスに、「ああいうクロスが来ると思った」という大久保選手は、FWの嗅覚で走りこみヘディングで決勝ゴール、自身オールスターサッカー初得点を決めた。
試合は3-2でJ-WESTの勝利で終了。結局、カズゴールは生まれずカズダンスもお預けとなったが、その存在は大きかった。「カズさんとプレーできて嬉しかった」という若手の選手も多く、プロ選手という枠を超えて、かつてのサッカー少年の表情を見せていた。
試合終了後のセレモニーもオールスターサッカーの楽しみのひとつ。MVPには、決勝ゴールをあげた大久保嘉人選手が選ばれ、副賞のマグロ1尾とクラウンメロン、静岡こしひかり1トンとふくろい茶を手にした。続いて発表された敢闘賞には、J-EASTの小野伸二選手。そして、最も印象に残った選手に贈られるMIPは、試合前のアトラクションでも主役となり、試合でもトータル2ゴール?と、随所で会場を沸かせた中山雅史選手に贈られた。表彰台に上がる際にももちろん、笑わせることを忘れないお祭り男は、自身の持つオールスターサッカー最年長得点記録を更新した。
Jリーグ夏の祭典『JOMOオールスターサッカー』は、今年もこうして幕を閉じた。そして、いよいよ1週間後、J1リーグ戦が再開される。
以上
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