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【再開直前! J1各クラブ戦力分析レポート:F東京】チーム内の“競争”が鍵を握る後半戦。リズムをつかむためにも再開初戦は大きな意味を持つ。(07.08.09)

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【リーグ後半戦展望】----------

前半戦を終えて12位という順位のFC東京。
開幕からしばらくはまさに“苦しい戦い”が続いた。「新加入選手もいて、レギュラー争いの意識をみんな高くもってのぞんだシーズン前(鈴木規郎)」だったが、その新加入で注目のFWワンチョペがなかなかチームにフィットすることが出来なかった。DFでいうと、新加入のエバウドもシーズン開幕前に離脱し、それに加えて茂庭も離脱という事態に見舞われた。これらのことが、スタートでつまづいた大きな理由だったとも言えるだろう。
しかし、苦しいながらも、前半戦終盤には「自分たちの試合が出来はじめたと思うし、手ごたえもあった(鈴木規郎)」状況でオフをむかえた。

前半戦を振り返る際に選手からあがる課題は、「間延びしやすかった」「攻守の切り替えでばたつくことが多かった」「ばたつくところから自滅してしまう」といったことだった。
そこで、チームがこの中断期間に重点をおいたポイントは「全体をコンパクトに戦う」ということ、そして個々の部分では「局面での強さ」「ゴール前での攻防」「(ボールを)とられた後の切り替え」といったことがあげられた。
「ラインをあげることで、コンパクトにという自分たちの狙いのサッカーが出来ると思う」と7月26日のFCソウル戦後に語ったのはDFの茂庭。自らその意識で全体に声を響かせる。
練習と練習試合を繰り返してきた結果、「コンパクトにやりながら、裏を取られることや相手が一発狙ってくることはあったが、最後の最後までそれに対して粘り強さが出てきている」と原監督は手ごたえを語る。粘り強く夏を戦い抜くには、90分間、より高い集中力でのプレーが必要となってくるだろう。

11日の大分戦、ホームで再開初戦を迎えるF東京。
「開幕でつまづいて自分たちのリズムでサッカーが出来なかった。だから、11日は結果も欲しいけど、それだけではなく、中断期間にやってきたことを内容で出せるようにすることも重要です。そこから続く連戦をいい形で戦うためにも、初戦は大事ですね」と金沢。「中断期間でやってきたことに、自信をもってやれているので、試合の中でトライをし続けて、結果が出せればいい。再開後、ここで抜け出せるチームが終盤でいい位置(順位)でいられるし、そのためにも8月は重要です」と石川。それぞれが再開後初戦に闘志を燃やしている。

「レギュラー争いをすることがチームの結果になる」というのは前半戦終盤に大活躍の鈴木規郎。「他のチームに比べてもいい選手がたくさんいる(鈴木)」と誰もが気を抜けない状況。再開後の8月から9月にかけて、特にその“競争”が大きな意味を持ってくるだろう。ここからオリンピック代表メンバーが最終予選へ招集されることもあり、梶山、伊野波、平山が不在の時期が多くなるはず。そこで、チーム内での競争が激しくなればなるほど、その穴を大きく感じることは少なくなるだろう。後半戦の“選手同士の競争”は重要な鍵を握る。


【後半戦のキープレーヤー】----------

茂庭照幸選手(DF / No.2)

後半戦を展望する上で鍵を握りそうなのは、DFの茂庭照幸選手だろう。
開幕前のまさかの離脱、加えて新加入のDFエバウドも離脱、そこでDFラインに伊野波や今野を起用せざるを得なかった原監督。待ちに待たれた茂庭の復帰だが、復帰し合流したものの、なかなかかつての“らしさ”を見せることのなかった前半戦となった。
中断中に行われたFCソウル戦では、その“らしさ”を随所に見せ、かつての貫禄を漂わせた。「今ちゃん(今野)を元のポジションに戻すくらいの気持ちでアピールしていきたい」と、その思いを語った。

中断中に“全体をコンパクトに戦う”ということを意識してきたF東京だが、そこに話が及ぶと「モニ(茂庭)が帰ってきて、ラインコントロールも気にしながらやってくれている(石川)」「後ろから指示を出してくれるのでやりやすいのもある。そういう声でまとまりが出てきている(梶山)」などの茂庭の名前が多く聞こえてくる。存在感を出して、DFラインを、そしてチームを牽引して欲しい。茂庭のプレーと声が戻ることで、F東京らしさを取り戻すことが出来るか!? 注目だ。


【再開時の予想フォーメーション】----------

開幕前の練習試合(1本目)のメンバーを元に予想。
DFラインには茂庭が戻り、今野とCBのコンビを組む可能性が高そうだ。中盤の右サイドには、「ここのところ、すごく調子が上がってきているし、前と比べると普段の練習から自分の体の感覚が違う」と自ら手ごたえを語っている石川が濃厚。左は鈴木のコンディション次第では川口も。「川口もアベレージは高いし、右、左両方出来るし、途中からでもいけるし、残りの2日で見極めたい」と原監督。「いずれにしろ3連戦だから、いろんな選手が出られる準備をしておく必要がある」と語った。

再開初戦の大分戦からの3連戦を終えると、オリンピック予選のため、伊野波、梶山、平山の招集が予想されることも視野にメンバー起用を考えてきた原監督。特に伊野波、梶山が抜けた後の中盤を、今野、福西、浅利、栗澤、馬場など、どういうメンバーで構成するかにも注目だ。

以上

2007.08.09 Reported by 日々野真理
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