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【再開直前! J1各クラブ戦力分析レポート:大宮】監督交代も方向性は変わらない。得点の意図を感じさせる新戦力にも期待したい(07.08.09)

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【リーグ後半戦展望】----------

何よりも大きなニュースは今月7日になっての監督交代だ。中断前は、第18節を終えて、3勝7分8敗勝点16の16位。つまりは自動ではなくても降格圏内にいるということ。この状況を打破すべくロバート ファーベーク前監督に代わり指揮を執る新監督は佐久間悟強化育成部長がつとめる。

あくまでうわさのレベルではあったが、佐久間元部長の監督就任説はこれまでもなくはなかった。チーム内に監督就任に必要なS級ライセンス保持者が彼のみということがその根拠のひとつだった。また、監督就任会見で「時期の問題もあり、新たに外部から監督を招いた場合、選手個々の能力、最適ポジションの見極め、そういったことに時間を費やすことがリスクになると判断いたしまして、クラブの事情、戦術面を熟知しております、佐久間強化・育成部長に監督として後半戦の采配を委ねることといたしました」と渡邊誠悟代表が述べていることからもわかるように、誰よりもチームを熟知している人間として、監督就任があるのではないかとささやかれていた。それが現実になった。クラブとしては、現状で打てる最後の手を打ったと言えるだろう。

さて、その新監督がどう戦うか。ここまでチームの強化に関わってきた人間が指揮を執るということは、方向性に大きな違いが生まれることはないだろう。積み重ねてきたものを大きく変える必要があるのであれば、事情を熟知した人間が指揮を執る必要などないのだから。おそらくは、これまでこの半年間積み上げてきた方向性で進む。旧来の守備力をベースにしながらも、何度もこの場で触れている5月3日広島戦で選手たちが手にした共通認識(アグレッシブなボール奪取、中盤は流動的に使う、サイドを起点とした攻撃など)をさらに追求していく方向になるだろう。逆に、その方向性を少しは変えなくてはならないとしても(ここまでそれでも勝ちきれていないのだから、当然ではある)、大幅な路線変更を強いられるのであれば、この監督交代の是非をさらに問わなくてはならないだろう。
また、この中断期間にチームはかねてから渇望していた大型フォワード、デニス マルケスと、元日本代表平野孝を獲得。レフティで左サイドから攻撃の起点となることのできる平野とフォワード選手の獲得からは、『得点を』というメッセージを感じる。7日の監督交代から4日後にはリーグは再開初戦、清水戦を迎える。その初戦がすべて、という意気込みを見せてもらいたいものだ。


【後半戦のキープレーヤー】----------

小林 大悟選手(MF / No.8)

このチームの軸は小林大悟にほかならない。今年前半は、腰痛で思うようにプレーできず本人も歯がゆさを感じていただろうが、それは周囲だって同じこと。彼の不在を嘆きたくなるような試合が前半戦は続いた。だが、後半は攻撃の軸として機能してもらう必要がある。それも中途半端に45分だけ、負傷を抱えながらというのではなく、フルパワーで90分、昨季前半戦のように、だ。彼へのチームメイトからの信頼は絶大なものがあるのは確かだが、それをピッチで表現仕切れていないのが今季だ。中盤で右に、もしくは1トップ下のような位置に入り、時間を作ったうえで、攻撃の起点となる。もしくは自らゴールを狙う。彼のプレーそのものが、前半のこのチームに欠けていたもの、という言い方も出来る。だが、7月25日にはすでに完全合流も果たしているが、この中断中にも軽症ではあったものの、負傷に見舞われており心配は尽きないことは事実だ。後半戦から本格的にチームに合流、出場することでチームの起爆剤としても期待したい。

【再開時の予想フォーメーション】----------

監督交代とはいえ、前述のとおり戦い方や布陣が大きく変わることはないはずだ。補強したデニス マルケスはこのチームが長い間求めていた大型でポストプレーの出来るタイプ。前線にひとつ起点ができることで、吉原のスピードも生かしやすくなるはずだ。
また、興味深いのは負傷から復帰している桜井直人の存在。小柄な体ながらドリブルでゴール前へ切れ込んでいくのが特徴的な彼は、はじめはおそらくスーパーサブとしての出場になるだろう。後半、疲れた時間帯に相手にとってはイヤな存在になってくれるに違いない。それに加えて、新加入の平野孝の起用法も見所だ。レフティで、左サイドで攻撃的な仕事の出来る選手。抜群のクロスの精度はこのチームの武器になるはずだ。藤本主税や、急成長を見せる橋本早十などとこのポジションを争うことになる。

以上

2007.08.09 Reported by 了戒美子
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