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【J1:第19節 浦和 vs 柏 レポート】浦和、柏の倍のシュート20本も勝ち切れず連勝ストップ(07.08.12)

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8月11日(土) 2007 J1リーグ戦 第19節
浦和 1 - 1 柏 (19:02/埼玉/47,359人)
得点者:'60 田中マルクス闘莉王(浦和)、'69 古賀正紘(柏)

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 次節の首位G大阪との直接対決に向け、弾みをつける意味でも勝利が欲しかった2位浦和だが、ホームで柏と1対1のドロー。この結果、連勝は5でストップし、首位との勝点差は4へと広がった。

 シュート数は浦和の20対10。オジェック監督は「結果については満足していない。勝点2を失ったと言ってもいい」と振り返ったものの、内容を考えれば引き分けは妥当だったといえるだろう。
「ゴール前で非常に危険な選手だし、得点も取れる。そういう選手がいないのだから、影響がない方がおかしいと思う」(オジェック監督)
 絶対的なエース・ワシントンを欠いたことで、浦和の攻撃はどこかチグハグだった。田中達の1トップを、その下でポンテ、小野がフォローする形を取ったものの、ボールの収まりどころがなく、シュートを放てど放てど得点の予感が膨らむことはなかった。

 そんななか唯一のゴールを挙げたのは、最後尾にいながらも、たまのオーバーラップで最も得点の匂いを感じさせる闘莉王だった。
 60分、得意の飛び出しを見せペナルティエリア手前で小野からのパスを受けると、ドリブルで相手選手ひとりをかわし、右足シュート。低い弾道で飛んでいったボールはGK南の手をわずかにかすめゴール右隅に突き刺さった。
 ただ、リードを奪った時間は短かった。その9分後には、FKから失点を喫し、敢え無く追い付かれた。

 55分にはエリア内でこぼれ球を拾ったポンテがボレー、59分には小野のスルーパスに抜け出した田中達がGKと1対1の局面を迎えるも、いずれも相手GKの好守に遭うなど、チャンスがなかったわけではない。しかし2点目は遠く、70分、長谷部のミドルをGKが弾いたところに小野が詰め左足を合わせるも、シュートはわずかに枠を外れた。

「タツ(田中達)の1トップは良くない。タツはちょこちょこ動いて局面を打開するタイプだから。あそこ(1トップ)には基点になれる選手が必要。システムをころころ変えたりすると、何をやればいいか分からない」
闘莉王の言葉には、うまくいかない苛立ちがタップリと込められていた。次のG大阪戦との直接対決にもし敗れれば、両者の勝点差は7と大きく広がってしまうだけに、昨季王者は厳しい状況に追い込まれたといえるだろう。

 一方、柏は先制されながらも、69分、途中出場の佐藤のFKにフリーとなっていた古賀がヘッドで合わせ、貴重な勝点1を手に入れた。シュート数こそ浦和の半分の10本に終わったものの、フランサを中心に、李忠成、菅沼らが絡むテンポのいい攻撃は十分相手に脅威を与えていた。

 石崎監督は「レッズの3-5-2に対しウチは4-4-2で、サイドでの数的優位で有効な崩しができた」と振り返ったとおり、サイドで優勢を保ったことで、浦和の両サイド山田、相馬らの攻撃参加の阻止にも成功した。 
「(得点を奪うためには)あとは最後の部分の精度やタイミング」(石崎監督)が課題となるが、昨季王者に対して互角の戦いを見せたことでチームが大きな自信を掴んだことは間違いないだろう。

以上
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