8月12日(日)J1 第19節 甲府 vs 鹿島(18:30KICK OFF/小瀬)
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※オートプレーの為、実際のメンバーと異なる場合があります。また一部選手はエディットして作成・追加しています。ご了承ください。
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チームごとの思惑に向かい、希望を伴って進むことが出来る中断明けの試合。甲府の最初の思惑は、降格ゾーンから遠く離れること。それには、「甲府のサッカーは面白い」と評価される試合内容を、勝ち点3という結果に結び付けなければならない。一方、鹿島の思惑はG大阪や浦和の仲間になって、優勝争いに希望を見出すこと。小笠原、柳沢という日本人キーマンの復活と、外国籍選手がフィットしてきたことが希望の理由となる。
「降格争い組との連戦」と鹿島に言われても仕方がない場所に甲府はいるが、「降格争い組」と一括りにすることを後悔させる戦いにしたい。中断中は韓国キャンプを含めて圧倒的な数のTMをこなしてきた。先発、ベンチ入りを賭けたサバイバルキャンプで競争させて、プレーの質を上げてきた。甲府の選手・スタッフ、サポーターは鹿島が素晴らしいチームであることは認めながらも、自分たちのサッカーの方が面白いという自負は持っている。甲府のサッカーは、ただ勝ち点3を取るためではなく、「日本人が世界で戦うためのサッカー」をJリーグという場で追求しているという深い自信が自負を支えている。
中断期間中、週末のTMと平日のトレーニングで強化を図ってきた鹿島。現在、勝ち点30で4位の鹿島は、1位・G大阪(勝点41)との勝点差は11。西の(野)大将の背中はまだ見えない。しかし、下位チームとの4連戦(甲府・15位、千葉・14位、大宮・16位、横浜FC・18位)で勝点を積み上げることが出来れば、G大阪にプレッシャーを与えることが出来る。最低でも、この4連戦で勝点を10点以上積み上げることが出来れば、優勝への希望を現実的なものにして8月29日の直接対決、そして、希望に満ちた9月を迎えることが出来るだろう。しかし、このチャンスを逃がせば、王者はリーグ戦以外にタイトルの希望を繋げるしかない。中位グループとの勝ち点差が小さいだけに、この4連戦で取りこぼせば王者のプライドが泥まみれになる順位に甘んじる可能性もある。
鹿島としてはメッシーナ(イタリア)から復帰した小笠原の存在を、リーグ戦で加速するための点火剤にしたい。しかし、小笠原が素晴らしい選手であるという事実が、即チーム力に繋がるほどサッカーは単純ではないだろう。中断中のトレーニングの質と方向性が問われることになる。
甲府から見れば、鹿島で特に怖いのは小笠原よりも、岩政のヘッドと野沢のシュートの質ということになるだろう。野沢とマッチアップすることが予想される甲府の左サイド・山本の攻撃力とタイトなマークが試されることになりそうだ。しかし、それは枝葉のこと。相手のストロングポイントをケアするといっても、チームの課題をシステムで解決することはない。飽く迄も、「人とボールが動くサッカー」をやりきって勝とうとするのが甲府の矜持。この意味ではその質は向上している。ただ、課題の「シュートチャンスを増やす」ということにはまだ不安がある。川崎Fとのナビスコカップでは須藤が2戦で5ゴールと凄いペースでゴールを決めていたが、中断中に行われたTMでの攻撃陣のゴール数は満足できる数ではない。その間、補強により、羽地、ラドンチッチと2枚の大型FWが戦力に加わった。今節は羽地がサブに入る可能性があり、茂原不在の攻撃陣にとって新しいアクセントとして貢献してくれることに期待したい。羽地は、「甲府は、FWにボールがよく入ってくるからやりやすい。中盤のクオリティが高いから要求した方にボールが来る。相手DFを背負ってのポストプレー、強引に前に行くドリブルをバランスよく発揮したい。出場のチャンスがあれば、積極的なチャレンジを見せたい」と意欲的だ。
好調な須藤を軸に、充実し始めたFW陣。ゴール量産という明確な結果はすぐに出ないかもしれないが、シュート数の増加という希望は見せて欲しい。そして、鹿島から泥臭く勝点3をもぎ取りたい。
以上
2007.08.11 Reported by 松尾潤
J’s GOALニュース
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