■MLJ★CUP 横浜F・マリノス vs FCバルセロナ
8月7日（火）19：05キックオフ／日産ス／56681人
横浜FM　0-1　FCバルセロナ（スペイン）
得点者：75' ジォバニ（バルセロナ）
★8月11日（土）　横浜ダービー詳細はこちら
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　２年ぶりに実現したスペイン、日本のビッグクラブ同士の親善マッチは、日産スタジアムに56,681人の観客を集めて行われた。試合開始直前、一度発表されたバルセロナのメンバーで、サブの予定だったＤＦシウビーニョが急遽、スタメン予定のアビダルと入れ替わるという変更はあったが、予定通り19時05分にキックオフした。

　横浜Ｆ・マリノスは、立ち上がりから前線の坂田大輔らが積極的に前からのプレスを狙う。だが、これはバルセロナの百戦錬磨、テュラムらにかわされる。前半２分、両チームのファーストシュートは坂田。これはかなり遠目からのミドル。試合後、田中隼磨も振り返ったように、「無理して遠目からのシュートが多かったが、もう一工夫欲しかった」。熱烈なバルセロナ・ファンでもある田中隼も６分、ファイトあふれるプレーを見せた。シウビーニョからエトーへのパスをスライディングでカットする。９分には、左サイドの小宮山尊信が中に折り返して河合竜二からのスルーパスに抜け出したが、わずかに合わなかった。13分には、右のマルケスから早いクロス。これを大島秀夫が身をひねりながらヘッドで狙うもシュートはクロスバーを超えた。

　バルセロナも19分、左のエトーがドリブルで切れ込んで、中のロナウジーニョとのリターンを受けてゴール前に飛び出す。が、ＧＫ榎本哲也が足から飛び込んでこれを阻んだ。29分にはロナウジーニョからキラーパス。エトーが流れるようにシュートを打ったが、田中隼が間一髪、スライディングでブロックした。前半は、横浜ＦＭがシュート８本に対して、バルセロナは３本。だが、横浜ＦＭに比べ、バルセロナの３本はいずれも、あと一歩という際どいものだった。

　後半に入ると、バルセロナの攻撃も迫力を増していく。２分、シウビーニョの左足ミドルシュート。これはＧＫ榎本が左に横っ飛びで弾き出す。３分、テュラムの縦パスをアンドレス・イニエスタが落として、後半頭から出場のジォバニのシュート。わずかに右に流れた。５分から10分にかけては、ロナウジーニョが立て続けに魅せる。５分、ジォバニへスルー。７分、今度は自ら左から逆サイドを狙ってシュート。８分には絶妙のスルーパスを出して、シャビがシュートするが、これは右ポストに跳ね返される。10分には右のロナウジーニョから左のエトーへ通る。エトーが切れ込むが田中隼、栗原勇蔵がディフェンス。17分にはエトーが那須大亮を３回切り返して中へ送る。ロナウジーニョがはたいて、ジォバニの反転シュートは、ＧＫ榎本のナイスセーブに阻まれた。

　そして30分、バルセロナに待望のゴールが生まれる。ロナウジーニョのヒールパスをエトーが縦にスルーパス。これに抜け出したジォバニがＧＫをかわして冷静に左足で決めた。ジォバニは41分にも、左から切れ込んでシュート。至近距離のシュートは榎本に立て続けにセーブされた。ＭＶＰとマン・オブ・ザ・マッチにはジォバニが選ばれた。
　
　試合後、インタビューを受けたロナウジーニョは、エトー、アンリとの黄金の３トップについて聞かれると、「気分は最高。でも、バルセロナには世界的ないい選手が揃っているからね。このまま、いい形でシーズンを迎えたいね」と語っていた。
　
　一方、18本のシュートを放ちながら、最後は貫禄負けを喫した横浜ＦＭの松田直樹は、「今日はお客さんもいっぱい入って、燃えたね。このいい雰囲気を、11日の横浜ダービーに持っていきたい」と、後半戦への意欲を燃やしていた。

以上

2007.08.08 Reported by 近藤泰秀（インサイド）