8月12日(日)J2 第33節 福岡 vs 愛媛(19:00KICK OFF/博多球)
-ゲームサマリーはこちら-
- JウイイレCC最新作によるシミュレーションプレビューは「動画を見る」をクリック!
※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
----------
「納得して勝てている。先制して、試合をコントロールして、結果に結び付けていることで充実感がある」(布部陽功)。シーズン途中での3バックの導入は、選手個々の役割が明確になると同時に、チーム全体の統一感を高め、それが、ここ3試合で10得点2失点という数字に結びついた。「今が一番いい状態。勝てて当たり前のチームになった」と久永辰徳も手応えを話す。そして迎える33節。福岡は4連勝を目指して愛媛と相見える。
福岡は上位チームに結果が出せない反面、4位以下のチームには高い勝率を誇っている。現在10位に甘んじている愛媛との対戦は、数字の上だけなら福岡の優位は動かない。しかし、愛媛とは1勝1分の対戦成績ながら、試合内容を振り返れば全くの互角。どちらに転んでもおかしくないゲームだった。「愛媛は豊富な運動量で攻撃を組立て、DFラインからビルドアップしてくるチーム。いいチームだと思う。難しいゲームになる」リトバルスキー監督(福岡)が警戒心を強めるのもうなづける。
愛媛はバランスの取れた守備組織をベースに、高い位置からプレスをかけてボールを奪って攻め上がるのがスタイル。前にかかった時の攻撃力は高く、前節の東京V戦で1点のビハインドを背負いながらも、後半は一方的に試合を支配して引き分けに持ち込んだ戦いは記憶に新しい。守から攻への切り替えの速さと、両サイドからの積極的な攻め上がりが武器で、特に、江後賢一、森脇良太が控える左サイドから、いくつものチャンスを演出する。
「攻撃面でも、守備面でも、サイドでの攻防がゲームを決めることになる」とリトバルスキー監督が分析するように、注目は両サイドでの攻防。単純にシステムだけを見れば、サイドでは愛媛が2対1の状況にあるが、中盤の選手と連携しながら、どうやって相手の特長を消すのか。そして、自分たちの特長を、どうやって最大限に生かすのか。ともにサイドからの攻撃が生命線であるチーム同士の対戦だけに、そこで行われる駆け引きからは目が離せない。
また、ボールをポゼッションして攻撃的なサッカーを展開する福岡は、引いて守る相手からゴールを奪うことを得意としている反面、前からプレスをかけてくる相手を苦手としている。そして愛媛は高い位置からのプレスがチームの武器ではあるが、猛暑の中で90分間プレスをかけ続けることは難しい。プレスをかわしながらボールを回して相手の運動量を奪うのか。時間帯と流れを見ながらプレスを効果的にかけて主導権を奪うのか。中盤の主導権争いも見どころのひとつだ。
そして最後は決定力の勝負だろう。過去2試合の対戦で生まれたゴールはわずかに1。福岡は作り出したチャンスを決め切れないことで愛媛のペースに引きずり込まれた。その一方で、互角の戦いを演じながら愛媛が勝ちきれなかったのも、やはりチャンスに決め切れなかったから。前節の東京V戦で金星を逃した要因のひとつでもあった。福岡は直近の3試合で6得点と荒稼ぎしているアレックスを擁すが、愛媛の直近3試合の得点は1。決定力という部分では福岡に分がある。それでも数字通りにいかないのがサッカーいうスポーツでもあるが・・・。
さて、当日の博多の森球技場の天気予報は晴れ。予想気温はキックオフ時点で30度を超える。まさに真夏の夜の戦い。そんな戦いを福岡サポーターは熱い声援で後押しする。チームの勝利とJ1復帰を信じて。
以上
2007.08.11 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第33節 福岡 vs 愛媛 プレビュー】難敵・愛媛をホームに迎える1戦。勝負を決めるのはサイドでの攻防(07.08.12)













