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【J2:第32節 C大阪 vs 京都 レポート】チャンスを作り合い、激しく攻め合った見ごたえある一戦、決定力に勝るC大阪が京都を下す(07.08.06)

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8月5日(日) 2007 J2リーグ戦 第32節
C大阪 2 - 1 京都 (18:04/福井/3,416人)
得点者:'18 アレー(C大阪)、'26 パウリーニョ(京都)、'44 小松塁(C大阪)

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 昼間はじりじりと太陽が照りつけ、酷暑に見舞われた福井。試合開始のころには日がかげり、ややしのぎやすくなったとはいえ、選手たちのコンディション、スタミナが心配された。が、それは杞憂だった。C大阪と京都、ともに積極的に攻め、見せ場を作りあった試合は、両チームのサポーターはもちろん、地元のサッカーファンにも十分楽しんでもらえたのではないだろうか。

 第3クールに入って4勝1敗と調子を上げてきたC大阪は、出場停止のセンターバック・前田和哉以外は前節同様の布陣で臨んだ。立ち上がりから主導権を握ったのはC大阪のほうで、3分には右サイドハーフの濱田武を起点に左の古橋達弥に展開、古橋のクロスに香川真司が飛び込むという決定機を作り出した。さらに6分には古橋が惜しいシュート、12分にも小松塁がヘディングシュートでゴールを脅かすなどチャンスを作り続けた。圧倒的にボールを支配したC大阪が先制したのは18分のCKから。古橋が蹴ったボールにボランチのアレーがヘディングで合わせたボールが鮮やかにゴールに吸い込まれた。

 一方の京都は、試合開始直後からC大阪の攻勢に対してやや引き気味に対応していた。先制されたことでやや前がかりになり、相手陣内にボールを運ぶ回数が増えた。26分、倉貫一毅の縦パスに抜け出したパウリーニョがC大阪DFの間をすり抜け、ゴール前に突進。C大阪のGK吉田宗弘が飛び出してブロックしようとしたところをかわして、無人のゴールにボールを流し込んだ。

 それまではほぼ完璧に相手の攻撃を抑えていたC大阪にとっては、思いがけない失点だったろうが、攻めの気持ちがなえることはなかった。37分には、左サイドのゼ・カルロスが長いクロスを逆サイドに通すと、後方から走りこんだ香川が走りこむダイナミックな攻撃を見せ、42分には古橋のすばやいスローインから濱田がダイレクトでシュートを放った。
再びC大阪が主導権を握ると、前半終了間際には勝ち越しゴールが決まった。ボランチの宮本卓也が右サイドに振り、オーバーラップした柳沢将之による「練習とまったく同じクロス」(柳沢)を小松塁が左足のアウトで鮮やかにあわせたものだった。京都の美濃部直彦監督が、「前半の最後の1点が非常に痛かった。前半は1-1で終わりたいというプランがあった」と振り返ったこのゴールが、結果的に勝敗を分けることになった。

 後半は、両チームが互いにチャンスを作りあう、スリリングな展開になった。C大阪は古橋が76分にGKとの1対1を外し、78分にもフリーのシュートを失敗。京都のほうは、パウリーニョが2度の超決定機を迎えたが、シュートは2本ともC大阪のGK・吉田の
「奇跡的なセーブ」(C大阪・マテルヘッドコーチ)に防がれた。

京都は後半途中に右サイドの2選手を入れ替えて、攻撃の活性化を図ったが、結果にはつながらなかった。確かにパウリーニョのスピード、シュート力は脅威になったが、彼頼みの感は否めなかった。連勝は4でストップし、10試合ぶりの敗戦を喫した。

「個々の能力が非常に高く、キープ力があるので、なかなか奪いきるところまでいかなかった」と、京都・美濃部監督が語ったように、能力の高い2トップにテクニックあるサイドハーフが絡むC大阪の攻撃は質が高かった。終盤には何度もピンチを迎えながら、1点差を守りきろうとする意識も徹底され、勝負強さも身についてきたようだ。途中、繰り返し異議を唱えていたレヴィー・クルピ監督が退席になるハプニングはあったが、きっちりと試合を終わらせることに成功。前節の仙台戦に続いて上位チームを破り、3位・福岡との勝点差をついに「3」にまで縮めた。「まだまだこれからが本当の勝負。何が起こるかわからない」(C大阪・柳沢)展開になってきた。

以上
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