8月12日(日)J2 第33節 東京V vs 水戸(19:00KICK OFF/西が丘)
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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「第3クール中に3位までには入っていたい」とJ1昇格への青図を描くラモス監督(東京V)は、この8月を最も重要な月と位置づけている。前節こそ愛媛に引き分けたが、この試合を含めた8月の残り4試合を「トーナメントのつもり」(ラモス監督)で戦い勝利のみを目指す。
だが、今節も難しい試合となりそうである。というのも、対する水戸は現在最下位とはいえ毎試合苦戦を強いられている相手だから。戦績は別にして「本当に強いんです」とGK高木義成が敬意を表するほどの難敵なのである。しかし、その難敵を前に2試合の出場停止が明けFWフッキが戻ることは東京Vにとって非常に大きなプラス材料となるだろう。エースを欠いたここ2試合、「フッキがいないから勝てないと言われたくない」とチャンスの巡ってきたFW選手を筆頭にチーム一丸戦ってきたが、白星を勝ち得るまでには至らなかった。好機を作り出すことはできたが、最後の「決定力」の差にフッキの存在の大きさが現れていた。出場停止前の7試合9得点と驚くべき勢いで得点を重ねてきたが、好調ぶりは変わらずキープできている。加えて、たっぷりな休息と「試合に出たい」という意欲から気合乗りも十分で、さらなる爆発も期待できそうである。ただ、「”頼み”ではなく、チーム戦術の1つとしてフッキを使いたい」とGK高木。『フッキゴール』はもちろんだが、チームとしての『フッキを絡めたゴール』にもぜひ注目したい。
また、守備面でも非常に頼もしい男が戻ってきそうだ。萩村滋則の第25節(7月1日)鳥栖戦以来の復帰が濃厚である。第2クール以降失点数が確実に減ったDFにさらなる安定感が加わるはずである。復帰後間もないにもかかわらずラモス監督から与えられたチャンスに、萩村も「ぜひ応えたい」と意気込みをみせる。離脱の悔しさをバネにシャットアウトを目指す。
水戸は、対東京V戦には格段に高いモチベーションで挑んでいる。ここまでの対戦成績が6戦3勝3敗と五分であるが、選手個々の力量、経験値、選手層の厚さなどの差を考慮すればこの戦績は高く評価できる。また、この成績が選手たちに大きな自信をつけさせていることは間違いない。前回の対戦後、0−1で敗れはしたものの内容で勝った水戸の前田秀樹監督はじめ選手たちは口々に悔しさをあらわにしていた。善戦の最大のポイントは「個では適わないからグループ、組織で守りにいく」ことだと前田監督はいう。ケガ人の相次ぐ厳しい台所事情でも出た選手全員が100%の力を出しきっていることを高く評価している。
水戸は第22節(6月17日)以降2ヶ月近く白星から遠ざかっているが、この試合で弾みをつけたいとの思いは強いはず。そこでキーを握っているのがMF金澤大将だ。東京V・萩村も「足の速い金澤には気をつけたい」と警戒する。右サイドの崩しは過去2戦とも非常に有効だっただけに、今節も金澤のサイド突破からの攻撃は水戸の狙いの1つだろう。また、前回フッキ、ディエゴを完全にシャットアウトしたDF平松大志、MFビジュらが彼らをどれだけ抑えられるかが、この試合もやはり最大のポイントとなることは間違いない。
「崖っぷちだと思わない選手は出る資格はない」とGK高木は勝利への強い意欲をみせる。重要な第3クール、危機感を持った戦いこそJ1昇格へつながるはずだ。
以上
2007.08.11 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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