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【再開直前! J1各クラブ戦力分析レポート:大分】前半を終え自動降格圏内の17位。絶対条件のJ1残留のために3選手を補強し、チームの心臓部にメスを入れる。(07.08.09)

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【リーグ後半戦展望】----------

前半戦を4勝4分10敗勝点16、自動降格圏内の17位と不本意な成績で終えた大分トリニータ。不振の原因は、「新戦力がフィットしなかった事」とシャムスカ監督は語った。これは何も新加入選手のせいにしている訳ではない。あまりのケガ人の多さに、なかなかメンバーも固定できず、チームとして「やるべきサッカー」が出来なかった。DF深谷友基は「絶対勝つという闘争心と集中力が足りなかった。無我夢中で抜け出そうとしても空回りして、みんながバラバラになっていった。サポーターに本当に申し訳ないという気持ちでいっぱいだった」と不甲斐ない試合を続けてきた前半戦を悔しそうに振り返った。

開幕前にチームが掲げた目標順位は6位以内であったが、後半戦、まずは降格圏から脱出することが先決だ。チームは絶対条件であるJ1残留のために、6月初旬に今年1月から半年間の期限付き移籍でフランス2部リーグのグルノーブルでプレーしていたMF梅崎司を呼び戻した。また広島からFW前田俊介を期限付き移籍で獲得。

さらに中断期間中、昨シーズン、ボランチとして攻守の要となっていたMFエジミウソンと再契約。また昨年までアビスパ福岡でプレーし、キャプテンとしてチームを支えていたMFホベルト、そしてアルビレックス新潟からMF鈴木慎吾を獲得。チームの心臓部と言われるミドルゾーンの部分の大改造だ。今シーズンの新戦力として期待されたFWセルジーニョ、MFマラニョンは日本のサッカーに馴染めないまま残念ながら契約解除となった。

今回の補強のポイントは、大分は若い選手が多いということで、経験豊富でリーダーシップが取れる選手を獲ったという事だ。「3選手とも今の自分たちの現状に満足していなかった。試合に出たいという強い欲求を持っているし、是が非でも何とかしたいと思っていると思う」とシャムスカ監督は厚い期待を寄せている。またケガで本調子でなかったFW高松大樹とFW松橋章太も完全復帰し、後半戦闘い抜くための役者は揃った。

中断期間中は遠方でのキャンプは行わず、通常の練習場となる松岡のグラウンドでフィジカルを中心に体を造り直した。また個人別に試合の映像を見せてメンタルのそれぞれに合わせたトレーニングも行った。しかし、新加入選手の合流が7月後半だったため、この短い期間でどれだけコンビネーションを合わせられたかがポイントとなる。他のチームも補強をしたり、キャンプを行ったり万全の態勢で後半戦に望んでくる。しかし、大分はJ1生き残りのため、なんとしてでも勝つしかない。


【後半戦のキープレーヤー】----------

エジミウソン(MF / No.5)
ホベルト(MF / No.3)
鈴木慎吾(MF / No.11)

この新加入の3選手がキープレーヤーになることは間違えない。エジミウソン、ホベルトは共に守備的なボランチであるが、豊富な運動量でしっかりと守り二人とも攻撃に転じた時のゲームメイクがしっかりとできる。鈴木慎吾は鋭いドリブル突破と精度の高いクロスで左サイドの起点となれるうえ、代表招集される梅崎司やケガのアウグストの代わりにトップ下や3トップの2シャドーなどもこなせるユーティリティプレーヤー。また、プレー面はもちろんだが、何よりチームが期待しているのが、「精神的支柱」としての役割。前半戦、チームに一番足りなかったものであり、後半戦、J1生き残りのための激しいサバイバルを闘い抜くためには、強いメンタルが必要となってくる。若手が多い大分にとっては経験の豊富な選手は貴重な存在だ。いずれにしてもJ1残留はこの3選手にかかっていると言っても過言ではない。


【再開時の予想フォーメーション】----------

システムは前半戦と変わらず3−5−2。2トップはようやくケガから完全復帰してきた高松大樹と松橋章太。昨シーズンは2人で22得点と息のあったコンビネーションで、しっかりとストライカーとしての役割を果たしてきた。ここに梅崎司がトップ下として絡んでくる。昨年の好調期の前線のトライアングルが見れると楽しみにしているサポーターも多いはずだ。両サイドには左に新加入の鈴木慎吾、右は高橋大輔が予想される。前半戦は根本裕一のケガからの不調もあり、攻撃の起点は右に偏ることが大きかった。ここに鈴木の鋭いドリブル突破や精度の高いクロスが加われば、大きな武器となる。ダブルボランチは藤田義明と残留請負人として再契約を結んだエジミウソン。藤田は相手のエースの潰し屋として、エジミウソンは攻守に渡り労を惜しまない献身的なプレーでチームを支える。3バックは左から上本大海、森重真人、深谷友基、GKは下川誠吾が予想される。根本、三木、ホベルトなどはケガなどの影響もあり出遅れているが、シーズン途中で加わってくるであろう。新しいメンバーも加わりバリエーションも増えた新生トリニータに期待したい。

以上

2007.08.09 Reported by 森田みき
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